書きたいとこだけそのいち楽しいことは大好きだ。みんなで歌って踊ったり、好きな人と手を繋いだりキスをしたり。それが紆余曲折を経て繋がった恋人なら尚のこと。だから今日もさ、楽しいことをしよう?
「……これで、よろしいのですか」
ようやく寝室に来てくれたスオ〜は今では少し懐かしい紺色のパーカーを着ている。おれが学生の時に着ていたやつだ。おれたちはもう成人したけれど、成長は悲しいかな止まってしまった。けれどそのおかげでこうして、おれの高校生時代の服を着たり出来るんだからいいよなぁ?
「うん。こっち来て、見せて?」
耳まで赤くなったスオ〜の綺麗な足が間接照明に照らされる。おれが渡したのはパーカーだけ。言ったのは「他に何も身に付けないで」って言っただけ。ああ、ぞくぞくするなあ。今日はおれをどれだけ喜ばせてくれるんだ?
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