「皆さん本当にお疲れさまでした!」
プロデューサーの労う声が楽屋に響く。無事収録を完遂したクリスは、ほっとしたように深く息を吐いた。
Legendersの三人はこのところスケジュールがびっしりと埋まっていて、休みという休みもなかなか取れないまま、仕事に勤しんでいた。過密スケジュールの最後を飾ったのが、ついさっき終えたばかりの番組収録の仕事だ。
収録に撮影にと駆け回っていた三人をしっかりと休ませるべく、プロデューサーは四日間のオフを作ってくれた。明日からは少しの間、のんびりと身体を休め、リフレッシュすることができるだろう。
「それじゃあ、お疲れ様ですー」
収録が押した関係で、すっかり時間が遅くなってしまった。想楽を自宅に送り届けるため、プロデューサーと想楽は一足早く楽屋を出る。残されたクリスと雨彦も、支度が整い次第各々帰路につく予定だ。
1930