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    そいそい

    @soi_07

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    そいそい

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    昨日TwitterにあげたシマヤマのハロウィンSSのボツ案。もったいない精神でここにあげときます。前半はほぼTwitterにあげたSSと一緒です。

    死神くんはご機嫌斜め「それ魔女?」
    「は、い…?」
    シマカゼの一言に僕は不愉快さを含んだ声で返事をする。
    今日は大宮支部のハロウィンパーティーにお呼ばれした。もちろん各支部の運転士も呼ばれている。シンは海賊でハナビは狼男。タイジュはミイラ男でナガラは悪魔、ギンガは魔法使いだろう。みな思い思いの仮装をしている。僕も黒いローブを着て、門司支部の整備の人が作ってくれた鎌を持ってきた。
    パーティー会場に入ると、すぐにシマカゼと目があった。シマカゼはどんな仮装をしているのかと確認する前に、冒頭のトンチンカンなことを言われたのだ。
    「これのどこが魔女っていうんだ」
    持っていた鎌の刃の部分を見せつけると、死神なんだねとシマカゼは頷く。
    「刃が見えなかったから、てっきり箒を持ってるのかと思ったよ」
    「だとしても魔女はないだろ!せめて魔法使いだ!」
    シマカゼの言い訳をそう突っ返せば、確かにそうだねと怒ることもなく笑っている。
    「だって、ヤマカサの魔女が結構しっくりくるからさ」
    尚もそんなことを言ってくるシマカゼに鎌の刃の部分を突きつける。
    「死神は人間の魂を集めているだ」
    脅すように鎌で突けば、僕はキョンシーだから魂はないよとシマカゼは言う。シマカゼは中国の伝統的な服装であるチャンパオを着て、帽子をかぶっている。これはまさしく中国の死体の妖怪であるキョンシーだ。シマカゼが言うように、確かに死体に魂はない。
    「じゃあ、シマカゼは何をくれるんだ?」
    挑発するようにそう問いかけてみると、そうだなぁとシマカゼは考え込む。
    「この身体かな」
    「か、身体っ!」
    「死体だから、これくらいしかあげられるものがないし」
    恥ずかしげもかくそんなことを言ってのけるシマカゼに、僕の身体は熱くなる。
    「ヤマカサ、顔赤いよ?どうしたの?」
    「う、うるさい…」
    覗き込んでくるシマカゼから逃げるように顔を背ける。
    「もしかして、変なこと想像した?」
    そんな僕にシマカゼがそう訊ねてくる。そんなわけあるかと振り向けばシマカゼと目があった。
    「ヤマカサもそういうこと考えるだね」
    ニコニコしながら言うシマカゼに無性に腹が立った。
    「キョンシーにはお札がいるだろう」
    キョンシーのくせに、シマカゼはお札をつけていなかった。どこかで落としてきたのか、忘れてきたのかは知らないがちょうどいい。周りを見渡せば机に紙とペンが置いてあった。それを手に取り、乱雑に文字を書き込む。近くにあったテープを千切り、シマカゼの帽子に勢いよく貼ってやった。痛っと声が漏れたが、散々僕を揶揄った罰なのだから謝りはしない。
    「それでも貼っていろ」
    そう言い捨てれば、僕の気も知らないでありがとうとシマカゼはへらりと笑った。

    ♢♢♢

    「あれ?シマカゼ、お札変なことになってるよ」
    シンに呼び止められ、え?と僕は足を止める。
    「ほら、見て」
    スマートフォンをインカメにして、シンは僕に見せてくれる。その画面に映るお札には大きく『バカ』の文字が書かれていた。さっきムキになってヤマカサが書いていたのはこれかと、ふふっと笑ってしまう。
    「それどうしたの?剥がしてあげようか?」
    悪口を書かれた札にオロオロしているシンに、大丈夫だよと笑顔で返す。
    「ちょっと死神くんを怒らせちゃって」
    「死神?」
    「お札はこのままでいいよ」
    「ならいいけどさ…」
    喧嘩でもしたのかと心配してくれているシンには申し訳ないが、これはこのままでいいのだ。
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    そいそい

    DONEはっぴーリュウシマ真ん中バースデー🥳

    真ん中バースデーとはあまり関係ない話になってしまいました。あと、ひっちゃかめっちゃかしてます。すみません🙏

    ※注意
    かっこいいリュウジさんはいません。
    社会人リュウジさんと大学生シマカゼくんの話です。
    ヤマクラ前に考えた話だったので、シマカゼくんの進路は捏造しています。
    かっこいいリュウジさんはいません←ここ重要
    あの部屋 大学の最寄駅から地下鉄に乗って一駅。単身者向けのマンションの三階の一番奥の部屋。鍵を出そうとしたが、中に人の気配を感じてやめた。そのままドアノブをひねると、予想通りすんなりと回る。そして玄関の扉を開けば、小さなキッチンのある廊下の向こうで、メガネをかけて、デスクに向かっていたあの人がちらりとこちらに視線をくれた。
    「また来たのか」
     呆れながら言うあの人に、ここからの方が学校が近いのでといつも通りの答えを返す。そうすると、少しだけだろといつも通りにあしらわれた。
     ここは僕の下宿先というわけではない。超進化研究所名古屋支部に正式に入所したリュウジさんが一人暮らしをしているマンションだ。もう少し超進化研究所の近くに住めばいいのに、何故か程遠い名古屋の中心部に部屋を借りている。そのおかげで僕は大学帰りに寄ることができているのだ。
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