ホラー類司プロット恋人の🎈🌟。
1人の時にひき逃げ事故に遭って入院した司(動けずベッドに体固定)、夜中にパレードが見れるんだと笑うけど、類が調べてもそんなものはない。
だんだん司はパレードの話しかしなくなっていく。最初の方は早くワンダーステージに戻らねばと言っていたのに、パレードが面白そうだ、あんなパレードをしてみたいとばかり言うようになった。
類はなんだかそれが面白くなくなり、病室にあまり行かなくなる。
入院して14日目に突然訃報が類に届く。
13日目の夜、司が窓から転落し死亡した。
ベッドに固定されていたものは自分で外せる上、遺書が残されていため自殺としか見えなかった。
しかし死因は何故か転落によるものではなく、解剖しても分からない。極めつけは病院の入口から司の部屋まで転々と紙吹雪が落ちており、傷のない体の周りは特にいっぱい。点滴にも紙吹雪が詰め込まれていた。まるで、血の代わりとでも言うように。
あまりの異常性に新聞で取り上げられたりする。狂気殺人という説もあったが、窓にも体の固定器具にも看護師と🌟の指紋しかなかった。看護師もアリバイ成立。自殺で片付けられてしまう。
🎈が荷物も引き取られ、調査も終わり、許可を貰って夕方頃に空になったベッドを訪れる。
意を決して、今まで開けられていなかった🎈宛の遺書を開封する。
中には1枚の手紙と日記が入っていた。手紙には今までの感謝が綴られていた。
手紙の最後の1文。
日記を託す、どうか類はオレの後を追わないでくれ。
確かに恋人だったけど、僕は君の後なんて追わずに君の分まで生きるから心配しなくていいのに。と類は思った。
だけど、その言葉の意味は単純に後追い自殺を止めるものではなかった。
日記を開く。
入院1日目
オレが事故に遭うとは〜
早く治さないと〜
というよくある日記の書き出しの最後にパレードが来たと書いてある
2日目
類と咲希が見舞いに来たことについてとパレードについてが8:2くらい
3日目
ワンダショが来たこととパレードが6:4くらい
4日目
検診の結果、類が来たこと、パレードが2:3:5くらい
5日目
類が来たこと、パレードが2:8くらい
6日目
類が行かなくなった日
その他とパレード1:9
7日目
寧々とえむが行った日
パレードについてしか書いていない
8日目・9日目
パレード
10日目
パレードに違和感を感じ始めたという内容
11日目
団員が僕達と一緒にショーをしようと語りかけてくる、怖い、という内容
12日目
パレードが来ると思うと眠れない、でもそんなに見舞いに来なくていいと言ってしまったし、心配かけたくないので誰にも頼れない、という内容
13日目
看護師に便箋を買ってきてもらって遺書を書いたという内容
『パレードは今日も来るだろう。オレは気に入られてしまったみたいだ。オレを事故にあわせたのもパレードだと言っていた。逃げられない。多分、もうダメだ。
パレードは良い役者を連れて行ってしまう。どうか、ワンダーランズ×ショウタイムの三人だけは、守らないと。オレが認めた最高の役者だ、標的にならないわけがない。
だから類、お前に日記を託す。どうか自分自身と、えむと、寧々を守ってくれ。こんな話、お前くらいしか信じてくれないだろう。信頼している。
そして、ずっと愛している』
真っ青な顔で辺りを見渡しあることに気づく。類は外にパレードが見えていると思っていたが、司の頭があった位置から窓の外を見ても、目には空しか映らないことに。
外が見えない彼が見たパレード。入口から病室まで続いていた紙吹雪。
彼は病室に来たパレードを見ていたのだ。そして、パレードに魅入られた彼は、連れていかれてしまったのだ。
そう気づいて恐怖が込み上げ、踵を返した類の目の前には、一切気配がなかったにも関わらず華やかなパレードの集団がいた。
ひっと声をあげると、それは空気に溶けるように消えていく。
パレードの集団の中の1人に、死んだ目で笑う毛先が赤みがかったブロンドヘアがいたように、類の目には映った。