柳が落とされた夜八時。寝るには早い時間で、それでも少し瞼は重いくらいには、身体は疲れている。夏は呪術師にとっての繁忙期だ。一度風邪を引いて穴を開けてしまってから、多少任務はセーブしてもらってる気がするけど、それでも忙しいことには変わりない。もう夏も終わりかけのはずだから、そろそろこの忙しさも落ち着くのかもしれないけど、それはいつになるんだろう。
今日は午前中に学校があって午後は任務、明日は早朝に任務。まあ、それが終わったら明日は学校からも任務からも解放されるから、少しだけ息抜きができる。それが楽しみで、だから今日は早く寝て、万全に備えたかった。
でもベッドに潜り込んでも、すぐに眠気は訪れない。こんなに瞼が重いのに、今日はダメだ。
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