吸血鬼として再会してから、クラージィとノースディンの仲は、少しずつ深まっていった。
愛情と信頼で繋がっている。少なくとも今のクラージィはそのつもりでいる。
その抱えた感情は、主にノースディンからの行為をクラージィが受け入れる形で現れる段階に入っている。ノースディンの家で、慣らすようにベッドに座る。次第に体に触れられるようになり、服がはだけるようになり、それが脱がされるに至って、クラージィはノースディンに求めた。
「お前も脱いでほしい」
ノースディンは即答しなかった、
脱げない理由があるのかと、不用意な発言を悔いたのだが、間を置いてから出てきた返事は、「わかった」とあっさりしたものだった。
クラージィが自分の残った袖を抜く間に、ノースディンの前開きのシャツが開く。さっさと脱ぎ終わって現れた、初めて見るノースディンの体。クラージィの目は釘付けになった。正確にはその左胸に。
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