舞台挨拶について先に申し上げておくと、私の歴史上の最推しは何を隠そう藤堂平助さんです。ちなみに歴史上の推しの推しといったら伊東甲子太郎さんです。つまり、推しをとても良く演じてくださった方がいらっしゃるとの差し迫った状況下、職場のことなど顧みずに半休もぎ取って行ってきました。自分勝手に仕事を休んだという誹謗中傷は甘んじて受け入れますが、お手柔らかに。

で。

以下、箇条書きに。

・よしもと頑張れ事件
　金田さんの起用はバラエティでの剣道を見てから。とあるバラエティで剣道の上手い人として出てたのを監督が見たのがきっかけとか。そこで勝ち残っていったのと、目力あるなーって感じたのだそうで。いつか出て欲しいと思って「関ヶ原」でオファーしたけどなぜか本人には届かず。本人は普段から監督の作品を見に行く程度には監督の作品が好きで、自分から「関ヶ原」のエキストラに応募して出たそうです。すごいな。
　エキストラ出演のあと監督と話をして、実は自分がオファーされていたことを知った。よしもとに確認したけどなぜ揉み消されたのかは謎。いまだに謎だそうで…よしもとホウレンソウ頑張って。
　監督は金田さんのことを気に入ったみたいで、新作にも出演されてるそうです。「主人公に斬られる役が似合う」というのは褒め言葉ですよね？ｗ
　金田さんはYouTubeでひとり舞台挨拶するくらいに気合いを入れてらしたそうで。あとで見ますね。ようやくちゃんと舞台挨拶できますって喜んでた。かわいい。

・カットしたシーンがすごい件
　池田屋では藤堂さんの殺陣ですごいのがあったそう。踊るように、と意識した殺陣で、相手の股間に足入れて〜みたいな感じで、なかなかセクシーな仕上がりだったと。最後あたりで庭に出て行くシーンの前のシーンで、人を斬る事に快楽を感じているような演技があった。なんと、藤堂さんがサイコパスっぽく描かれてたそうな。なんやて、めっちゃ見たいんだが。しかし、没になったと。それがあったらR指定になるくらいだそうで、いやだからそれめっちゃ見たいんですが！？円盤に入れてくれませんかね！！！？？？
　油小路もだいぶカットされたそう。撮影場所は東寺の金堂？講堂？付近。なにそれ歩いて行ける、今度行くわ。大掛かりなセット？撮影の足場？みたいなのを組んで上から撮ったり塔が見えるようなシーンもあったけど全部カットですって！なんてもったいない！円盤に入れてくれるなら買いますよ！？
　土方との殺陣は昔からの因縁が絡むので長めでもいいと監督よりのオーダー。岡田さんがワルツのように回る殺陣を考えたらしい。素敵。今度見る時はその辺意識して見ます（また見に行くんです？？）。

・岡田さんはすごい
　殺陣の所作もさることながら、なによりすごいのは…木刀を叩き割れること。普通にやったら木刀がカーンと下に揺れる程度のところが、割れるんだそうで。…どうして？
　木刀が古いのかな？と二、三本試したけど全部粉砕したそうです。オカダジュンイチ is 何者。ただのひらぱーのお兄さんではなかった。

・藤堂は若いので血気盛んな感じに演じた
　あらかわいい。
　オファーがあった時はめちゃくちゃ嬉しいというか、表す言葉が無いくらいの喜びだったそうで。でも、剣道と殺陣は足の運びなんかが全然違うので苦労したと。殺陣には力を入れて欲しいと言われていたので、かなり大変だったようです。最初の稽古の様子は、監督は「見れなかったんだよね？」と見てない風でしたが「いや、いらっしゃいましたね…」と見ておられた様子。

・そして…事件です
　司会の方から振られた話題としては「試衛館メンバーとは普段どんな感じだったのか」といったようなものだった気がする。けど、巨大爆弾を落とされたほどにははちゃめちゃ可愛いかつ面白エピソードが飛び出した。個人的な最高潮だった。
　金田さんの、撮影の合間の休日。市中見回りと称して夜の京都に繰り出した彼はガールズバーへ。久々に酒も飲んだと。撮影はコロナ前なんですよねぇ、いいなぁ。
　で。その翌日。近藤さん（ここからの語りは全部、役の名前になってたのがまた好き）に「休みの日は何してたの？」と聞かれて、正直に「ガールズバー行ってました」答えた。その時はふーんという程度で反応は薄く、どこかへ行ってしまった。しかしその後土方さんがつかつかと来たと思ったら、「藤堂くん、切腹だよ」と言われた！ナンテコッタ
　局中法度にガールズバーに行ってはいけないというのがあったんですって。私は初耳です。そんなこと言われたらほぼみんな切腹では、という突っ込みはさておき。あたふたする金田さんに、沖田さんが「潔くいっちゃってください♡」と…その頃から試衛館組との間に溝を感じるようになったという、なんとも悲しいお話でした。大好き。ガールズバーいく藤堂さん想像してめちゃくちゃ愛おしかった。

・監督より…
　監督の一番好きなシーンはええじゃないか。実はあの中、池田屋の女中や芹沢暗殺で生き延びた芸妓役の人が入ってるんですって、気付いた人いるんだろうか。監督的には、男性に目が行くと思うが女性達もよく見て欲しいと。途中、すっ飛ばした数年分を女性四人に語らせているシーンとか。まああの辺はすっ飛ばす以外にすることないもんね。
　ええじゃないかのシーンははじめはナントカって橋の上でやる予定だったけど、橋の上だと３人が横に並んだら落ちそうなくらい狭かった。リハで河原でやったらそっちの方が役者さんがのびのび演じてくれたということで、本番では河原でのええじゃないかになったそう。無理して橋で撮影して誰かが怪我することもなく、役者さんにも良い表現をしてもらえて良かった、という意味でも好きなシーンですって。
　ちなみに、そのシーンの撮影は４月で菜の花が綺麗だった。あの黄色い花は菜の花。でも作中では１０月の設定なのでどうしようかなーと思ったあげく、１０月の黄色い花を調べて、土方さんにナレーションで女郎花と言ってもらうことで女郎花にした。今のところ苦情はきてないから、上手く騙せたかな？と。
　ランキングでは１位取ったりしてるけど、興行収入はあんまりらしい。そうなんだ…世知辛ぇ…こういう作品で30億？とかいかないと今後時代劇自体が撮れなくなっちゃうかもしれないって…世知辛ぇ…！！
　みんな見てね！という話で締めくくられました。なんという切羽詰まった現実。世知辛ぇ…世知辛ぇ。