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    この話の派生です。
    銀雪ルート21世紀パロ。クロードは王族で留学先でみそめたローレンツと結婚、パパラッチに追いかけられて新婚生活を送っています。
    https://privatter.net/p/6559982

    https://111strokes111.booth.pm/items/2534149

    #攻めとのえっちで一番好きなとき回答クロロレ作品集 クロード、いやカリードは滅多にパルミラのゴシップメディアに圧力をかけようと思ったことがなかった。王子としては格下で王位を継ぐ見込みもないしお家騒動に巻き込みたくないという母の希望で高校生の頃から母の母国フォドラに留学させられていたために基本、存在感がない。

     急に追い回されるようになったのはフォドラ人の夫ローレンツと結婚してからだ。王族の国際結婚は珍しくないが同性婚をしたのはカリードが初めてで王族のゴシップに目がないパルミラの国民たちはカリードではなくローレンツに夢中になった。ローレンツが強く注目を集めるようになったきっかけは盗み撮りされた短い動画だ。

     確か二人で外食をしていてローレンツの方が先に店外に出た時のことだった。あの頃はお互いにまだ殺到するゴシップメディアへの扱いに慣れていなかったので見通しが甘かった。

     カメラを担いだレポーターはローレンツが怒った瞬間の動画を撮影して売る為わざわざフォドラ語で性行為に関する質問をした。どんなことをされている時が最も快感なのかと問うレポーターに対してローレンツは全く表情を崩さず数秒ほど考え込むと親指の爪を口元にあて薬指の先で二回下唇を触ったのちに無礼なレポーターに向かって投げキスをした。レポーターが呆気に取られたその隙をついて夫の元へ歩む姿その一部始終がたまたま近くを歩いていた女子高生に撮影され儲けるつもりのなかった彼女はそのまま自分のアカウントに投稿している。レポーターに不利な部分までばっちり撮影されたそちらの動画が優雅だと評判になったのだ。

     カリードがまだフォドラでクロードと名乗っていた頃とある揉め事に巻き込まれた二人は暗号として指の関節に文字を割り当てていた。声を出して話せない時にお互いの手を触って会話をしていたのだ。親指の爪に割り当てられた文字はAで薬指の爪に割り当てた文字はLだ。

     無礼な質問をされ実際は脳貧血を起こしそうなくらい怒っていたローレンツはシークレットサービスが運転する車に乗り込むまで顔色をコントロールしていたが不意打ちを食らったその夫は興奮のあまりしばらくの間、顔を強張らせていた。
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    recommended works

    9660moyunata

    DONEテレビゲームをするだけの現パロ年後クロロレ
    光属性ですご安心ください。
    「ローレンツはゲームとかしないのか?」
    「そんなもの、時間の無駄だろう」
    やっぱりそう言うと思った。庶民の娯楽に現を抜かしてる暇なんてありませんって顔に書いてある。
    「じゃあさ、1回だけ対戦付き合ってくれないか? このゲーム1人でもできるんだけどさ、せっかく買ったんだしちょっとくらい人と遊んでみたいんだよ」
    「仕方がないな、1度だけだぞ」
    ローレンツはせっかくだから、とかそういう言葉に弱い。あいつは俺のことに詳しいなんて言っているが、俺だって負けてない。ローレンツが俺のこと見続けているなら同じだけ俺もローレンツを見ているんだ。
    今始めようとしているゲームはいわゆる格闘ゲームだ。さすがに初心者のローレンツをこてんぱんにするのは気が引けるから、あえて普段使わないキャラクターを選ぶ。それでも俺の方が強いことに変わりはない。手加減しつついい感じの差で勝たせてもらった。
    「......。」
    勝利ポーズを決めている俺のキャラクターをローレンツが無表情で見つめている。よし、かかったな。
    「クロード、もう一戦だ」
    「おっと、1回しか付き合ってくれないんじゃなかったのか?」
    「せっかく買ったのに 1372

    111strokes111

    MAIKING「説明できない」
    赤クロと青ロレの話です。
    4.遭遇・下
     犠牲者を一人も出すことなく野営訓練を終えて修道院に戻ることが出来た。ローレンツのほぼ記憶通りではあるが異なる点がある。ベレトが金鹿の学級の担任になったのだ。正式に採用された彼は既に士官学校から学生の資料を貰っている。だがグロンダーズで行われる模擬戦を控えたベレトはここ数日、放課後になると学級の皆に話を聞くため修道院の敷地内を走り回っていた。

     ローレンツはあの時、模造剣を配ろうとしたのは何故なのかとベレトに問われたが予め野盗達に襲われているのを知っていたから、とは言えない。言えば狂人扱いされるだろう。

    「歩兵の足が早すぎたからだ。補給部隊が本体と分断されたら敵に襲われやすくなる」

     食糧がなければ兵たちは戦えない。敵軍を撤退させるため戦端を開く前に物資の集積所を襲って物資を奪ったり焼き払ってしまうのは定石のひとつだ。ローレンツの言葉聞いたベレトは首を縦に振った。

    「それで足止めして予備の武器を渡したのか。装備をどうするかは本当に難しいんだ。あの場合は結果として合っていたな。良い判断をした」
    「ありがとう先生。そう言ってもらえると霧が晴れたような気分になるよ」

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    MAIKING「説明できない」
    赤クロと青ロレの話です。
    5.初戦・上
     三学級対抗の模擬戦はクロード達の勝利に終わった。これもクロードの記憶とは異なっている。容赦のなかったベレスの記憶があるクロードは事前に何か工作するかベレトに探りを入れてみたが拒否された。こんな下らないことに全力を尽くすなという意味なのか気高い倫理観の持ち主なのかはまだクロードには分からない。腹下しの薬は冗談だったが賛同してもらえたら武器庫に忍び込んで他学級の使う武器の持ち手にひびを入れてしまうつもりだった。

     母国やデアドラと比べるとガルグ=マクは肌寒い。気に食わない異母兄が王宮で働く女官を寝室に引っ張り込むような寒さだ。それでも来たばかりの頃と比べればかなり暖かくなっている。過酷な太陽の光に慣れたクロードの目にも山の緑は目に眩しく映った。長時間、薄暗い書庫で本を物色していたからだろうか。廊下に差す光に緑の目を細めながら歩いていると大司教レアの補佐を務めるセテスに声をかけられた。クロードは規則違反に目を光らせている彼のことがあまり得意ではない。

    「ちょうど良かった。クロード、後でベレトと共にこちらに顔を出しなさい」
    「分かりました。セテスさんは先生が今どの辺りにいる 2100

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    MAIKING「説明できない」
    赤クロ青ロレの話です。
    14.誘拐・下
     ローレンツとクロードの記憶通り事態は進行した。一つ付け加えるならばクロードがセテスにちょっかいを出したことだろうか。見当違いだと分かっていることを敢えてセテスに聞いたら先方が何故か安心した、とクロードから聞いてローレンツは眉を顰めた。やはりセイロス教会は何かを隠している。五年前から問題視していたクロードが正しかった。だがそれは大乱を起こす理由になり得るのだろうか。クロードは元から英雄の遺産と白きものについて探っていたがそれに加えてエーデルガルトが檄文で言及していた教会の暗部についても調べ始めた。

    「先に掴んで暴露してしまえば檄文自体無効になるかと思ったがそんな都合の良い案件は見当たらなかった。敢えて言うならダスカーがらみか?」
    「だがあれも機能不全に陥った王国の要請がなければ騎士団が担当することはなかっただろう」

     エーデルガルトが見つけたと称するセイロス教会がフォドラの全てを牛耳っている証拠とセイロス教会の秘密は同一なのだろうか、それとも違うのだろうか。探さねばならないものが増えてクロードは大変そうだ。大変そう、と言えばベレトも大変そうだ。彼は修道院内を丹念に探 2099