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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
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    ちょこ

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    アオノート

    よその子さんお借りしました!

    ##アオノート

    シミラールック「シミラールックって知ってる?」
     黄色の一言に首を傾げる凛と千景を横目に、日菜乃は知っているからか、スマートフォンを操作しつつ分かっていなさそうな二人に見せた。二人が画面を覗くと、いわゆる恋人同士がお揃いの格好をしているように見える。一見ペアルックに見えるような、と千景はまた首を傾げた。
    「……ペアルックじゃないのこれ?」
     凛の一言に少し違うよ、と日菜乃は教えてくれた。
    「ペアルックみたいに完璧にお揃いにするわけじゃないんだ〜。例えば柄だけを一緒にしたり……色とか形だけとか……テーマを決めてコーデするの!」
    「確かに……この写真よく見ると色だけ一緒だね」
    「そうそう、ひなのの言う通り。ペアルックとか双子コーデと違ってやりやすいんだよね」
    「へぇ〜」

     そんなコーデがあるのか、と千景は新たな発見と言わんばかりに目をぱちくりとする。ネットの情報をみると韓国発と書かれていた。なるほど、日菜乃が知っている理由が分かった。
     そんな時、黄色が三人の顔を見て提案した。
    「それで……俺らもしてみない? シミラールック」
    「楽しそう! ちーたんとひなたんは?」
    「私もしてみたいなー、ちぃもしよ?」
    「え、似合うかな私……」
    「何言ってるの! ちぃは可愛いんだから!」
     そう言って日菜乃はノートを広げてシャーペンを持つと書き出す。
    「まずテーマ決める? 何がいいかな」
    「今チェックが流行りだっけ? チェックにしない?」
     日菜乃と黄色がそう言うとスマートフォンを操作してチェック柄の服を検索しだす。凛と千景もそれらを見ながら話に加わる。凛が目に付いた服は、ピンク色の可愛らしいニットトップスだった。二の腕あたりがふんわりとしたデザインで、凛によく似合いそうだった。
    「この服かわいいな〜」
    「りんりんピンク似合うもんね! これに合わせるなら……この茶色のチェックのタイトスカートがいいかも」

     凛がこの服を着たのをイメージしたからか、満足そうに頷く日菜乃。千景はどうしようかとみていると、とある服に目がいった。その服は茶色のチェックのワンピースだった、中に先程の凛が可愛いと言ったようなトップスやセーターを合わせるようなコーデが主流のものだ。
    「ちかげそれ気になるの?」
    「え、うん……」
    「ちぃこれ絶対似合う! これにしよ!」
    「俺どうしようかな〜」
    「黄色君これ似合いそう、黒のチェックの……」
    「え、どれどれ?」
     そう言って日菜乃は黄色に画像を見せた。それは黒のシャツにチェックの上着のようなものを羽織ったコーデだった。千景も凛もみたが、確かに似合いそうだった。

    「いいじゃんこれ!」
    「いいでしょ〜、私はこれにしようかな! へそ出しの、可愛い〜」
    「ひなちゃんお腹風邪ひかない……?」
    「ちぃったら! 大丈夫だよ! 大体の目星ついたね、なら今度の休日に買いに行こうよ」
     日菜乃の提案に賛同する三人、四人の予定が空いている土曜日に買いに行くことになった。ついでに、コーデが買えたら、また次の休みが合う時にそのコーデでどこか遊びに行こうと話が進む。
     自分にそのコーデが似合うか不安だったが、この三人とショッピングに行けれるのが楽しみで口元が緩む千景だった。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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