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    わかば

    @wakabatteru
    ビリグレがすきな社会人

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    わかば

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    ビリワ🍭に片想いするグレイ🧁

    グレイがあんまりに箱を大事にするものだからビリワ気になってそっと覗いてしまって

    「う"ッッすきッッッ……もうちょっと待っててねグレイ……ッッ」

    ってなる本当は両想いのビリグレ

    #ビリグレ
    bigotry
    ##ビリグレ

    poor fool...




     本日、グレイは休日である。

     現在地、とあるアミューズメント施設の、とあるゲームコーナー。

     生粋のゲーマーであるグレイは、CSゲーム、オンラインゲームの他にACゲームも嗜んでおり、たまにこうやってゲームセンターへ足へ運ぶことがある。

     ACの腕もまたトップランカーとして店舗ランキングに常時君臨しているが、本日はスコアの更新に来たわけではない。

    「……!、ぁっ、た……!」

     ゲームコーナーをくるくると探して数分、グレイはお目当てのゲームを見つけた。

     それはクレーンゲーム。

     グレイの本日の目的は、クレーンゲームのプライズであった。

    「はゎ、はわ……!僕と並んでる……!ふふっ、うれしい……!」

     クレーンゲームのケースの中を覗き、グレイは思わず頬を染めて、琥珀色の光彩をゆるめる。
     だらしのない顔になっているであろう事にはっとして、グレイは慌ててコインを投入した。

     FPS視点ゲームでのマップ把握など、眼前の様子を上から眺めるように脳内で構築するのが得意であるグレイは、プライズを難なくアームで掴み、何事もなくワンコインでプライズを手にした。

    「んんん、……」

     ほんの少し悩んで、となりのプライズも。
     当然のようにワンコインで入手し、グレイはタワーへと帰るためにゲームコーナーを後にした。

     後続の人々がグレイのクレーンゲームの腕前に驚愕して周囲がざわつき、特大注目を浴びていたが、グレイは足元がふわふわと浮きそうなほど気分が高揚していたため、その視線には気付かぬまま上機嫌でアミューズメント施設のゲートをくぐってその場を去っていく。


     施設から少し離れて、そして。
     プライズ用の小さな袋の上から指で押し、チラリと袋の口からそれを覗かせ、どうしようもなくグレイの口もとがふにゃりとゆるんだ。

    「っふふ、ビリー君……!かわいい……!すっごく似てる……!」

     グレイが手にしたプライズ、それは。

     グレイのルームメイトであるビリー・ワイズを模した、ちいさなぬいぐるみであった。


     自室に帰宅して、注意深く、慎重に人の気配がない事を確認する。
     自分以外の誰もいないことに安堵して、グレイは共同スペースの間に置かれた、共有のソファーに、プライズを並べ、

    「はゎ……わ……っ!ふふ……!かわいい……!えへへ……!」



     ──グレイには、絶対に、この身尽きるまで誰にも言えぬ秘密がある。



     少し悩んで、同じように入手した、グレイ自身の姿をかたどったちいさなぬいぐるみ。
     まさか自分自身がこうやってグッズ化するなんて、と思ったものだが。
     グレイは指で自分のぬいぐるみを動かし、小さなその手を、ビリーのぬいぐるみの小さな手と、重ねて。

    「ビリーくん、つかまえた~!……なんて、ふふっ!……ぁぅ、はずかしくなってきた……」

     25にもなって人形遊びとは。
     当人がいないのをいいことに、だ。

     急激に心が冷静になり、自分は何をやっているのだろうと自己嫌悪に殴られる。

     用意しておいた小さな箱の中に二つとも入れて、蓋を被せようとして、ふと


     あ……、まるで、
     いっしょのおうちに住んでるみたい。


     そんなことを考えてしまって、再び、自己嫌悪に殴られた。背後から心臓を正確に刺し貫かれるというオマケつきで。

     胸が痛い、くるしい。

     こんな人形遊びをしていても、虚しいだけだ。
     自分自身が一番よくわかっている。

     グレイの琥珀色の光彩が、涙の膜を張った。
     それが雫となってこぼれ落ちる前に、目の前の小さなしあわせに蓋をする。

     それをベッド脇のサイドテーブルに置いて、グレイは頭から布団をかぶった。
     とうとう、こらえていた涙がぼろぼろとあふれ出し、グレイの頬を、濡らす。

    「……ばかみたい」



     ──グレイの秘密。それは、ルームメイトで、年下で、やさしくて、いつもグレイを笑顔にしてくれる、明るく快活な青年。

     ──ビリー・ワイズに。

     ──恋を、してしまっている事であった。




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    かも🦆

    DONEモブグレ(ビリグレ 前提)

    無料100連で🧁星4ヒーロー出なかったらモブグレ書くという約束をした結果です。(ちなみに星4出ました)(矛盾)
    フォロワーさんから【薬入れられる系のモブグレ】という設定を頂きましたのでそちらを書いてみました。
    健全パートはこちらに流します。
    それ以降(R18)を含めた完結品はpixivの方に後ほどあげるのでよろしくお願いします〜。
    《今日はグレイと一緒にパトロールだったヨ!とっても優しい僕ちんだからみんなに可愛いグレイをおすそ分けしちゃう〜

    #隠し撮りgotcha♪
    #後でもう一人の子に怒られちゃった
    #その子についてはナイショ♡》


    《ん〜、デートの約束は忘れちゃったのかナ

    #ほっぺつんつんしても起きないヨ
    #バディのモノマネしたら抱きつかれちゃった
    #オイラも寝るネGood night♪》






    カシャ。
    うん、とてもいい写真だ。
    まあ撮ったのは僕じゃなくてアイツだけど。
    スクリーンショットをしたグレイくんの画像を印刷し、僕の作ったアルバムに入れる。
    (あぁ…最高だ)










    事の発端は、つい1か月前に僕が財布を落としたことだ。
    気づいた時には膨らんでいたはずのズボンのぽっけが萎んでいて、どうしようと1人で焦っているときだった。

    「あ、あの…」
    「はぁ?」
    「ひっ…す、すみません…探しているものって、これ…ですか?」
    「っ!それです!」

    必死に探している時に声をかけられ
    つい声を荒げてしまったから
    声をかけてくれた彼…そう、グレイくんを怯えさせてしまった。
    今となっては当時の自分を 3479