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    hina_labo

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    5/26インテ無配「100ドルの五稜星」の後日談で、コナン君と平次君と安室さんのお話です。
    今年は男子高校生たちのわちゃわちゃが可愛かったですね!!
    ラストの平次君があまりにも気の毒すぎたので安室さんに助けてもらいました(*^^*)

    #安コ
    cheapChild
    #100ドルの五稜星

    みちしるべ後日談 ~ in ポアロ ~「いらっしゃい……やあ、今日は大阪の探偵君も一緒かい?」
    「久しぶりやな、兄ちゃん。オレ、アイスコーヒー頼むわ。コナン君はオレンジジュースかな?」
    「安室さん、ボクもアイスコーヒー」
    「はい、アイスコーヒー二つですね。少々お待ちください」
     席に着くとコナンは早速ずっと気になっていたことを聞いた。
    「で、和葉ちゃんには告ったのかよ」
    「……聞くなや」
     お互い函館で決着を着けた後、和葉と平次は病院へ行ったためコナンは先にホテルに戻って朝までぐっすり眠ってしまったし、翌朝はみんなで空港へ移動した後は東京と大阪別々の便に乗ったため、平次と二人で話せる時間はほどんどなかった。
    「まさか、また綺麗な景色に見とれて告白するの忘れたわけじゃないよな?」
    「そう同じミス何度も繰り返すか、このドアホ!」
    「わっ、ちょっ……」
     よほど悔しかったのか、いきなり胸倉を掴まれて焦るがこうなった平次をコナンは止めることが出来ない。
    「お待たせしました、アイスコーヒーです」
     その場の空気を一瞬で鎮める穏やかな声に、平次も我に返ったらしくすぐにコナンを開放してくれた。
    「喧嘩するほど仲がいいと言いますが、暴力はいけませんよ」
    「あぁ……スマンな、コナン君」
    「コナン君も。あまりお友達をからかったらダメだよ?」
    「はぁい、ごめんなさい」
     二人が落ち着いたのを見届けると安室はにっこり笑ってカウンターへ下がっていった。
    「で、本当は何があったんだよ」
    「あぁ、函館山で和葉に告ろうとしたら、なぜか頭上からスタングレネードが落ちてきてな。とっさに和葉が庇ってくれたおかげでオレは助かったけど、そのせいで和葉の耳が聞こえなくなったんや」
    「あぁ、それで病院に」
     そういえば、カドクラを追跡中にもなぜかスタングレネードが落ちてきたおかげで邪魔な車が全て自滅してくれて助かった。まさかとは思うがコナンを助けてくれたのは……
    (にしても、こいつ本当に和葉ちゃんが絡むとポンコツだな)
     さすがに気の毒に思ったコナンは安室に声をかけてみた。
    「そうだ、安室さん知らない? すごく景色がいいところ」
    「えっ、函館の夜景よりもかい?」
    「アンタ、なんで知ってとるんや?」
    「ん? 毛利先生とコナン君が函館に行くことは聞いていたから、あそこで告白するなら函館山の夜景かなと。しかし困ったな。日本三大夜景の函館山よりも景色がいいところとなると……そうだ、流星群なんてどうだい?」
    「おぉ! それやったらバイクでも行けるな。帰ったら早速調べてみるわ。ありがとな、兄ちゃん。コナン君も、今度は大阪に遊び来いや」
    「いい知らせを待っているよ」
     テーブルの上にアイスコーヒー二人分のお金を置いて、平次がポアロを慌ただしく出ていくのを見送るとコナンと安室は目を合わせてクスッと笑う。
    「ありがとう、安室さん」
    「どういたしまして。それにしても彼の恋の応援をしてあげるなんて随分仲良しなんだね。それとも、他に理由でもあるのかな?」
    「平次兄ちゃんのためじゃないよ。蘭姉ちゃんが和葉姉ちゃんを応援してるから」
     まさか工藤新一がロンドンのビックベンで告白したことに対抗している。なんて言えるわけがなく、もっともらしい理由でごまかしたが納得してくれたらしい。
    「そっか、二人は両想いなんだね。青春だな」
    「もしかして、安室さんにもあったの? そんな青春」
     どこか懐かしそうな、羨ましそうな。そんな珍しい安室の表情につい聞いてしまった。
    「ん、僕かい? そんな甘酸っぱいものじゃないよ」
    (あ、しまった……)
     話すことをためらうような困った表情にコナンは踏み込んではいけない部分に足を踏み入れようとしたことに気付く。
    「ごめん、なさい」
    「どうしてコナン君が謝るんだい?」
    「……」
    「そういえば、函館でも大活躍だったそうだね。事件の話、聞かせてくれるかい?」
    「うん、いいよ」
     いつか工藤新一のことを話せる時が来たら、その時は安室さんの甘酸っぱくはない青春の話を聞かせてもらってもいいかな? なんて考えながらまだ半分ほど残っているアイスコーヒーを持っていつものカウンター席へ移動した。
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