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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
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    ちょこ

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    エガキナ

    よその子さんお借りしてます

    昼下がり、自室にてパソコンの前で画面とにらめっこをしつつ執筆活動をしていた琥珀。今度書いている小説がもう少し書き終わったら休憩するかと時計を見ながら考えているとスマホの液晶に通知が来る。ちらりと誰か見た時名前を見た瞬間少しため息を履いてそのままアプリを開かずにほっておいた。そうしているうちに通知がどんどんと溜まっていく。
    送ってきた相手は巳神だ。なぜ連絡先を交換したのか、そう言われそうな気がしたがちょっとしたきっかけというものだ。だがまさか相手がここまで自分に連絡をしてくるとは思わなかった。今は通知音を消しているのだが、それすらも意味が無い。
    そろそろ見ないと遡れないなと判断してやっとアプリを開く。案の定たくさん連絡が来ていたが要約すると明日会えないかとの事だ。昨日もその前も会ったような気がするが……と少し呆れてしまう。巳神と会って何をするのかと言われると主に自分の話をしているような気がする、親友の話もする。そう、巳神と連絡を交換するきっかけがその親友なのだ。
    居なくなってしまった親友を周りはもう死んだと同然の扱いをする、親友を探している琥珀からしたらたまにどうしようもなく不安に襲われる時があるのだ。本当に生きているのだろうかと、親友は生きていると信じているはずなのに信じきれない時がある。確かそれで巳神に弱音を吐いたような気がする、その時巳神は親友は生きてますよと自分に言ってくれた。その根拠の内容は医者らしい内容だったが、その言葉からは同情も感じなかった、それがどこか嬉しかった琥珀がいた。
    話の流れで相手も昔誰か居なくなってしまったと話してくれた、その話に踏み込みきれなかったが話からして相手は亡くなってしまったのだなと察した。その話をしていた時の巳神の目が、どこか寂しそうに見えた。そんな目をするのかと意外に思ったと同時に、親友が行方不明、そして生存は絶望的と聞かされた時の自分と思わず重ねてしまった。そう思った時、琥珀から連絡先を交換しないかと言ったのだ。
    そんなことを思い出している間にも巳神から連絡が入る。文字を打っている間にも連絡がくるため、めんどくさくなりスタンプで返した。スタンプで返したはずなのにすぐに文章でまた返信が、この人はどれだけ文字を打つのが早いのかと思いつつスタンプばかりで返信したからか今度は着信が。出ようか迷ったが放置しても着信が途絶えることはない。諦めて琥珀は電話に出た。
    「……もしもし」
    「なぜ電話に出ないんですか? 明日十四時ですよ」
    そう一言言って相手はすぐに電話を切った、ツー、ツーと耳から聞こえる音を聞きつつ琥珀は呟く。
    「いやこっちの予定を聞けよ……」
    そうため息混じりの言葉を吐きながらもその時間帯なら特に用事がない。どうせ薬を貰わないといけない、スマホのスケジュールアプリを開いてメモをとった琥珀であった。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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