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    ankounabeuktk

    @ankounabeuktk

    あんこうです。オル相を投げて行く場所

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    ゆるく続いてます。
    なすさんの絵を見てください。

    僥倖【オル相龍神パロ】 しわしわの、働きものにしか見えない手がぱんと俺の腰を打った。
    「うん、もう大丈夫だろ。たんとこさえな!」
     小さな手なのにとんでもない強さで、二、三歩前によろけてしまい叩かれた痛みより衝撃に気を取られて、こさえなという意味を理解するのにしばらくかかる。隣で八木様はさっきまできりりとしていた顔をでれでれと崩して「本当に大丈夫かい、早くはないかい」と繰り返している。
    「どっちみち、馴染ませるには時間がかかるんだ。急ぎすぎて何もかもを一気にやるんじゃ無いよ。あたしらと違って、人っていうのはすぐに壊れて元に戻らないんだから」
     修善寺様はくどくどと八木様に言い聞かせているが、あの顔は絶対ほとんど聞いてない。
    「俺、男ですから子供は作れませんよ」
     拵えろと言われても体のつくりが違うのに。
     その発言に、八木様と修善寺様は顔を見合わせてから二人揃って俺を見た。
    「まあ、できないこたぁ、ないね」
    「方法がないわけでもないけど、それは、もっともっと先の話さ。まずは君を、私に馴染ませる必要があるからね」
     馴染ませる。
     幾度となく二人が使う言葉だ。
     龍、つまりは神様の類と人は本来交わらないもの。それを繋げようとするには、慣らしが必要だと修善寺様が前に教えてくれた。具体的には、強大な八木様の力を流し込まれても壊れない体を作る──つまり拾われた当時の痩せっぽちでガリガリの子供の俺では耐えられないと判断されていたし、八木様のおそばに仕えさせて頂きながらそれはそれはもう大切に丁寧に八木様に育てられて大人になった俺が、いよいよ慣らしに耐えられるくらいになったかどうか、という修善寺様のお墨付きを貰いに来たわけだ。
    「いいかい。絶対に一気にやるんじゃないよ!それでなくともあんたは急ぎすぎの気があるんだ」
    「わかりました」
    「いいかい消太。あんたにも言っておくよ。力を流し込まれるたびにあんたの体は拒否反応を起こして寝込むだろう。でもそれを繰り返して少しずつ俊典の力に慣れていけば、そのうちなんともなくなるはずさ」
    「はい」
    「そうしたら、ここに、一枚だけ鱗ができる」
     小柄な修善寺様は俺の喉元に杖の先を当てた。
    「鱗?」
    「そう。人の世界では逆鱗とか言うのだろ。あんたが完全に人では無い生き物になったってしるしさ」
    「……はあ」
     まだつるりとした俺の喉元を、八木様は興味深く身を屈めてじっくりと眺める。
    「何か?」 
    「いや。楽しみだなって」
    「そうですね」
    「ほら、用が済んだら帰った帰った。あたしゃ騒がしいのが嫌いだよ」
     俺たちを追い払おうとする修善寺様の表情は言葉と裏腹に柔らかい。
    「最初は口吸いくらいにしておきな」
     具体的な指示に真っ赤になる八木様の隣で、俺は首を傾げる。
    「口吸いならもうしてます」
    「俊典!!まだだって言ったろう!」
    「消太の馬鹿!なんで言っちゃうの!」
     怒鳴られた八木様は狼狽えて俺の後ろに隠れた。
    「口吸いの次はどうしたらいいですか?」
     真面目に聞いた俺に、軽く首を左右に振って修善寺様は呆れたように呟いた。
    「……あとは俊典に任せるさ。ちゃんと、やるだろ」
     その消極的な期待は果たして裏切られることがないだろうか。どちらにせよきっと今夜この身に与えられるそれを、俺は僥倖と呼ぼう。
     この目に見つめられて所有の証を刻まれるならこの身が焼け尽くされても構わないと言えばきっと怒るだろうから、言わずにおく。
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    ankounabeuktk

    DONEなすさんのオールマイトの「消太」呼びについてよ妄想に爆萌えした結果のえろい方。
    でも挿入はない。
    イーブン【オル相】 しょうた、と名前を呼ばれて俺ははっと意識を戻した。
     まだ薄暗がりの部屋の中、尻が痛い。
     見慣れない風景に一瞬自分がどこにいるのかわからなくなり、身と息を潜めたまま本能的に周囲の気配を窺う。
     徹夜からの夜警当番だった。オールマイトがうちに帰って来てよ、と甘えて言ったのを何時に終わるかわかりませんからとはぐらかした。終わった時には疲れと眠気はピークを超えているだろうし恋人としての義務を果たせる自信がなくて。そうかあ、と残念そうに言ったオールマイトはそれ以上食い下がることはなく、俺はすみませんと週末に一緒に過ごせない申し訳なさに頭を下げて寮を出たのだ。
     そして明け方に平和に終わった帰り道、眠気に任せてぼんやり移動していたらオールマイトのマンションの前に立っていた。あんなことを言ったくせにここに帰るんだと刷り込まれていた意識が猛烈に恥ずかしかった。こんな時間にチャイムを鳴らして部屋に入るのは非常識だ。オールマイトは窓から来る俺のために寝室のベランダの窓の鍵をいつも開けている。今日も有難くそこから入ろうと捕縛布を使って真上に駆け上がった。カーテンはレースのものだけが閉じていたが、暗さで中を窺い知ることはできない。窓に手を掛けたら案の定からからと開いた。
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