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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
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    ちょこ

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    エガキナ

    よその子さんお借りしました

    ##エガキナ

    彼との遭遇 琥珀が執筆中に没が出たと連絡が入る、まだ書いていた途中なのに、と琥珀はやや不機嫌になっていると、琥珀の作品のニジゲンであるフレイが慌てて部屋に入ってきた。片手には地図をもって、どうやら没が出た時のアラーム音が聞こえていたのだろう。
    「旦那! 行くんだろ?」
    「行かないとな……はぁ、まだ書きたいところまで書いてないのに……」
    「まーまー、ちゃっちゃと俺のエガキナで……」
     そう言ってフレイは地図を広げる。すると、少しだけ眉を顰めてはあれ、と声を出す。そんなフレイの様子に琥珀は違和感を抱き、一緒に地図を覗いた。
    「フレイ?」
    「え、あー……この没だろ? いや、もう誰か他のツクリテが戦ってるぽくて……」
     そういって指をさすフレイ、琥珀が目で追うと地図上に分かりやすく大きめの丸。その丸の表記が没なのは琥珀も知っていた。大まかな大きさ、そして弱点と一緒に、没の他に動いている点を見つけた。フレイが知っているツクリテならその点の横に名前が出るのだが、書かれていないのを見ると、どうやらフレイは知らないツクリテのようだった。
    「なんか不思議な動きしてるな……。まぁいいや、旦那、近くまで飛ばすから」
    「あぁ、頼む」
     フレイから想像力を貰う。万年筆を手にしたのを見たフレイは地図に手をそっと差し出し、声を出す。

    『地図の示す場所へ!』

     そういうと、一瞬にして没が出た付近へと飛んだ。もう避難は住んでいるらしく、琥珀とフレイは物陰に隠れる。フレイの地図を見ると、近くに没とそのツクリテがいるのだが、琥珀は物陰からそっと覗くと、それは見えた。それ、その人物を見た時、琥珀は顔色を変える。
    「……え? あれ……連理さん……?」
    「れんり?」
     あの赤髪といい、マフラーといい、琥珀の中でその特徴が合う人など一人しかいない。名前を初めて聞いたフレイは誰かわからない、と言わんばかりに首を傾げる。フレイが知らないはずだ、会った事などないのだから。
     琥珀は連理をよく知っていた、エリーの家に作り置きを作る時、たまに出会う相手。連理の事は一般人だろうと思っていた琥珀にとっては、今の光景が信じられなかった。連理が、没と戦っているのだから。
     連理の手には自身の身長よりも大きい大鎌、刀身は赤く、まるで血のようだ。それにしても、見たことがないような戦い方をしていた。
    「……なんか、舞ってる? 不思議だ」
     琥珀と一緒に見ていたフレイがそう呟いた。まるで大空を舞う蝶のように、どこか優雅にも見える。けれど、大鎌を振った遠心力を利用して没を斬りつけてる様子を見て、普段の連理を知っている琥珀からしたら、想像もつかないような戦い方だったからだ。没の攻撃を避けたかと思えば、それらを利用して上から下にかけて大鎌を振り下ろす。

     だが、黙って見てる訳にも行かない。琥珀は万年筆のキャップをとり、ペン先を撫で剣に変化させる。相変わらずどんな原理でなっているのか、毎回見てるにも関わらず、フレイはわからない。
    「……フレイ、没の後ろ辺りに俺を飛ばしてくれ」
    「え、う、うん」
     フレイはそう言うと言う通りに琥珀を飛ばした。丁度没の後ろ、死角に。琥珀はその勢いのまま、没の背中を斬りつけた。その時丁度、連理の顔が見えたのだが、目が据わっている事に思わず目を見開く。
    「……」
     琥珀はタン、と着地した後没の足を斬りつける。バランスを崩す没、トドメをさすなら、今のうちだろう。

    ───琥珀が背中から没を刺したのと、振り下ろして没の首を落とした連理の攻撃はほぼ同時だった。

     その瞬間、没はシュレッダーゴミとなってバラバラと散っていく。討伐完了の、合図にも見えた。剣を振り直し、刀身を撫でると普通の万年筆へと戻る。そして、シュレッダーゴミを回収する前に、連理に声をかける。
    「……ツクリテ、だったんですね」
    「あはは、いやー、恥ずかしいなぁ」
     先程の目の据わっていた表情から一変、いつもの様子に見える連理を見て思わず苦笑いをする。あれほどの大鎌を振るっていたというのに、息切れひとつしていない。体力があるのだな、と琥珀はなんとなくそう思う。
     ツクリテならば、派閥はどこなのだろうか。雰囲気からみたら認可だろう、けれど、認可にしては……と琥珀はじっと見る。まさか、無免だろうか、なんて考える。本人に聞こうかと思ったが、逆に、自分が認可だと勘づかれた場合、警戒されてしまうだろうかと思ってしまう。
     創務にバラすなんてさらさら思っていないのだが、ここは聞かない方がいいだろう。もしかしたら、相手も自分のことを認可だと思っていない可能性がある、それに賭けた。
     あと、ここでは誰かに見られる可能性がある、もし聞くとしたら、エリーの家で会った時にしようと思ったのだった。
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    ちょこ

    DONEよその子さんお借りしてます
    二次創作
     その日は、雨が降りそうだと言わんばかりの曇天だった。昨日の天気予報では朝から晴れると言っていたはずなのに、いざ当日になったらこの天気だ。凪は頬杖をついて窓の外の風景をぼぅ、と眺めていた。この調子では晴れそうにない、凪はそう思ったあと椅子から立ち上がり、事務所に備え付けであるミニキッチンへと向かう。お湯を沸かせるくらいは出来るミニキッチンにて、お湯を沸かしコーヒーを淹れた後、コーヒーを飲み外を眺めた。
     何でも屋に定休日はない、依頼が来れば仕事の日になるし、来なかったとしても書類作業をする。ある意味気分で休みが決まると言っても過言ではなかった。そして凪は、二階にいる八重の所へ行こうかと考えていた。八重は朝から体調が優れないように見えた。凪から見たら休んだ方がいいなと感じたため、八重を休ませたのだ。当の本人は大丈夫だと言っていたが、それでも休ませた。依頼主が来る様子はない、なら八重のところに行こうと思った。事務所は二階建てのビルになっており、凪の居る一階は何でも屋の事務所で二階は居室スペースだ。コーヒーを飲み終わったマグカップを流しに置いた後、事務所を出る。
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