タイムパラドクスゴゴフシ♀ II 『未来からの来訪者』***
「散開しきらない程度に固まって行動しつつ、索敵は手分けしよう。伏黒はミドルレンジを、私はロングレンジに網を張る。接近してくる敵の気配には、虎杖が対処してくれ」
「うす!」
「なー俺だけ暇なんだけど、めぐみのケツで遊んでていい?」
「セクハラは後にしてくださいドブカス先輩」
後ならいいんだ…いいとは言ってない。ともあれ四人のうち三人は注意深く呪霊の気配に神経を尖らせ、廃工場の暗がりを進む。あまりの戦闘担当は退屈そうに欠伸を繰り返していた。しかし、一向に見つからない。
「ふぁーあ、お前らトロくさすぎ。ご自慢のワンちゃん&呪霊ちゃんも大したことねえなぁ」
「じゃあアンタならできるんすか」
「おっ 頼っちゃう? 恵ちゃんがどぉーーーーしてもって言うなら六眼パワーで隅々まで霊視してやらんこともなくてよ?」
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