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    地獄パロ(みんな地獄やってくれ) 薄いベニヤ板を重ねただけの、小屋とも呼びにくい寝所。それでもありがたく一晩を薄い毛布をかぶって目を瞑っていると、シーフの肩がトントンと叩かれた。
    「ん……」
     ようやく眠れていたのに。寝ぼけ眼を擦りながらシーフが目を覚ますと、そこには。
     シーフが助けたと相手、血の気の引いた肌に容姿端麗な顔が乗った元王子。現在は男娼のブランが、一糸纏わぬ姿で人差し指を唇に当てた。
    「……? …………??」
     痩せた体に深い哀色の瞳を携えた彼であったが、その憂いも相待って一種の彫刻のように美しい。シーフが輝きにぼんやりと口を開けていると、彼はいそいそとシーフのズボンに指をかけて脱がし始めてきた。
    「わーーーーー!!!!!!」
    「!!」
     突然のことにシーフが叫んでしまうと、ブランは目を丸くして手を離す。
    「シーフ、静かに」
     そして慌てて再び、指を立てた。何せこの旅は二人旅ではない。二人が慌ててもう一人の同行者、ブルークリスタルの方を見ると。幸い彼女は小さな寝息を立ててこちらには気づいていなかった。
    「あ、焦った……。ブラン、とにかく服を着て」
    「ううん。クリスタルが寝ているなら、早くやろう」
     局部まで露わにしているブランに慌てて毛布を被せてやるが、彼は小さく首を横に振る。
    「きみも、こうして欲しいから僕に献身するんだろう。早めに僕の価値を伝えておかなければ、見捨てられるかもしれないし」
    「ブラン」
    「大丈夫、僕に任せて。リードする方も慣れている」
     言いながらブランはシーフを押し倒してズボンに視線を下す。そこはわかりやすく膨らんでいたが、シーフは苦い顔をしながらブランを振り解いた。
    「……もしかして、挿れられる方が好き? それとも、クリスタルの隣じゃ緊張する?」
     拒絶を続けるシーフに、ブランは小さく首を傾げる。
    「きみが男色家であることは、きみの家の近くに住む人ならみんな知っている。隠す必要はないよ」
    「隠しているんじゃなくて……!」
     再び声が大きくなりかけたシーフはひとつ深呼吸をして、がっくりと肩を落とす。
    「どうして、自分を大事にしてくれないの」
    「……」
     その言葉をたびたびシーフは口にするが、意図がブランには分からなかった。
     ブランとまぐわるために助けてくれているのではないのだろうか。事実、シーフは明らかに勃っている。
     ブランがじっとシーフの凸を眺めていると彼は顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまった。
    「いいから! 早く寝て、お願い」
    「……わかった」
     本当は何故こんなにも拒否されるのか分からなかったが、嫌がる相手を脱がすのはそれこそ、ブランの体に金を払う連中と同じになる。
     だが、この人の隣は何故か安心できた。そして、嘔吐するほど嫌悪感が勝る身売りを、彼だけは拒んでくることは何故だかほんの少しだけ胸が痛んだ。
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