111strokes111 @111strokes111https://forms.gle/PNTT24wWkQi37D25A何かありましたら。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 323
111strokes111☆quiet followMAIKING「説明できない」赤クロと青ロレの話です。 #クロロレ chloroethylene 8.背叛・下 雷霆を振るうカトリーヌの名を聞いた者に多少なりとも英雄の遺産や紋章の知識があったならばそれがとんだ茶番だと判るだろう。だが無謬であるセイロス教会が彼女をカサンドラではなくカトリーヌと呼ぶのならそれに従うしかない。カロン家当主としても令嬢カサンドラに死なれるよりはガルグ=マクで生きていてくれた方が良いのだろう。 ローレンツは霧深い街道をガスパール城に向けて黙々と進んでいた。前方ではクロードとベレトとカトリーヌが何やら話している。五年前、ローレンツは帝国軍が破竹の快進撃を見せた時に正直言ってファーガス神聖王国がほぼ崩壊したと思った。今の彼らの会話を耳にしてもファーガスが凋落しているという印象が深まっていく。青獅子の学級の学生たちは士官学校に入る前に初陣を済ませている者が多いのはダスカーの悲劇以降小規模な騒乱が後を立たずにいるからだ。 だからあの時ローレンツはフェルディナントと共にミルディン大橋に立った。ファーガスは近々自壊するだろうしパルミラとの国境を守りながら強大な帝国に抗う力が同盟にはない。ならばせめて領地と領民を守りたいと思ったからだ。霧の立ちこめる行路は人生にも似ている。いくら整備されていようと足元が見えなければ転倒してしまう。ローレンツは霧の中で先日激しく転倒しそのまま人生を終えた筈なのに何故か立ち上がる機会を得た。この機会をどう活かすのかは己の言動にかかっているので慎重に行動せねばならない。 敵襲を告げる声が聞こえあたりが俄に騒がしくなりローレンツは槍を握り直した。戦場は霧に覆われどこに何かあるのか誰がいるのか全く分からないがカトリーヌ率いる教団兵たちは四方から囲まれることを全く恐れずに霧の中へ突っ込んでいく。どうすべきか一瞬躊躇したその時後方から矢が飛んできてローレンツの目の前にいた敵に刺さった。「あんなの今の俺たちには無理だから慎重に行こうぜ」 クロードの持つリーガンの紋章は英雄の遺産であるフェイルノートに適合する。現時点で将来フェイルノートを持つに相応しい弓の腕だった。「ありがとうクロード。そうだな、若輩者に相応しい振る舞いがある」 せっかく露払いをしてくれると言うのだから任せておくに限る。「先生が言うにはこの時期この辺りはここまで濃い霧は発生しないんだそうだ」 ベレトは人の意志で作り上げた物に興味を持たないが地形や天候には興味がある。戦闘に関わることだけはとても詳しい。「ダークメイジか」 盗賊の中にダークメイジがいると厄介だ。霧や毒を発生させる。ローレンツはグロスタール領で盗賊討伐や土地の境界線をめぐる小競り合いの調停に赴いた時に幾度も嫌な思いをしていた。「先生は副官のヒルダと二人で突っ込んで行ったよ。まああの二人ならすぐに仕留めるだろう」「ヒルダさんを引っ張っていくのも大変そうだが……さすが先生だな……」 前方からもうやだ!本気で戦っちゃったじゃない!というヒルダの声が聞こえると同時に霧が晴れどこに誰がいるのか明確に分かってしまう。手槍を構えたローレンツの後ろで弓を引く音がした。クロードは右前方で孤立している教団兵の援護をするのだろう。 視野が回復すれば武器に慣れぬ民草などセイロス騎士団の敵ではない。ローレンツたちは街の人々による脆弱な包囲網を突破してロナート卿と直接、対峙するカトリーヌことカサンドラが雷霆を振るうところを見た。怪しい光を放つそれは紋章を持たぬ者が握ればそれだけで命を落とすこともあるのだと言う。クロード達が弓矢や手槍、それに黒魔法で援護したからだろうか。外敵から民を守るために女神から与えられた英雄の遺産は領民に慕われるロナート卿の命を一撃で奪った。 ロナート卿の今際の際の絶叫はカトリーヌことカサンドラを守る建前を無効にしたが実家から逃走する際に英雄の遺産を持ち出した時点でもう彼女は越えてはならない線を越えている。レア以外の全ての者を自分の人生から切り離してしまったカトリーヌはセイロス騎士団の騎士としては正しい。だがカロン家の令嬢としては死刑になるような大罪を犯す男と恋仲になり家宝を盗み出したろくでなしとなる。 その逸脱や矛盾にローレンツは五年前と同じく恐怖を覚えた。五年前は又聞きでしかなかったが直接見聞きすると迫力が違う。些細な立ち回りの錯誤で彼女は恋人を失い、名誉を失い、家族を失い、名を失った。カトリーヌという新しい名を与えてくれたレア以外、彼女は何も持たない。ローレンツは今も昔も愛する人を持たないのでそこは想像するしかないのだが他の三つは想像するだけで身を切られるような思いがした。英雄の遺産を受け継ぐ名家の者は失望させてはならない、と言われながら育つ。生まれてすぐに紋章の有無で振り分けられ誰も彼もが必死で己の立場にしがみつくのだ。 無力感は人を狂わせる。悲惨な現実を目の当たりにして何か出来ないかと闇雲に奔走した結果が何層にも重なりロナート卿の叛乱は世の中を少し乱しただけで終わった。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 111strokes111DONE家出息子たちの帰還.30(完)蒼月ルートのクロロレです↑18?→y/n 3083 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.29───ダスカーであれスレンであれ、巫者の語る言葉や伝統は本人の心が及ぶ範囲において真実であり、事実だ。おそらくセイロス教の聖典も同じ性質を持っている。その言葉の正誤の判定することは容易い。だがその場で苦し紛れに生成されたかのように見える伝統や真実はその巫者のこれまでの経験なしには発生しない。彼らは社会の写し鏡なのだ。理不尽でひどく残忍な主張をする巫者が増えた場合、統治者は恥じるべきである─── エドマンド港を母港とする商船がスレンで何かを見聞きしている可能性は高い、と言うことでローレンツはエドマンド領を訪問している。 学生時代からの友人であるマリアンヌは物静かな美しい人で、とてもではないが帆を操っているところが全く想像できない。エドマンド辺境伯もローレンツが陸地で見かける時は常に洒脱な格好をしている。 5074 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.28───ディミトリ王の即位後、ベレトの大司教就任後、ダスカーでは巫者が大量に発生した。誰に話を聞いても家族や親族の誰か一人は必ず巫病に苦しみ、精霊の導きに従って巫者になったと言う。皆、不安がっていたが当然のこととして話していた。ダスカー人がファーガスの支配下に置かれて以来、疎かにされていた精霊たちが崇敬せよと要求するのは当然なのだという─── ダスカーの地で合同の慰霊祭が行われることになった。シルヴァンの前にはディミトリが立っている。彼が最初にこの地を踏んだ時、共にいたのは父と義母そしてフェリクスの兄グレンだ。今はドゥドゥーとベレトそれに戦友たちが共にいる。 青天に恵まれた野原には強い風が吹き、惨劇の痕跡は残っていない。だが記憶は彼の心に刻まれている。ディミトリがどんな気持ちでここに立っているのかシルヴァンには分からない。 2800 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.27───冬の間、スレンは雪に閉ざされ飛竜や天馬でほ飛行が不可能になる。そんな季節だからこそ土地の境界線で揉める。(中略)上空から土地の様子を確認出来ないため巫者は儀式によって魂を身体から離脱させ空に飛ばす。巫者の魂が直接、上空から土地を見て両者の言い分のうちどちらが正しいのか確かめるのだ。こうして問題を解決してきた歴史があるからか、スレンでは氏族の長が巫者を兼ねていることが多い── 招かれざる客と乾杯した後はその場で自分の杯を割るのがスレンの習いだ。事情を知るファーガスのものなら険悪な雰囲気になっていただろう。 彼等はシルヴァンたちのために馴鹿を捌きはしたが肩甲骨周りの肉ではなく、茹でた内臓を出している。皿の中身を見た時点で通詞はひどく不安そうにしていた。客人には普通なら最も良い部位を出す。彼は咄嗟に視線でシルヴァンに判断を仰いだが、シルヴァンはこの場ではローレンツに悟らせるな、と表情で命じた。 2834 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです家出息子たちの帰還.26───アガルタのものたちは未だに本拠地がどこであるのか不明だが、彼らの伝承によるとかつてこのフォドラの地は全て彼らのものであったらしい。セイロス教以前から伝わる古いを教えを奉じ、セイロス教に仇なすものたちを偉大な先祖として祀る。(中略)彼らはセイロス教以前の古式ゆかしい文化の担い手である、という強烈な意識を持っているのだ─── ファーガス神聖王国が彼らに顔を奪われた、と認定したのはモニカ、トマシュ、コルネリア、アランデル公だ。彼らはある時を境に言動が激変したと言う。 「何故、彼らは同盟の中枢に入り込まなかったのだろう」 王宮の執務室で調査報告を受け取ったディミトリは調査に当たっていたフェルディナントとセテスに問うた。偶然でも予防出来たというなら、その方法を取り入れたい。 2791 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.25───セイロス教の信徒によって辺境へと追いやられ、生き延びるために文化的変容を強いられたにもかかわらずダスカー人たちが北部に源流を見るのはいささか不思議な気持ちになる。だが現在のダスカー人たちはどこ出身であろうと北を神聖な方角と見做し、祭壇や上座を北側に作る。(中略)巫者は儀式の前に衣装や道具を北に設えた祭壇の上に置くか吊るす─── ディミトリはアンヴァルに突入する直前にエーデルガルトと話し合う機会を得られた。まだ起きていないことを阻止しようとする彼女との会話は全く噛み合わず、決裂を確認するだけで終わったが悔いはない。 帝都を突っ切って宮城の最上部まで突き進み、変わり果てた彼女を見た皆は言葉を失っていた。あんな姿になってまで守りたいものが何なのか全く分からない、と表情だけで訴えかけてくる。だが、片目を失いドゥドゥーを失ったと思い込んで闇の中を彷徨っていた時期のディミトリは化け物そのものだった。《似合いの姉弟だ!お前たちに違いなどあるものか!殺し合うがいい!》 2761 related works goodbyemistressDONEその心の名前すら知らない Q.GAME_クロロレ專PASTクロロレ 3枚1.支援Bみたいな話をしているクロロレ2.天刻の拍動用意~(血注意3.従者クロロレ 3 tairanoperamoriDOODLEDay1 Dance「踊ろうぜ!」ClaurenzWeek2020参加作品 111strokes111MAIKING「説明できない」赤クロ青ロレの話です。13.誘拐・上 フレンが行方不明になった。クロードとローレンツは誘拐犯がイエリッツァであること、彼が死神騎士でありエーデルガルトの手の者であることを既に知っている。ローレンツが知る過去ではディミトリたちがフレンを見つけクロードが知る過去ではベレスとカスパルがフレンを見つけている。「ではこの時点でベレト…失礼、言い慣れないもので。ベレス先生は現時点で既に教会に不信感を持ち敵対すると決めていた可能性もあるのか」 ローレンツの知るベレトは教会と敵対せずディミトリに寄り添っていたらしい。記憶についての話を他の者に聞かれるわけにいかないので近頃のクロードはヒルダにからかわれる位ローレンツの部屋に入り浸っている。彼の部屋に行けばお茶と茶菓子が出るので夜ふかし前に行くと夜食がわりになってちょうど良かった。「そうでもなければあの状況で親の仇を守ろうとしないと思うんだよな」「だが今、僕たちの学校にいるのはベレト先生だ」 ベレスは戴冠式に参加していたらしいのでそこで何かあった可能性もある。クロードはどうしてもかつての記憶に囚われてしまう。「大手を振って何かを調べる良い機会なのは確 2090 aoz_hrpkDOODLE魔法少女ミル☆ディン 第八話 (クロロレ/ヒュフェ含 後天性女体化)漫画4P 救いも希望もあるんだよっ 4 mooumoou24DONE互いの過去を見たクロロレ 2 aoz_hrpkDOODLEクロロレもセクピスパロしたぞ 4 tairanoperamoriDOODLE今更クロロレバレンタイン某会話ツールでディミもエガちゃんも初々しく頬を染めていたのに、クロおまえときたら…でも好き…ってなりましたあえて渡すのはクロの方 4 goodbyemistressTIRED前描いてたやつ