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    yuuki_1132

    @yuuki_1132
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    yuuki_1132

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    ただのメモ(ほぼ会話)。
    心情描写とかは無い。

    #三暮
    threeTwilight

    【三暮小話】昼休み・屋上
    木暮と赤木は普段一緒に昼を食べているが赤木が委員会で別行動。三井は普段徳男と一緒だが徳男(たち)は食当たりで休み。
    一人で弁当を食べようとしている木暮に気付き、「一緒に食わねえ?」と声をかける三井。
    屋上の開けたところとは逆サイド(出入り口の反対側、普段は三井と徳男(たち)が使っているので、他の生徒はほぼ来ない)で昼を食べる二人。
    食べ終えて話をしている時、木暮の髪に小さい枯葉くずが付いているのに気付く。
    取ってやろうと手を伸ばし、ついでに(何故かついでに)耳を触る。ビクリと肩が跳ねる木暮。
    「何っ…?」
    「いや別に、なんとなく」
    「なんだよ、なんとなくって…」
    「んー」(耳を触り続ける三井)
    「やめろよー」
    「んー」
    「おい、くすぐったいって」
    「はは」
    「もうっ!」(手を払おうとする木暮)
    「おっ」
    「あ」(バランスを崩して二人で倒れこむ)
    「…大丈夫か?」(見下ろす三井)
    「ああ、悪い」
    「いやオレが…」「……」
    (起きあがろうとする木暮を無言で見つめ、湧き上がる何かを感じる三井)
    「…三井?」
    「…ッ」「あ?」「……」(若干の焦り)
    「どうかし……わぁ!」
    「お前って、こういうのも弱い?」
    「え、ちょっ、はは、知らなッ、やめっ…」
    (脇腹をくすぐられて体を捩る木暮)
    「…………」
    「ほんとっ、何っ、やめろ、って、
     くすぐったい、からッ…」
    「あー……うん」
    「おい…ッ、みつ」
    「何やってんだ」(赤木が現れる)
    「あ、赤木っ!助けてくれ〜」
    (三井の力が抜けた瞬間に逃げ出して赤木に縋り付く木暮)
    「……(チッ)」
    「木暮、永田が探してたぞ」
    「え?何だろ、あ、じゃあな、三井」
    (弁当袋を掴んで去る木暮)
    「おう…」
    「……」
    「何だよ」
    「三井、何のつもりだ」
    「何が」
    「さっきの」
    「擽ってただけだぜ」
    「だけ?そんな顔してか?」
    「あ?」
    「助平な目をしやがって」
    「何だと?」
    「木暮の事、好きなのか?」
    「は?何でだよ?あれくらい…」
    「……」
    「ま、まあ、好きか嫌いかっつったら、好きだろうけどよ…。何なんだよ」
    「あまりあいつを揶揄うな」
    「何でお前に言われなきゃなんねーんだ」
    「お前の性欲に巻き込まれちゃあ可哀想だからな」
    「はぁ⁉︎ せぃ…ち、違えわ!」
    「あいつはお前の事を好意的に見てる」
    「まあ、そりゃ」
    「憧れているようなところもあるし、
     信用もしてる。妙な真似はするな」
    「…妙な真似ってオイ」
    「テキトーな気持ちで触られたら嫌だろうし、傷付くだろ」
    「別にオレは」
    「揶揄ってるだけなら、やめてやれ」
    「あ?」
    「そういうつもりで触るんなら、ちゃんとしてからにしろ」
    「なっ…何言ってんだ!
     つーかテメーは木暮の何なんだっつの」
    「友人として言っている。
     お前の倍以上は付き合いもあるしな」
    「クッ…(そりゃそーだが)、オレだって…」
    「あいつを軽く扱ったら許さんぞ」
    「…………そんなつもりねーよ……」
    「フン、ならいいけどな」
    「……(チッ)」

    屋上から降りる階段・木暮
    鎮まらない動悸
    ぎゅ、と襟元を握って、大きく息を吐く。

    赤木が去った後・三井
    『何なんだ…』
    『つーか、さっきの…』
    (赤木の言葉を思い返す)
    『木暮がオレの事好きみてーじゃん…』
    『いやあのゴリラが勘違いしてるってこともあるか』
    「はぁー……」
    「好き、なんかなぁ…?オレ…」
    (さっきまでの木暮の顔を思い浮かべる)
    (ムズムズする身体)
    「まあ、そっか、……そうか」
    「んーー…………」
    (ゴロリと横になる)

    土曜日・夕方
    「あ、木暮さん」
    「宮城。午後練だったのか、お疲れ様」
    「ッス。木暮さんは?授業ですか?」
    「うん、希望者に補習してくれてるんだ」
    「ダンナは?」
    「赤木は今日は来てないよ。
     家で勉強してるんじゃないかな」
    「そっすか。
     あ、三井サン、まだやってるっスよ」
    「ああ、そういえば居ないなあ」
    「もう少しやっていくって、残ってて」
    「そうか。じゃ、寄ってみようかな」
    「じゃあ。木暮さんもまた来てくださいよ」
    「ありがとう。じゃあまた」

    体育館・三井
    一人、シュートの練習をしている。

    声を掛けようとして、見惚れる木暮。
    暫くして三井が気付く。
    「ぅわ! 何だ⁉︎
     声掛けろよ…(ビックリさせんな)」
    「あ、ごめん!
     あんまり綺麗で見惚れちゃったよ…はは」
    「そ、そーかよ」
    「ああ、やっぱりすごいな、三井は」
    「今帰り?」
    「補習でさ。さっき宮城に会って」
    「ふーん」
    「まだやっていくのか?」
    「あー、もうちょい」
    「見ててもいい?」
    「おう」

    「はー…、今日は終わり!」
    「お疲れ」
    「退屈じゃなかったか」
    「全然。
     オレ、三井が打つとこ見るの好きなんだ」
    「そ…。ならいいけど」
    「うん」
    「……」(木暮を見つめる)
    「……?」
    「…だけ?」
    「え?」
    「シュート打つとこだけ?」
    「え、と、いや、他のプレーも好きだよ。
     ディフェンスも上手いし…」
    「なあ」
    「うん?」
    「お前、オレの事、好き?」
    「…ッ」「あ、ああ、好きだぜ」
    「そうじゃなくて」
    「え」
    「こういう」(肩口に顔を埋めて抱き締める)
    「あ…」
    「オレは、お前の事、好きだけど」
    「三井……」
    「そーゆー意味で」
    「…………」
    「お前はどーなんだよ」
    「オレは…その…」
    「好きだろ。オレの事」
    「ち、「違わねー」
    「……」
    「なあ木暮」「キスしていい?」
    「なッ…」
    「したい。ダメ?」
    「だ、駄目だろ……」
    「何で」
    「何で、って」
    「両想いじゃん」
    「…………オレは、そんな……」
    「嫌か」
    「い、嫌とかじゃ、なくて」
    「うん」
    「駄目、だろ。オレ、男だし」
    「おう、女にゃ見えねーな」
    「そうじゃなくて」
    「分かってる」
    「分かってないよ」
    「こういう時にお前が考えそーな事くらい分かる」
    「だったら」
    「嫌だ」
    「三井」
    「オレは諦めねーからな」
    「…ッ」
    「ずっと側に居ろ。
     そんでずっとオレの事見てろよ」
    「…何で命令形なんだ」
    「一生一緒にいてください」
    「馬鹿」
    「あぁ⁉︎」
    「バカだお前……無理な事言うな」
    「無理じゃねーし」
    「無理だよ……」
    「無理じゃねーつってんだろ」
    「だって「うるせーな知るか」
    「……お前が隠したいなら隠してやる。
     バレてもお前には何も言わせねえ。
     言ってくる奴はブッ殺す」
    「暴力は駄目だ」
    「……目で殺す」
    「なんだよもぅ…」
    「なあ木暮」「諦めてオレと付き合えよ」
    「諦めるのか…」
    「そうだ。お前抜きで幸せになるオレの未来は諦めろ」
    「…………」
    「オレは絶対に離してやらねーからな」
    「はは…、怖いな…」
    「お前泣かせたらあのゴリラに殺られるしな」
    「…? 赤木?」
    「アイツ『軽く扱ったら許さん』とか言ってきたんだぜ」
    「え」「バレてたのか…(うわぁ)」
    「アイツも味方だ。まあ、当然だろーけど」
    「赤木…」
    「木暮」
    「ん」
    「これから先、オレとの事で…いや、それ以外でもよ。何かあったら一人で悩むんじゃねーぞ。絶対にオレに言え。抱え込むな」
    「……」
    「オレに言えねー時は赤木に言え」
    「……」
    「分かったか?」
    「三井……」
    「おう」
    「オレまだ付き合うって言ってないぞ」
    「そこはもう終わったろ」
    「勝手に終わらすなよ……はは」
    「なあ」
    「ん」
    「オレの事、好きだろ」
    「…………好きだ」

    「キスしていい?」
    「駄目」
    「いやここはする流れだろ」
    「ここじゃ駄目」
    「じゃあ部室」
    「部室も駄目だ」
    「誰もいねーよ」
    「そういう問題じゃない」
    「じゃあどこですんだよ」
    「い、家、とか」
    「…………エロ」
    「な、何でだ!」
    「いや家って……なあ。絶対それだけじゃ済まねーだろ」
    「それはお前次第だろー」
    「まあそうか」
    「そうだ」

    結局我慢しきれずに部室でキスされる。
    家には行かない。
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