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    pororimaru

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    pororimaru

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    廃墟でテスカに追われたデイが、這いずり状態から“メメントモリ”(生きながらに心臓喰われる)されるテスデイ
    ※dbd第5ぱろ

    ##テスデイ
    ##設定プロットのみ

    血みどろ鬼ごっこするテスデイ人気の無い廃墟で、肉が潰されるような音と共に、絹を裂くような悲鳴が上がる。
    背後から迫り来る“なにか”から、少女の手を引きながら逃げるデイビット。
    やっとの思いで脱出ハッチを見つけ、一緒に逃げようとこちらに呼び掛ける少女をそこに突き落とすと、デイビットは少女の身代わりとなる。
    いつの間にか周りに響いていた悲鳴は鳴り止み、他に生きた者の気配はない。
    一人残されたデイビットが振り返ると、そこには見慣れたサーヴァントの姿があった。


    今やテスカトリポカの全身は、デイビットの血飛沫でベットリと汚れていた。
    散々嬲られ、地を這いずり回されたデイビットは、鼻歌を歌うテスカトリポカの肩に担がれ、ぐったりとしている。

    「ここなら何をしても、お前が命を落とす心配はない」

    「なぁ、マスター」

    そこにはいつの間に現れたのか、神殿の頂き、聖なる台座。

    「一度味見しておきたかったんだ、」

    デイビットが最期に見たのは、美味しそうに自分の心臓を食べるテスカトリポカの姿だった。




    【儀式の開始】
    荘園へと降り立ち、そこで出会ったサバイバーの仲間たちに、デイビットは自らを“魔術師”だと名乗る。
    じゃあひとつその魔術とやらを見せてくれと言われるが、無駄なことが嫌いな彼は、効率が悪いと冷たく断ってしまう。
    その冷徹で感情のない反応に、その場の雰囲気は険悪に。
    いつもの事だとデイビットは諦めるが、仲間たちの中でもムードメーカー的立場の少女は、それに発破を掛けるように明るく振る舞う。


    そして始まる儀式。
    サバイバー達が放り出されたのは、今までに見たことない新しい景色。

    そこは南米のジャングル。
    むせ返りそうな緑の匂い。
    巨大な樹木が鬱蒼と生い茂る密林。
    破壊された古い遺跡の残骸が残り、開かれた広場は血で赤く染まり、中央には大きな神殿が建っている。
    そして至るところに、ジャガーの戦士達の死体が、力尽きたように転がっていた。
    まるで、たったさっきまで此処で戦争でもあったかのように。

    ひどい暑さに汗を滴らせながら、発電機を直していくサバイバー達。
    密林の間から生命の気配を感じるのに、未だ感じられないキラーの気配。
    そして突然ジャングルの中から現れるジャガーの群れ。
    散り散りとなって逃げ出すサバイバー達。
    殺戮ショーが始まる。




    儀式が終わり、屋敷へと戻されるデイビット。
    自分を庇ったせいで、変わり果ててしまったデイビットの姿を見て、泣き出す少女。
    少女と仲間達は看病を始め、その後何事もなかったように起き出すデイビット。
    そしてそんな彼らの前に、現れるテスカトリポカ。
    「テスカトリポカ」
    あれだけの事をされながら、何の嫌悪もなく彼が男の名を呼んだこと。
    この新しいキラーと思われる男と知り合いであること。
    それらが分かり、テスカトリポカとデイビットの両者に対しての警戒心を上げるサバイバー達。

    それに『コイツはいつかやると思っていた。今回は少女を先に逃したが、トラウマになるような事態にならなくてよかった』と言うデイ。
    それを聞いた少女に近しい人たちは、この人案外悪い人ではないのかも?と思い始めるが、
    「生きながらに心臓を食われるという、マヤの生贄文化の追体験は、得難い経験だった」
    と言って、ドン引きされる。


    舞台は南米の密林、そこにはマヤの神殿があり、さらに目の前に生贄が捧げられた状態ならば、テスカトリポカはこの機会をけして逃さないだろうと思っていたデイビット。
    だが生贄の儀式さながらの殺害方法は、現代の一般的な人間であるサバイバー達の精神的負担が掛かり過ぎる。出来るだけ永く楽しみたい“上”は、それらをすぐに禁止するだろうと踏み、そのキッカケとなる初回さえ注意してれば問題ないだろうとデイビットは考えていた。
    そしてその時たまたま残ったのが、少女と自分であった。
    幼い少女がそれを体験してしまえば人格崩壊の危機も十分あり得る、それら諸々を考えた結果、この特殊な次元ならば命を奪われるような心配はないと踏み、今回は自身が全て引き受けることにした、というのが今回の真相。


    その一方、テスカトリポカの狙いは初めからデイビットの“心臓”だけだった。
    自分がこの世界に現界し続ける為にも、この先も決して傷付けることが叶わない対象であり、個人的にも気に入っているマスター。
    だが今後二度と訪れないかもしれないこの機会を逃す手はないと、入念に舞台を整え、獲物を誘い、狩りを行った。

    一流の魔術師であるデイビットの“心臓”。
    いちサーヴァントである今の自分には、さぞかし甘露に感じることだろう。
    この機会を逃せば二度と味わえぬかもしれないという相乗効果のせいか、入念な下拵え、丁寧な前戯のおかげか、期待していた以上の体験だった模様。
    その後“上”には相応のペナルティは食らったものの、今までにないご機嫌な様子でデイビットの顔を見に来た。

    そしてたったさっきまで自身の“心臓”を喰らったテスカトリポカに向ける、その普段と変わらない態度と表情のマスターに、またニヤリとした。
    ーーーーコイツは本当に面白い。
    ここでの日々も、コイツとなら十分楽しめそうだと、テスカトリポカはこの荘園での滞在を決めるのだった。




    【簡単な設定】
    ▶︎デイビット→『魔術師』『神官』(または『来訪者』)
    ・キラーの現在地を見ることが出来る。
    ・千里眼にも近い観察力。時間経過によって、キラーの正体やパークがわかる。
    ・何かを召喚し、代わりの盾に出来る。※後編後に追加


    ▶︎テスカトリポカ→『煙を吐く鏡』
    ・ジャガーマン(仮面を付けた戦士達)を召喚し使役する。
    ・生贄(サバイバー)の命を奪う度に、本来ある神の力の一旦を取り戻していく。
    ・たまに銃を発砲して来るが、恐ろしく精度が悪い。

    メメントモリは、
    『生きながらに心臓を抉り出し食べられる。その後残った身体はジャガー及びジャガーマンに貪られる』

    ステージは彼の心象風景のひとつ。
    『滅ぼされたアステカ』

    彼は新たなキラー。神の化身。
    魔術師デイビットに召喚された使い魔であり、神霊そのもの。
    彼と共にこの世界に渡ってきた、共犯者でもある。
    この特殊な次元では、彼は神の力を一部解放出来るようになってる。
    荘園への招待状は、本来ならテスカトリポカにだけ届いたが、それを面白がった彼にデイビットが巻き込まれた形でここにやって来た。
    テスカトリポカが飽きればいずれ此処から去る、ただの来訪者である。




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