Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    そいそい

    @soi_07

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 54

    そいそい

    ☆quiet follow

    年齢操作リュウシマ。

    「シ、マカゼ……?」
    僕の下でリュウジさんは目を見開いている。だが、僕はリュウジさんの上から降りる気は毛頭ない。
    ここはリュウジさんが一人暮らしをしているマンション。そこで、僕はリュウジさんを押し倒したところだった。 リュウジさんの元でシンカリオンの運転士をしていた頃に比べ、僕たちの体格差はほとんどなくなった。完全に僕に気を許しているリュウジさんの隙をつくのは案外簡単で、僕は容易くリュウジさんを押し倒してみせたのだ。隙をつかれたといえども、咄嗟に受け身をとって頭を守るところはさすがである。
    「僕たち、付き合ってますよね?」
    「そうだが?」
    リュウジさんがここまで気を許してくれているのは、僕たちが付き合っているから。小学生の頃から抱いていた気持ちは、長い年月を経て報われたのだ。しかし、一つ問題がある。それは……。
    「なんで手を出してくれないんですか?」
    そう、リュウジさんはなかなか僕に手を出してくれないのだ。キスはしてくれる。ハグだってしてくれる。それなのに、手を出してくれない。既にお互い成人済み。僕たちを阻む物は何もないというのに、リュウジさんは手を出してくれない。そういうことに興味がないのだろうか。そもそも同情で僕に付き合ってくれているだけなのだろうか。そんな不安がどんどん湧いてくる。でも、僕はリュウジさんを信じたかった。信じるためには、行動するしかなかったのだ。
    「抱くか、抱かれるかしてくださいっ!」
    勢いに任せてそう叫べば、リュウジさんは目をパチクリさせている。僕がこんなこと言うなんて思ってもみなかったのだろう。しかし、僕はどんな形であれ、リュウジさんと繋がりたい。リュウジさんの服をぎゅっと握り締める。これでも僕は本気なんだと見つめていると、リュウジさんの優しい手が僕の頰を触れた。
    「不安にさせていたんだな。すまない。少し大事にしすぎていたようだ」
    その手に顔を寄せると、リュウジさんの指が僕の頰をなぞる。その焦ったさに、僕の吐息に色が含む。
    「シマカゼはどっちがいいんだ?」
    指が離れたかと思うと、不意にリュウジさんからそう問いかけられた。
    「僕ですか?」
    どっちとは、抱くか抱かれるかということ。さっき僕が叫んだこと。勢いで言ったことだから、どっちがということは考えていなかった。リュウジさんと繋がれればどちらでもよかった。でも、リュウジさんは僕に選択肢を委ねてくれている。
    「僕は……」
    想像してみる。リュウジさんと繋がるところを。
    「リュウジさんになら……」
    それで、リュウジさんがもっと欲しくなる。
    「抱かれてもいいです」
    そう小さく呟く。僕がけしかけたことだが、改めて口にすると恥ずかしくてたまらない。顔を真っ赤にしていると、僕の下にいたリュウジさんが起き上がる。そして、そっと僕の耳に口を寄せる。
    「仰せのままに」
    そう一言呟いて、僕は優しく床に押し倒された。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💒💗💗💗😍😍😍🌋😍😍💘💘💒🙏🙏🙏🙏💝💝💝💝💝🙏🙏😍😍😍😍😍😍😍💘💘💘💘💘💝💝💝💝💒💒😍💖💞💞💞💛💞
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    そいそい

    DONEはっぴーリュウシマ真ん中バースデー🥳

    真ん中バースデーとはあまり関係ない話になってしまいました。あと、ひっちゃかめっちゃかしてます。すみません🙏

    ※注意
    かっこいいリュウジさんはいません。
    社会人リュウジさんと大学生シマカゼくんの話です。
    ヤマクラ前に考えた話だったので、シマカゼくんの進路は捏造しています。
    かっこいいリュウジさんはいません←ここ重要
    あの部屋 大学の最寄駅から地下鉄に乗って一駅。単身者向けのマンションの三階の一番奥の部屋。鍵を出そうとしたが、中に人の気配を感じてやめた。そのままドアノブをひねると、予想通りすんなりと回る。そして玄関の扉を開けば、小さなキッチンのある廊下の向こうで、メガネをかけて、デスクに向かっていたあの人がちらりとこちらに視線をくれた。
    「また来たのか」
     呆れながら言うあの人に、ここからの方が学校が近いのでといつも通りの答えを返す。そうすると、少しだけだろといつも通りにあしらわれた。
     ここは僕の下宿先というわけではない。超進化研究所名古屋支部に正式に入所したリュウジさんが一人暮らしをしているマンションだ。もう少し超進化研究所の近くに住めばいいのに、何故か程遠い名古屋の中心部に部屋を借りている。そのおかげで僕は大学帰りに寄ることができているのだ。
    11087

    そいそい

    DONEフォロワーさんからいただいたリクを元にして書きました。あんまりリクに添えた話にならなくて、本当にすみません🙇‍♀️
    リクありがとうございました🙌
    安城家に子守り行くリュさんの話です。
    「こんなことまで面倒かけちゃってごめんなさいね。ほらうち、お父さんが仕事でいつも家空けてるし、おじいちゃんおばあちゃんも遠くに住んでるから、こういうときに困るのよ。だから、リュウジくんが来てくれることになって本当に助かるわ。お土産買ってくるからね。苦手なものとかない? あっ! あと……」
     リュウジさんが持つスマートフォンから母さんの声が漏れ出ている。母さんの声は大きく、よく喋る。それは電話だろうが変わらない。そんな母さんの大音量のマシンガントークをリュウジさんはたじたじとしながら聞いてくれていた。
     母さんは大学の友人の結婚式に出るため、東京にいる。しかし、帰りの新幹線が大雨で止まってしまったらしい。それで今日は帰れないかもしれないと超進化研究所で訓練中の僕に電話がかかってきたのだ。このまま超進化研究所の仮眠室を借りて一晩明かしてもよかったが、あいにくナガラはフルコンタクトの稽古で不在で、家には帰らなければならない。しかし、家に帰ったら帰ったで、僕たち子供しか家にいないことになる。それは母さん的には心配なようで、どうしようかと頭を悩ませていると、俺が面倒見ましょうかとリュウジさんが申し出てくれたのだ。それでいつ運転再開になるかわからないからと、母さんは東京で一泊してくることになった。
    6343

    recommended works