111strokes111 @111strokes111https://forms.gle/PNTT24wWkQi37D25A何かありましたら。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 309
111strokes111☆quiet followMAIKING「説明できない」赤クロ青ロレの話です。 #クロロレ chloroethylene 13.誘拐・上 フレンが行方不明になった。クロードとローレンツは誘拐犯がイエリッツァであること、彼が死神騎士でありエーデルガルトの手の者であることを既に知っている。ローレンツが知る過去ではディミトリたちがフレンを見つけクロードが知る過去ではベレスとカスパルがフレンを見つけている。「ではこの時点でベレト…失礼、言い慣れないもので。ベレス先生は現時点で既に教会に不信感を持ち敵対すると決めていた可能性もあるのか」 ローレンツの知るベレトは教会と敵対せずディミトリに寄り添っていたらしい。記憶についての話を他の者に聞かれるわけにいかないので近頃のクロードはヒルダにからかわれる位ローレンツの部屋に入り浸っている。彼の部屋に行けばお茶と茶菓子が出るので夜ふかし前に行くと夜食がわりになってちょうど良かった。「そうでもなければあの状況で親の仇を守ろうとしないと思うんだよな」「だが今、僕たちの学校にいるのはベレト先生だ」 ベレスは戴冠式に参加していたらしいのでそこで何かあった可能性もある。クロードはどうしてもかつての記憶に囚われてしまう。「大手を振って何かを調べる良い機会なのは確かだ。しかしフレンさんは助けを待っているだろう」「そうだな、ローレンツの言う通りだ。門違いな質問で揺さぶるのは一度だけにする」 翌日の夕食後、クロードはセテスの執務室を訪れた。「失礼します。セテスさん、何故フレンが拐かされたのだと思いますか?貴方ではない理由は何だと思いますか?」 彼女の兄であるセテスは大司教補佐だ。大司教レアと親しい間柄であるとはいえ補佐に過ぎず権限も財産も持っていない。セテスを意のままに操る為に誘拐したところでたかが知れている。クロードの記憶に残るあの茶番は何を隠すために演じられたのだろうか。「何を馬鹿な、いや、すまなかった。確かに考える価値はある。そうだな、まずフレンと違い私を誘拐しようとすれば骨を折るぞ」 では死神騎士はセテスでも構わなかったのだろうか。「セテスさんを脅迫する為に拐かされた可能性もありますよね。何か連絡はありましたか?」 クロードが見当違いなことを言うとセテスはそれまで緊張していたせいか顔が力んでいたのに一瞬どこか安心したような力の抜けた顔をした。妹は取り返したいが犯人の真の動機についてクロードに知られたくないのだろう。「もし犯人から連絡があればとっくに皆を呼び出している。情報の共有は大切だからな」 やはりフレン本人に何かがあるのだ。そこまではクロードにも予想できる。だがそこから先がわからない。エーデルガルトは半年後セイロス教会へ宣戦布告する。ディミトリはエーデルガルトの動きを見てファーガスにセイロス教会と騎士団を迎え入れた。クロード違ってセイロス教を信じていたからだ。クロードは命を落としたのにまだセイロス教を信じることが出来ない。「何か思い当たることがあれば俺に言わなくても良いですがベレト先生には話してください」 セテスにそう告げてクロードは部屋に戻った。愛用している書字板を開き鉄筆を蝋の上に走らせていく。フレンに限定せず一般的な人体から何を得られるのか。髪の毛は鬘の材料や火口、肉は食材、骨や皮膚は加工品の素材になる。だがそんなありふれた物は人を誘拐せずとも入手可能だ。呪術的な観点から見れば血や眼球が人気だがそんな面倒なことをする位なら直接毒を盛るか剣で斬りつけた方が早い。英雄の遺産のように戦況を一変させる何かをその身に秘めているならば話は別だがそんな物をその身に宿す存在はヒトであると言えるのだろうか。 仮にヒトではないとしてそれはフレンが消費される理由になるのだろうか。答えの出ない問いがクロードの脳内を満たす。その詳細が分かったところでクロードの好奇心が満たされるだけで彼女がいたのがイエリッツァの部屋であった、と突き止めた理由にはならない。 クロードは緑色の瞳で書字板を眺めた。長いこと考え込んで単語をいくつも書き散らしたがフレンは何の材料?と言う一文以外は残しておく価値がない。鉄筆の後ろについているヘラで蝋を均した。ローレンツに書字板の中身を見られて以来クロードは覚書を暗号化している。パルミラ語で文章を作りその音をフォドラの文字で記す。その際に平文と暗号文で文字を入れ替えることによってぱっと見では単語すら拾えない状態にしてある。ローレンツには全てを曝け出させたのにひどく不均衡な状態だが知らずにいることで彼は悩みがひとつ減らせるだろう。 考え込んでいるうちに気がつけばもう夜は更けていた。エーデルガルトたちの悪意に気付かず父であるジェラルドの仇にベレスが与するとは予想出来ずにいた五年前のクロードが大喜びで修道院内を探索していた時間帯だ。きっと挙兵の準備に勤しむヒューベルト辺りからは深夜の徘徊に気付かれていたのだろう。近頃、クロードが出歩かないことを逆に不審に思われている可能性もある。クロードは部屋着の上から黒い外套を羽織った。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。「家出息子たちの帰還.16」今回はそれなりにいかがわしいので一応18↑?→y/n 5130 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.15───祖霊や神霊に選ばれて巫者になるものは精神に異常をきたすことが多い。あるはずがないものを見て聞こえないはずの声を聞くうちに日常に支障が生じるのは想像に難くない。だがこうやって祖霊や神霊は巫者候補が他者を二心なく助けられる人物であるかどうか確かめているのだという。選ばれたものが祖霊や神霊の指示に逆らって巫者にならないと今度は家族や飼っている動物の命を奪うのだ─── あの日のディミトリはグレンの断末魔を聞いた。父の首が落ちるところを見た。にも関わらず首謀者の姿だけは見ることが叶わなかった。《許さない、殺す前に手足をもいでやる》あの日以来、死者は毎日ディミトリの耳元で首を捧げよと訴えて来る。名前が分からなければ、顔が分からなければこの手で首を捩じ切ることもできない。だがそんな歯痒い日々は地道な努力とは関係なく終わりを告げた。 2804 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.14───ダスカー人は憑霊状態になった巫者と巫者本人の間に明確な一線を引く。巫者は祖霊と交流するのに欠かせない特殊技能の持ち主であると認めているが、それでも巫者本人は祖霊の入れ物に過ぎないからだ。依頼者は巫者がその身に宿した祖霊にしか用はない。憑霊状態の時には平伏しても巫者本人は人として扱う。(中略)老いや病でその身に祖霊を下ろせなくなった巫者は弟子に地位を譲り、依頼者そして信者としてかつての弟子を相手に平伏すらするのだ─── シルヴァンの副官として儀式に参加しているローレンツは緊張しているのか、ずっと黙っていた。本来なら俗人が入ることを許されない聖域は静謐さに満ちている。軽口を飛ばすのも憚られるような状況で儀式は失敗に終わった。望んだ時に望んだような奇跡は起こらない。 2865 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.13───巫者が祖霊に肉体を明け渡している際は暗闇の中にいるようで周囲で何が起きているのかよく分からないし覚えていられず意識も保てないのだという。辺りを見回す目、物音を聞く耳、思考する頭、言葉を発する口を貸し出していると考えれば納得できる。(中略)言葉と思考は切り離し難いものだ。思考だけがあっても言葉がなければその思考は他者から理解されない。思考と言葉は互いに根源にも結果にもなりうる。思考の限界と言葉の限界は一致しているのだ─── セイロス騎士団は出自を問わない。シャミアのような信徒ではないものも所属しているし、ハンネマンやマヌエラのような帝国出身者も、同盟出身者も王国出身者もいる。だからクロードとディミトリは同じ手法を取っていた。血筋を利用して騎士たちを油断させ、レアの出した箝口令を掻い潜っている。図々しい話だが、女神と教会は無謬だとしても騎士やその実家の面々は俗世間に属しているので責めないでやって欲しいと思う。 1992 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.12───ダスカーでは葬儀を終えた一週間から四週間後に巫者を呼ぶ。巫者は遺族や故人の友人たちの前で死後の世界へ旅立ったばかりの故人の魂を呼び戻し、己の身体に憑依させる。遺族や友人は故人と生前の思い出話をして死後の世界での暮らしぶりを聞き、何かして欲しいことがないか、言い残したことがないかを問う。この場では遺族と死者との口論が起きることも珍しくない。葬儀は死者を悪霊ではなく祖霊にするための儀式で、巫者による呼び戻しは死者個人のために行われる─── 昨日は本当にいい日で、フェリクスとイングリットがそれぞれに踊る姿を見たディミトリはずっと微笑んでいた。彼の伯父であるイーハ公は絶対に認めようとしないが、ディミトリは他人の幸福に喜びを見出す。それなのに続いて欲しい日常は儚い。 1971 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.11───魂の抜けた身体は御者のいない馬車に例えられる。馬はあちこち好き勝手に走り回り、方々にぶつかり馬も傷つく。そのうち御者がいないことに気づいた悪霊が馬車に乗り込む。一方で巫者は御者に例えられる。自らの意思で魂を抜いた身体に精霊を憑依させるからだ。だが巫者の内なる世界で何が起きているのか、は彼らを外部から観察するしかない余所者が客観的に判断するのは不可能だ。─── 日頃は施錠されていて出入りの許されない女神の塔はわざとらしく鍵が外されていた。修道院の粋な計らいだろうか。クロードは少し離れた場所から、散り散りに塔へ向かっては見つからないように出てくる学生たちを眺めた。結果として入れ替え制になっていることに皆が気が付かないのは見つからないように必死だからだろう。意識はお相手に集中しているので前後に誰がいたのか、など考えもしない。 1973 related works aoz_hrpkDOODLE魔法少女ミル☆ディン 第八話 (クロロレ/ヒュフェ含 後天性女体化)漫画4P 救いも希望もあるんだよっ 4 tairanoperamoriDOODLE今更クロロレバレンタイン某会話ツールでディミもエガちゃんも初々しく頬を染めていたのに、クロおまえときたら…でも好き…ってなりましたあえて渡すのはクロの方 4 Q.GAME_クロロレ專PASTクロロレ 3枚1.支援Bみたいな話をしているクロロレ2.天刻の拍動用意~(血注意3.従者クロロレ 3 goodbyemistressDONEその心の名前すら知らない aoz_hrpkDOODLEクロロレもセクピスパロしたぞ 4 111strokes111MAIKING「説明できない」赤クロ青ロレの話です。13.誘拐・上 フレンが行方不明になった。クロードとローレンツは誘拐犯がイエリッツァであること、彼が死神騎士でありエーデルガルトの手の者であることを既に知っている。ローレンツが知る過去ではディミトリたちがフレンを見つけクロードが知る過去ではベレスとカスパルがフレンを見つけている。「ではこの時点でベレト…失礼、言い慣れないもので。ベレス先生は現時点で既に教会に不信感を持ち敵対すると決めていた可能性もあるのか」 ローレンツの知るベレトは教会と敵対せずディミトリに寄り添っていたらしい。記憶についての話を他の者に聞かれるわけにいかないので近頃のクロードはヒルダにからかわれる位ローレンツの部屋に入り浸っている。彼の部屋に行けばお茶と茶菓子が出るので夜ふかし前に行くと夜食がわりになってちょうど良かった。「そうでもなければあの状況で親の仇を守ろうとしないと思うんだよな」「だが今、僕たちの学校にいるのはベレト先生だ」 ベレスは戴冠式に参加していたらしいのでそこで何かあった可能性もある。クロードはどうしてもかつての記憶に囚われてしまう。「大手を振って何かを調べる良い機会なのは確 2090 mooumoou24DONE互いの過去を見たクロロレ 2 goodbyemistressTIRED前描いてたやつ tairanoperamoriDOODLEDay1 Dance「踊ろうぜ!」ClaurenzWeek2020参加作品