聖杯戦争に参加するテスデイ南米関連の伝承保菌者であるデイビット。
聖杯戦争に参加する直前に、伝承科は追放済み。
本人は「時計塔でやるべき事は全て終えた」とのこと。
正真正銘ただの人間であるが、生まれながらの天才。
魔力量は勿論のこと、身体的スペックも非常に高く、それに加えてその高性能な観察眼と考察力により千里眼に近いことも出来る。


【冬木編】
南米系の伝承保菌者であるデイビットは、テスカトリポカの召喚を無事に終え、聖杯戦争に参加する為に冬木に降り立っていた。
滞在する拠点造りの為に、ボロアパートの一室を借りる。
それに軽く文句をいうテスカだが、デイは襲撃のこと秘匿のことを効率のことを考えると、ここが一番都合がいいのだと言う。

周りの住人に怪しまれない為に、留学生を演じるデイ。
だが極力目立たないようにとデイに言われたテスカは、そんなことお構いなしに自由気ままに行動し、好き勝手に出入りする。
そのため隣の部屋に住むアパート住人には、日本へ駆け落ちして来た外国人のゲイカップルだと思われている。

最終的にその拠点は、ボロアパートごと襲撃されて、部屋ごと全部吹っ飛ぶ事になる。
→周りの住人は奇跡的に無事
→それも計算の内でその立地を選んだデイ
→そしておまんがテスデイの生き証人

聖杯が本来の目的ではなかったデイビットは、誰とも敵対しない第三者の立場からその聖杯の行方を見守ると、すぐに冬木を離脱しその姿を消すのだった。


デイビットが、泥が詰まっていると知っていた冬木の聖杯戦争に参加したのは、英霊を召喚する術式の構造を把握することが一番の目的だった。
既に読み解いた召喚式を使い、新たな契約の元にテスカを召喚し直すと、彼の計画はまた次の段階に進み、闇夜に消えるテスデイで第一部完。