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    hisagi_s58

    書けなくなったのとか、文字数少ないのとか、表におけないゴニョゴニョしたもの置き場

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    hisagi_s58

    MAIKING書き上げてないので途中までなクク主。仕上がったらどこかでupします。
    現時点で着地点が見えてない。
    =========
    「好きだよ」
    こつんとエイトが頭を背中にくっつけてきたのと同時に呟かれた言葉に、思わず『は?』と聞き返す。
    振り返ると聞き返したことに少し怒っているのか、小さく頬を膨らませたエイトが自分のことを見上げていた。
    「だから『好きだよ』って言った」
    みるみるうちに頬から耳の先まで真っ赤に染まっていくエイトの顔を見て、思わず吹き出してしまった。
    「人が告白しているのに、なんで笑うかな」
    「いや、唐突すぎて、つい」
    「もう言ってやらない」
    「悪かった、悪かった」
    くしゃくしゃと柔らかな髪を撫でるが、エイトの機嫌は直らない。
    「今までエイトからそんな言葉聞いたことなかったから驚いただけだって。一体どういう風の吹き回しだ?」
    「別に…。ただ、僕だってそういう事を言いたい時くらいあるって知ってほしいなって思っただけ」
    「ふうん、ちなみにエイト君の言う『そういう事』って?」
    ああ、きっとこれは怒られるとわかっているけれど、ついつい聞きたくなってしまう。好きな子にちょっかいを出したがる男特有の悪い癖だ。
    案の定、顔はさっきから真っ赤なままエイトが口を開く。
    「ククールのことが好きだって…」
    消え入りそうな 517

    hisagi_s58

    MOURNING最初に書いてた2/14ネタはこっちでした。
    没ったの書き直したけど、難しかったので供養。
    行かないで、なんて女々しいことは言えない。
    けれど自分以外の人に目移りしてしまうのは嫌だ…そんなことを考えてしまっている時点で女々しくて、自分が嫌になる。
    帰ってきたら、きっと服から香る知らない甘い匂いに胸が締め付けられるんだろう。
    宿の部屋で一人そんなことばかり、さっきから考えている。

    扉の開く音がして、顔を向けるとククールがいた。
    「ただいま」
    「…おかえり」
    ああ、きっと女の人の香りがするんだろう。そう思うと内心は複雑で、何気ない言葉も詰まったような声になってしまう。
    「なんて顔してんだよ」
    顎に手をかけて上を向かされる。
    「泣きそうな顔してるけど、何かあったか?」
    「何も…。随分早いね。何処行ってたの?」
    「ちょっと通りの店まで」
    そう言いながら上着を椅子に掛け、ククールが隣に腰掛ける。きっと香水の匂いがするのだろうと思ったが、何も香りがしない。
    「エイト、これ」
    そう言ってククールから綺麗な紙で包まれた箱を渡される。
    「何これ」
    「今日は好きな奴にチョコをあげる日なんだけど、知らないのか?」
    そう言われてみれば通りのお店にはチョコレートが積まれていたし、いつもより街が甘い香 765