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    まるお

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    まるお

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    🐺のアパートで付き合って同棲している🐺🐮。
    書きたいところだけ〜

    #シンウシ

    そうだ、ラブホ行こうある日の昼下がり、シンヤが郵便受けを開けたその瞬間。見覚えのない白封筒が一通。

    ――差出人:管理会社

    (……え? なんかやったか俺)

    恐る恐る開封すると、そこにはこうあった。

    「最近、夜間に響く不審な物音や声に関して複数の苦情が入っております。近隣住民の方へのご配慮をお願い申し上げます。」

    シンヤはその場で凍った。

    「………………やっべえ」

    目の前にざっとよぎるのは、あの夜のウシミツの声、そして、完全に理性を失っていた自分の姿。

    「……終わった……」


    その日の夜、
    シンヤは真剣な顔でウシミツを呼び止めた。

    「ウシミツ、ちょっと話がある」

    「なんでござるか?拙者またお菓子食べすぎたでござるか?」

    「いや……あのな……」

    静かに、そっと、
    例の管理人からの手紙をテーブルに置いた。

    目を通したウシミツ、硬直。

    「……これ、……………拙者の、声……?」

    「いや、俺も……その、最近はやばかったし……」

    シンヤはうなだれたまま、続けた。

    「この部屋じゃ……もう無理だ。次からやるなら……その……ラブホとか行くしかない。
    でも、…いまの俺の財力じゃ月2回が限界だ。ごめん、ちょっと高いし……」

    ウシミツは一瞬だけ口をとがらせたが――

    「行ってみたいでござる!!!✨」

    目を輝かせてガッツポーズ。

    「おお……そう来たか……」とシンヤは脱力しながらも、どこか救われたような顔をした。

    「では殿、早速週末に予約でござる!せっかくだからスイートルームとかどうでござる?ハッ忍者が英語など…っ!」

    「お前、話聞いてたか!?」


    ──
    ──

    数ヶ月後


    鳥の囀りが響く晴天の朝、
    シンヤとウシミツは、繁華街から少し離れたラブホテルからひっそりと出てきた。

    「おいウシミツ、……きょう声凄かったけど、喉とか大丈夫か?」

    耳がまだ痛いシンヤ

    「だ、だって……とのが……いつもより、すごかったから、……っ」

    こちらは掠れ声のウシミツ

    「それは……!お前が……煽るからっ!」

    お互いの顔は、ほんのりと赤い。
    ──そのとき。

    近くの通りから、若いカップルの話し声が聞こえてきた。

    「ねぇ〜そこのラブホからからめっちゃ声聞こえたよね~」
    「そうそう!なんか、“いけませぬ~!”みたいな、時代劇みたいなやつ(笑」
    「時代劇プレイ?流行ってんの??あれ絶対アドリブっしょ(笑」

    「!?!?!!!!」

    バチッと顔を見合わせるシンヤとウシミツ。

    そして――

    「「…………っ!!!!」」

    ふたりの顔が、同時に真っ赤に染まった。

    シンヤは下を向いて耳まで真っ赤。
    ウシミツは顔を手で覆ってプルプル震えていた。

    「と、殿……拙者、もう……この町を歩けないでござる……!!」

    「歩け。というか走れ!全速力で帰るぞ!!!」

    「ぎょ、御意〜!(条件反射」
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    まるお

    MOURNING🐺と🐮🍯が初めて出会った日イメージの、シンウシです。

    ※シリアスメインですが🐺に出会ってるので救いあり
    ※プリパラ本編のひびき様の過去話から、🐮🍯の両親も同じ船に乗っていたら似たようなことが起きるかも?という妄想から来てるのでその辺りは同じ展開です。
    ※ウシミツが基本忍者言葉ではなく基本敬語です(中学の時に日本に留学してから忍者語になっていったと勝手に思っているため)
    また、会えたらまだ朝霧の残る静かな日。
    小川のせせらぎと蝉の声、遠くの鳥のさえずり。それらすべてが心をくすぐるような、まるで絵本のような風景。

    「これが……本物の温泉旅館!!」

    当時9才のウシミツが目を輝かせながら見上げたのは、木造三階建ての歴史ある日本家屋。
    数寄屋造りの屋根、石畳の玄関、そして浴衣を着た仲居たちの出迎え。

    ウシミツは貴族の子ではあったが、日本の忍者、そして日本という地に強い憧れを抱いていた。

    両親は旅客船でしばらく家を空けており、当時ウシミツはその期間、執事と使用人数人、そして彼の「友人たち」である同世代の子どもたちを連れての滞在だった。

    「ねえ、温泉っていうのに行ってみよう」
    「先にアイス食べようよ」
    「それよりゲームした方が楽しいよ」
    7870

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    まるお

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    ※ウシミツが基本忍者言葉ではなく基本敬語です(中学の時に日本に留学してから忍者語になっていったと勝手に思っているため)
    また、会えたらまだ朝霧の残る静かな日。
    小川のせせらぎと蝉の声、遠くの鳥のさえずり。それらすべてが心をくすぐるような、まるで絵本のような風景。

    「これが……本物の温泉旅館!!」

    当時9才のウシミツが目を輝かせながら見上げたのは、木造三階建ての歴史ある日本家屋。
    数寄屋造りの屋根、石畳の玄関、そして浴衣を着た仲居たちの出迎え。

    ウシミツは貴族の子ではあったが、日本の忍者、そして日本という地に強い憧れを抱いていた。

    両親は旅客船でしばらく家を空けており、当時ウシミツはその期間、執事と使用人数人、そして彼の「友人たち」である同世代の子どもたちを連れての滞在だった。

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