karanoito☆quiet followPASTルクイオ、ガイシン 倒れたイオンを心配して付き添うルーク。一方、導師の部屋にいたシンクを訝しむガイだったが……。ガイシンだけ無理矢理表現あり。 Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow karanoitoDONE仁×新+伊達 ある日の文実。遼ルートとも本編とも言えない感じ。そろそろ寒くなってきた放課後のこと。オフシーズンの空白 黒板の横にカレンダーが貼ってある。立ち止まる仁の隣から新もカレンダーを見上げた。そろそろ冬休みが近い。 仁が眺めているカレンダーは委員会の予定が書き込まれるものだ。文化祭が終わった今、使用されることはない。埋まらない空白。代わりに依頼が待っている。依頼という名の雑用が。文化祭実行委員の仕事は主に雑用だ。文化祭週間だけの委員会ではなく、他の委員会と同様に1年間活動している。オフシーズンは、教師・生徒関係なく入った依頼をこなすことになる。 「クリスマスイブに一緒に過ごしてほしいって依頼されたんだけど」 気掛かりなことでもあるのか、仁の口調は普段より遠慮がちだ。合コンに参加したり遊びに行ったり、女子からの依頼が多いのはいつものことなのに、何を悩んでいるのか。新は首をひねる。 1308 karanoitoDONE仁新 ハロウィン。校内限定放課後ハロウィン 「よし、チョコをやろう」 「じゃあ俺はこの飴を」 廊下で出会った貴文とお菓子を交換する新。趣旨違わね? と頭の後ろで腕を組む橋本にも飴をやる。今日は教師公認のお菓子を持っていても没収されない日だ。 校内限定ハロウィン。演劇部や個人で持ち寄った衣装のお化けたちが、放課後の校内を練り歩いている。貴文は札が貼り付いたキョンシー、橋本はミイラ男、新は白いお化けの被り物といった具合だ。放課後なのに職員室がもぬけの殻でちょっと面白かった。今頃は警備員がターゲットになっているだろう。新もさっき貰った。 これで仁対策はバッチリだ。今年はこっちから悪戯を仕掛けてやろう。 校内を探しても出てこない。もうすぐ最終下校時間だ。 1229 karanoitoDONE子狐と鬼の怪異 吉田ルートネタバレ またあいつらか。慌てて廊下を駆けていく男子生徒とすれ違いながら、怪異の少年は着流した肩を竦める。駆けてきた方に目を遣るといがみ合う眼鏡の青年と子狐。廊下で見かける諍いに鬼の怪異は覚えがあった。 支離滅裂な責めを吐く口と、それを諌めるように唸り続ける光景を何度目撃しただろう。異界に焦がれる暗い眼窩は空っぽ、対面していても常軌を逸した目は狐を見ていない。人間なのはもはや外身だけ。危険な怪異から人を逃そうとする狐より、こっちの方がよほど怪異に近い。 「祭りのむこうにある窓を開けて、真理が手を振ってる。両手を広げて僕を呼ぶんだ、ほら、✕✕✕って声が聞こえるだろ? あれは○▽っていう単語の欠片なんだ、だから邪魔しないでくれよ。邪魔? 僕は邪魔なんかじゃない、異界にお前なんかいらない……未知の謎だけで……」 1401 karanoitoDONE吉田&新 吉田ルートネタバレ。エンドNo.13の続きみたいな。 俺のこと怒ってますか。終わらない夕焼けの中、顔の見えない少年は言った。逃げ続ける吉田の足が止まる。彼の顔も名前も知らない。でも言うべき言葉は覚えていた。 「ああ、もちろん怒ったさ。お前のことは何度も夢に見るんだ」 金曜日に一緒にいた誰かのこと。展示の準備を手伝ってくれた誰かのこと。一緒に文化祭を楽しんだ存在のことを。誰が忘れるものか。 「お前が引き留めたから、って狐に八つ当たりもしたよ。あの狐は何も悪くないのにな」 「そうですね、俺がしたかっただけですから。すみません」 先輩をこんな目に遭わせて。逢魔ヶ時の世界を逃げ続けて、疲れた手を取る温かい手。それは子狐の時と変わらなくて、七不思議の少女に連れて行かれそうになる不安が和らぐ。 1429 karanoitoPAST仁と新と白い少女 診断メーカーのお題より「僕と君と彼女の明日」。パラレル。 もう朝だよ、と次の屋台に進もうとするシャツの裾を引く。新がそれに気付く前に、すでに仁は立ち止まっていた。朝になれば楽しい祭りは終わり。 「そろそろ帰らなくちゃ……ね」 祭りを背に少女は微笑む。現世と異界の境界線に立つように。 「……」 彼女はこれからどうなるんだろう。白い少女を見下ろす新は悲痛な面持ちだ。 「どうなるってこのままだろ? 怪異なんだし」 「せっかく思い出したのに」 「お前のせいじゃないんだから気に病むなよ」 「そうだよ、気にしないで……」 「でも」 このまま一人にするのは── 「だからってここに残るとか言い出したりしないよな?」 「……それは駄目」 めっ、と叱りつけるように仁と少女が口を揃える。ひとりで寂しいとあれだけ言ってたのに、どういう心境の変化なのか。 1277 karanoitoPASTガイシン 落ち込むルークをガイの屋敷で見たシンクは……君と、ふたり 起きてみると一つのベッドで赤毛と二人。 何の冗談かとシンクの眉間に皺が寄る。文句は間抜け面で寝ているルークに言えばいいのか、それとも──そもそも前提が間違っている気がして、頭を整理する事にした。 ここに何をしに来たかと言えば、人肌欲しさにこの屋敷の主を訪ねた訳で、本来ここに居る筈のない赤毛のレプリカと同じベッドで眠りこける覚えは微塵も無かった。 屋敷の主はレプリカの使用人であり、親友だから居てもおかしくは無いけど、彼一人の屋敷に人が居るのは慣れない。 音を立てずにベッドを抜け出し、彼が居るであろうリビングへと向かった。 「おはようさん、よく眠れたかい」 「……まだ暗いみたいだけど?」 「ん。一時って所か」 2273