omoch117 @omoch117 文章書いて自給自足が趣味のゲーム脳おばさん。左右非固定、NLGLBLなんでも食う。絶賛、ツ島の刺と牢で狂ってる。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 11
omoch117DONE20220619、GoT仁受けオンリー向けに作成した、触手×仁です。性描写あり。時系列的にはクリア後です。 5256 omoch117DOODLEテンゾとジンさん、壱岐での小話。夏の日 目を覚ました――眼前の風景に馴染みがない。薄明るく、ひんやりと夜の空気が留まるなか、小さな海賊の小屋に寝ていたようだ。 ぼんやりした頭、垂れた髪に邪魔される視界、半ば夢をまだ見ているような心地のまま布団から這い出た。 「う、む……確か、昨夜は……」 あぐらをかいて座り、崩れた着物の合わせを整え、帯を締め直す。周囲を見て目に入るのは、無造作に転がる瓢箪、盃、枕、そして初老の男。 そうだった、と仁は呟いて、派手にイビキをかく男の枕もとに膝をつき、肩を揺すった。 「おい、丶蔵。起きろ」 「ん、んん〜……」 ところが男は寝返りをして仰向けになったきり、目を覚ます気配はない。 夏の風に乗って潮の香りが漂ってくる。港では早朝から漁に出るのだろう、海賊たちの声が聞こえてきて、しこたま酒を呑み騒いだ夜中から、そう経っていないのだと思い至った。 1700 omoch117DONE20220619、GoTオンリーイベント一陣之風Vol.3にて公開、WEB展示用。刺牢です。性描写あり。 11743 omoch117DONEほのぼのイチャついてる刺牢の日常を贈りたかった。お誕生日おめでとう!花遊び「なぁ、牢人。さくらは好きか?」 唐突に、刺客が問い掛けた。外へ出ようと仕度し始め、もう立ち上がるだろうという頃合になって、急に振り向いてきたのだ。 「桜か……其処彼処で咲いておるな。花は嫌いではない、寧ろ好む方だ」 「そうか。うん。わかった」 顎に手を当て、何やら思案した様子で立ち上がり、そのまま障子戸に手を掛ける。 「何処か、出掛けるのか?」 「おう、ちょっとな」 「夕刻迄には」 「戻るさ、メシが冷めるまえに」 「ならば良し」 向かう先も、その用にも、牢人は関心を持たないし訊くこともない。二人で夕餉を食すこと、それが何より大事なのだから。余計な詮索をしない、それは信頼の証なのだと彼らは互いに知っている。 じゃあな、と短く言ってから刺客は戸の向こうへ姿を消した。それを見送ってから、牢人もまた腰を上げる。出掛ける支度を済ませ深編笠を手に。 2205 omoch117DOODLE⚠牢刺!!牢人が左、刺客が右です!!・えっちしかしてない。・過去の記憶はほぼなし、デジャヴくらいには覚えている。・オンラインゲームのニックネームで呼び合っているため「刺客」と「牢人」。・牢人の口調に関して、二人で会うときだけ古臭い言い回しをする。・昼に従事する普通の仕事とは別に「夜の仕事」がある…が、それについてはまた別の話。※ろーにん視点追加 11070 omoch117MAIKINGいつもは癒やす側のひとが、癒やされてる側のひとに世話されてほしいところある。弱ってるときにだけ見せる表情や感情のギャップが好きだな、うん。熱出してブッ倒れた牢人を刺客が看病する話 白く、無機質なほど無色の鳥居を抜け、冥人としての役目を果たした牢人と刺客は帰還した。 既に陽が傾き、天も地も、辺り一面が橙色に染まっている。雲は少なく、今夜は広く満点の星空が望めそうだ。 「今度のはラクだったな、牢人」 吹き矢を空へ投げては掴み、くくく、と刺客は白い狐面の奥で笑う。 「いつもこうだったらいいのになァ?」 「……そうだな」 対する牢人はといえば、どこか上の空だ。それは戦闘中ですらちらほらあって、刺客がヒヤリとした場面も数回では済まない。 「おい。なんか今日のお前、ヘンだぞ」 目の前に立ち止まって首を傾げる刺客に、牢人は顔を上げず首を振る。 「いや、大した事では」 不意に、牢人の膝がガクンと折れた。 2526 omoch117DOODLEタイトル通り。スケベしかない上に短いらくがきですが、少しでも原稿に苦しむ方々の励みになればいいな。 3615 omoch117MAIKINGいつもの年上牢と年下刺のコンビを客観的に書いてみたくて始めたもの。年下の牢人と年上の刺客を加えた四人で百鬼九死を突破するまでの、わちゃわちゃバトルしてイチャついてあれやこれやの話。刺2牢2で、黄昏の分身ステの百鬼九死 パシパシと、頬を叩かれている感触。覚えのあるような、ないような、近いようで全く違う、しかしそれは相棒と同じ声だ。 「おい、起きろ」 急くような言葉に、何か厄介事でも起きたのかと危惧した牢人は、重たい瞼をどうにか抉じ開ける。ところが目の前にいたのは、予想していた男の姿ではなかった。確かに黒い旅人の装束ではあるが、胸元は開いておらず、全体的にしっかりした生地で作られている。 「ようやく、お目覚めか」 うんざりしたような、ホッとしたような、複雑な表情。その声も、顔も、見知った相手とまるで同じではあるが、目の周りのシワなどを注視すれば、年齢はいくばくかこの者の方が上ではないかと思われた。 「お主……何だ?」 8905 omoch117DOODLEこういうシーンもあるのかなって思って書いたやつ。牢人と侍が出陣したのでお留守番組の刺客と弓取 単独行動をずっと続けてきたとはいっても、仲間意識がないわけではない。むしろ、孤独から逃れるための唯一無二を追い求めるたびに失う、そんなことを繰り返してきたゆえに、他者との関わりや群れることを避けてきた節がある。刺客はそういう男だった。 だからこそ、今度こそはという思いが彼を必要以上に駆り立ててしまう。 「……遅いな」 あぐらをかいた膝を忙しなく揺する刺客。かと思えば立ち上がって、あちこちの窓から外の様子を覗い、耳を澄ませる仕草をする。 そんなことを小一時間続ける狐面の男をぼんやり観察しながら、この小屋の主である女は、つい小さく笑ってしまった。 「おっと」 しまった、と思っても後の祭りだ。細めた眼を見開けば、いつの間にか狐の厳つい面が視界を奪っていた。 2884 omoch117DOODLEなんとなく、亡き主の墓参りに行く牢人に刺客が同行して墓前エッチしたら背徳感がすさまじいだろうなぁ……って思って書き殴ったやつ。ラクガキなので突然終わる。20211220加筆修正。触るだけじゃなくてきちんと挿れました✨ 5462 omoch117DONE誕生日のお祝いしてる刺と牢を書きたかった。お誕生日おめでとうございます。一年の節目 對馬を守った四人の冥人たち──鎧武者の侍、凄腕の女弓取、妖術を使う牢人、狐面の刺客。日夜、蒙古や鬼どもと人知れず戦う彼らにも休息の一時がある。 「おい、今日のメシは何だ?」 日が暮れる頃になると、刺客はこの時だけ騒々しくなる。腰に得物を差したまま、小屋を出たり入ったり。 台所には、軽装で笠も面頬も外した牢人が立つ。その手元を後ろから覗き込んでは、やれ、これは何だ、あれは何だ、と刺客は質問攻めだ。それにいちいち答えてやる彼の寛容さに、弓取は毎度感心していた。 「前から思ってたけど、あんたって料理も裁縫もできるし性格も静かでさ、出来た女房みたいだよねぇ」 汁物の味見をするため、小皿を口に当てていた牢人は、そのまま居間へ振り向いた。 1745 1