未来で待つん? ここは……どこだ………?
気づけば、厳粛な雰囲気の教会の中で佇んでいた。
「まさか、また地獄か!? いや、教会にいるってことは天国ってことも……」
――周りを見渡すと、近くの椅子に座る小さな少年を見つけた。
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その少年がシンヤに話しかける。
「……もしかして、日本の方ですか……?」
……ウシミツだ。
一目で確信した。しかし、金色の髪は短く、格式高い制服の襟はきっちり留められていて、語りかけてくる言葉はか弱く――
今のウシミツとは、まるで別人のようだった。
何より、俺が知っているウシミツは、無邪気に笑ったり、泣いたりするくせに、
このウシミツは、笑うことすら忘れたような顔をしていた。
つまり、このウシミツは――俺と出会う前の、
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