フォ…… だいたい⭐🎈落書き用保管庫。皆さんのスタンプに助けられています……ありがとうございます…………!@prsk_ruirui ⇒ツイッター ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 29
フォ……☆quiet followTRAINING類、一人だけの夜。お題「恐ろしい夜」15分トレーニング 61119文字(所要時間約2分) ##司と類 類の眠りは浅い。 そのせいで、よく夢を見た。 ある時はワンダーランズ×ショウタイムでショーをしていたり、またある時はいつもどおりに学校へ向かっている所の夢であったりもする。 夢。 しかし、意外と現実主義な類はそれと同じように夢の中でもひどく現実的な夢を見ることばかりで、ああ今日はこの場所か、昨日はそれよりも遠い場所に行っていたのになぁ、程度の感覚しかなかったのだった。「……っ、」 だから今日、夢の中でさえ真っ暗闇の中に放り出されて何もできない夢を見て、類は飛び起きた。 目が覚めるとそこはあまりにも見慣れた自室の机の上で、つい先程まで企画していた新しい機械の残骸がそこら中に転がっている。 何も変わらない、現実。 時刻は真夜中の三時で、少しばかり空が白み始めている頃のようだった。 ただ眠っていただけなのに、随分息が上がっていた。 昨日まで着続けていた服のまま寝ていたせいで、びっちゃりとかいていた汗がより一層気持ち悪くて仕方がない。 思わずそのシャツを脱ぎ捨てる。 ふいに、上半身を晒した形になって、急激に心細くなってくる。 夢の中。あの真っ暗闇は一体何だったのか。 後で冷静に考えて見たももの、その時、特に深夜とあらば思考が回らなくなるのも人間の性である。類は思いがけない夢を見たせいで、ひどく動揺してしまった。「ーーあ、」 ふと、その近くを見やると彼の携帯電話が床に放り投げられていた。 そういえば、類が値落ちしてしまうまでの間、通話をスピーカーホンにしたまま司と長々と話していたのだった。 携帯を拾い上げ、その液晶画面を映し出す。 待受にしていたフェニックスランドの写真が一瞬写ったかと思うと、そのすぐ後に彼から来ていたトーク画面のコメントが目に入る。『類、寝てしまったのか?』 その言葉に後に、彼からの返信はない。 類がこうして寝落ちするのはよくあることだった。だから、それを察して彼ももう寝てしまったのだろう。 何だか、あっけらかんとした彼のコメントに腹が立ってくる。 僕はこんなにも、夜遅くに、ひとりで怖い思いをしたのに。 それにそもそも類が電話しながら寝落ちするのは相手が司の時ばかりで、彼の声を聞いてしまうとどうしても、ひどく心が落ち着いて、何となく眠くなってきてしまうのだ。 画面を見、何も考えずに言葉を送る。『司くん、君のせいだよ』 もちろん既読はつくはずはない。 彼だって、こんな夜中なのだから眠ってしまっているのだろう。 けれど、そんな彼にひねくれた恨み節を送ってしまったら何となく気持ちが晴れやかになって、類はそのまま適当に敷かれた毛布を手にとって、それに包まりながら再び眠りにつくことができたのだった。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow フォ……DONE二十代後半 半同棲?の⭐🎈※🎈誕サイストネタバレあります。「……そういえば、初めてキスをしたのも、僕の誕生日だったね」まるで物語のように進む僕達の恋は きしむ窓をザラリと開いてやると、閉め切られ、停止していた気配が少しずつ動き出してくる。新鮮な空気だ。司は、そんな様子を慣れた調子で感じつつ、気を良くして何度も深呼吸。そして、腰に手を当てては持ち前の超大デシベルの大声で「帰ってきたぞ!」などと高らかに叫んでみるのであった。 久しぶりの我が家。前に住んでいたのはもう一年以上前にはなるが、やはり自分の家というのは落ち着くというものだ。 浮ついた気分。 そのまま、彼は勢いづいて美しくターンしながら踵を返す。そして、そんな司の奇行をクスクスと笑いながら見つめている、彼の愛おしい人に向き直り「はじめるぞ、類!」と軽やかに声かけるのだった。 「水道とガス、電気は問題なく通っているみたいだよ。部屋はこれから見てくるね」 2954 フォ……DONE司類版ワンドロワンライ お題:『化粧』『本番5分前』より 1h(2766文字)光の中へ 舞台袖に準備したペットボトルに手をかける。幕はまだ降りている。舞台袖に光はなく薄暗闇の中でだが、しかしいつもの習慣ともなれば何ら問題はない。 類はぞんざいにキャップを取り外し、その中身をグビリと流しこんでいく。乾いた口内に清らかな水分が満たされて、ああ、自分の身体は随分乾いていたのだと気づかされるのだ。 ワンダーステージで公演されている、ワンダーランズ×ショウタイムの舞台開始五分前。常日頃は自己管理をたいして行わない類ではあるが、このタイミングでだけは、伸びやかな演技をこなすためにも水分補給を心がけているのであった。 類がそうやって水を含んでやると、後ろ隣からも似たような喉の音がする。果たして、振り返ってみてやると、思っていた通りに類の恋人である司が舞台衣装に身を包み、同じように身体を潤しては舞台に飛び出すための準備をしているのであった。 2773 フォ……MOURNINGPCから発掘された落書き⭐🎈キスお題の一部だったはず……(2153文字)5.閉じた目の上なら憧憬のキス 端正な顔だな、と思った。 それは類が司の眠る顔を見て初めて気づいた感情だ。 ワンダーランズ×ショータイムの劇場で、その公演を終えたさなかの一幕だ。 次の公演までは、あと一時間程度ある。忙しない公演と公演の合間だ。少しばかりの隙間を使い、天馬司は舞台裏の古びたソファの上で仮眠を取っていた。 「司くん?」 そこへ、通りがかった神代類。いつもであれば類もその辺りで舞台演出の修正を行いながら次の公演へ向けて準備しているのだが、今日はそこに意外な先客がいたのであった。 類が、覗き込むようにして問いかけるが彼からの反応はない。 やあ、困ったね。君がこんなところにいるなんて思わなかった。 天馬司は体力のある男だ。だから、常日頃から彼が弱っているところを見ることは意外にも少ない。暑さにとろけ、あるいは空に飛ばされたとしても、少しばかりの暗転をしてからはけろっと元に戻っている彼なのだ。 2238 フォ……MOURNINGPCから発掘された落書き⭐🎈キスお題の一部だったはず……※15禁(886文字) 1091 フォ……INFOこれ以前のお話はだいたいpixivにまとめています。どうぞよしなに……司類log1https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15224854 フォ……TRAINING司の作るカリカリベーコンお題「嘘の夜風」15分トレーニング 201372文字(所要時間約3分)妙に気だるい朝だった。目を開き、辺りを見渡すが照準が合わない。もぞもぞと動いてみるが、肩と腰が妙にぎくしゃくと軋んでいる。 類は、元より低血圧である。だから起きがけの気分は大抵最悪なのではあるが、今日のそれはいつもの最悪ともまた違う、変な運動をした後のような気だるさがあるのだった。「類、起きたのか?」 まだ起ききっていない頭の片隅を、くぐもった通る声が聞こえてくる。司の声。どこから声をかけてきているのか。それに、妙な雑音が彼の言葉に混じって聞こえ、よくよくその場所を判別できなくなった。「……起きてるよ、たぶんね」 重い体を何とか起こしてみる。体に巻き付いているシーツがいつもと違う。自室にあるソファに投げ捨てられているシーツでも、家の中にあるベッドとも違う、少し手触りの良い物だ。それに、類は今、何も身につけていなかった。 布団を通り抜け、ひやりとした風が入り込んでくる。少し回復してき思考が回り始めてからようやく、昨日、司の家に泊まったのだと思い出すのだった。 司は、大学に入ってから一人暮らしを始めた。類はそんな彼の現状を甘んじて受け止めて、よくよく彼の家に泊まるよ 1422