Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    そいそい

    @soi_07

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 57

    そいそい

    ☆quiet follow

    昨日TwitterにあげたシマヤマのハロウィンSSのボツ案。もったいない精神でここにあげときます。前半はほぼTwitterにあげたSSと一緒です。

    死神くんはご機嫌斜め「それ魔女?」
    「は、い…?」
    シマカゼの一言に僕は不愉快さを含んだ声で返事をする。
    今日は大宮支部のハロウィンパーティーにお呼ばれした。もちろん各支部の運転士も呼ばれている。シンは海賊でハナビは狼男。タイジュはミイラ男でナガラは悪魔、ギンガは魔法使いだろう。みな思い思いの仮装をしている。僕も黒いローブを着て、門司支部の整備の人が作ってくれた鎌を持ってきた。
    パーティー会場に入ると、すぐにシマカゼと目があった。シマカゼはどんな仮装をしているのかと確認する前に、冒頭のトンチンカンなことを言われたのだ。
    「これのどこが魔女っていうんだ」
    持っていた鎌の刃の部分を見せつけると、死神なんだねとシマカゼは頷く。
    「刃が見えなかったから、てっきり箒を持ってるのかと思ったよ」
    「だとしても魔女はないだろ!せめて魔法使いだ!」
    シマカゼの言い訳をそう突っ返せば、確かにそうだねと怒ることもなく笑っている。
    「だって、ヤマカサの魔女が結構しっくりくるからさ」
    尚もそんなことを言ってくるシマカゼに鎌の刃の部分を突きつける。
    「死神は人間の魂を集めているだ」
    脅すように鎌で突けば、僕はキョンシーだから魂はないよとシマカゼは言う。シマカゼは中国の伝統的な服装であるチャンパオを着て、帽子をかぶっている。これはまさしく中国の死体の妖怪であるキョンシーだ。シマカゼが言うように、確かに死体に魂はない。
    「じゃあ、シマカゼは何をくれるんだ?」
    挑発するようにそう問いかけてみると、そうだなぁとシマカゼは考え込む。
    「この身体かな」
    「か、身体っ!」
    「死体だから、これくらいしかあげられるものがないし」
    恥ずかしげもかくそんなことを言ってのけるシマカゼに、僕の身体は熱くなる。
    「ヤマカサ、顔赤いよ?どうしたの?」
    「う、うるさい…」
    覗き込んでくるシマカゼから逃げるように顔を背ける。
    「もしかして、変なこと想像した?」
    そんな僕にシマカゼがそう訊ねてくる。そんなわけあるかと振り向けばシマカゼと目があった。
    「ヤマカサもそういうこと考えるだね」
    ニコニコしながら言うシマカゼに無性に腹が立った。
    「キョンシーにはお札がいるだろう」
    キョンシーのくせに、シマカゼはお札をつけていなかった。どこかで落としてきたのか、忘れてきたのかは知らないがちょうどいい。周りを見渡せば机に紙とペンが置いてあった。それを手に取り、乱雑に文字を書き込む。近くにあったテープを千切り、シマカゼの帽子に勢いよく貼ってやった。痛っと声が漏れたが、散々僕を揶揄った罰なのだから謝りはしない。
    「それでも貼っていろ」
    そう言い捨てれば、僕の気も知らないでありがとうとシマカゼはへらりと笑った。

    ♢♢♢

    「あれ?シマカゼ、お札変なことになってるよ」
    シンに呼び止められ、え?と僕は足を止める。
    「ほら、見て」
    スマートフォンをインカメにして、シンは僕に見せてくれる。その画面に映るお札には大きく『バカ』の文字が書かれていた。さっきムキになってヤマカサが書いていたのはこれかと、ふふっと笑ってしまう。
    「それどうしたの?剥がしてあげようか?」
    悪口を書かれた札にオロオロしているシンに、大丈夫だよと笑顔で返す。
    「ちょっと死神くんを怒らせちゃって」
    「死神?」
    「お札はこのままでいいよ」
    「ならいいけどさ…」
    喧嘩でもしたのかと心配してくれているシンには申し訳ないが、これはこのままでいいのだ。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    👏👏👏👏👏💴💴💴💴💴👏🎃❤👏🎃❤
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    そいそい

    DONEはっぴーリュウシマ真ん中バースデー🥳

    真ん中バースデーとはあまり関係ない話になってしまいました。あと、ひっちゃかめっちゃかしてます。すみません🙏

    ※注意
    かっこいいリュウジさんはいません。
    社会人リュウジさんと大学生シマカゼくんの話です。
    ヤマクラ前に考えた話だったので、シマカゼくんの進路は捏造しています。
    かっこいいリュウジさんはいません←ここ重要
    あの部屋 大学の最寄駅から地下鉄に乗って一駅。単身者向けのマンションの三階の一番奥の部屋。鍵を出そうとしたが、中に人の気配を感じてやめた。そのままドアノブをひねると、予想通りすんなりと回る。そして玄関の扉を開けば、小さなキッチンのある廊下の向こうで、メガネをかけて、デスクに向かっていたあの人がちらりとこちらに視線をくれた。
    「また来たのか」
     呆れながら言うあの人に、ここからの方が学校が近いのでといつも通りの答えを返す。そうすると、少しだけだろといつも通りにあしらわれた。
     ここは僕の下宿先というわけではない。超進化研究所名古屋支部に正式に入所したリュウジさんが一人暮らしをしているマンションだ。もう少し超進化研究所の近くに住めばいいのに、何故か程遠い名古屋の中心部に部屋を借りている。そのおかげで僕は大学帰りに寄ることができているのだ。
    11087

    recommended works

    Umemiya

    MEMO🔪❤️ サドtop×🔪に心酔してる恭しい鬼bottomの妄想。解釈グダグダ注意
    🔪❤️ekiはただの人間だけどドtop energyと飴鞭でvoxを振り回す。voxは惚れた弱みの擬人化。すっごいプレイを要求されても全然答えられるつよつよ受け。どちらも経験豊富。身長も年齢も身体能力でもvoxには敵わないけどekiのほうが精神的に強いと良いな。いきいき生きるタイプってよりかは「しぶとい」の方。ちっとやそっとじゃくたばらないekiにどこか救われてるvox

    ここまで書いたけどekiが人並みに脆くても良い。プレイで散々ekiに虐められるくせに、普段の生活では甲斐甲斐しく尽くすvox(心酔からってのもあるけどekiが儚く見える&恋人云々以前に大切な人間として守りたい) ekiとしては俺も成人男性だしそんなヤワじゃねえよ…と思いつつもvoxを侍らせるのはそんなに悪い気はしないとかだったら良い。でもvoxの過保護を徹底的に振り払うeki様も見たい。可能性無限大cp。その場合、奉仕を断られて子犬みたいにしゅん…ってするvoxにこっそり愉悦を覚えるeki様でも良い。voxはそれに気付いてない。voxは、無下にされても自分がekiに尽くす行動自体に意味があると考えそうだけど、稀に寂しくなって激し目に求めちゃったり、寝てる(とvoxが思ってるだけで本当は起きている) ekiの手を借りて自分の頭に擦り付けたりする。
    724