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    suck629it

    @suck629it

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    suck629it

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    こないだの車ネタ部分を本にする予定のやつに採用した部分。

    バブル感覚で車を貢ぐはるあき「というわけで、おまえに金をかけるのも投資。失敗したところでおまえを責めたりしません。まあ、失敗したことないし、失敗しませんが」
    詭弁である。総資産は怖くて聞けなかった。
    「本当に、返せないですから」
    「おまえなら充分にやれると思うが、それはそれとして私からのプレゼントだと思って受け取ってくれればいい。返す必要はないよ」
    「ああもう、わかりました! 知りませんからね」
    ベントレーに比べれば中古の軽なんて安いものだろう。そういう金銭感覚の男が目の前にいる。気にするな、儂。
    「で、私と同じ車でいいかい?」
    「あなた本当に幼稚園からお金の大切さ学んだほうがいいです」


    車選びはそれはそれは難航した。三千万円のベントレーと、二十万円の中古の軽自動車での価値観がそう噛み合うはずもなかった。
    「国産です。そこは譲りません」
    「じゃあLC」
    「せん! ごひゃく! まんえん! レクサス禁止!」
    「スカイラインとか?」
    「…これ、ハイオクしか入らないじゃないですか。燃料費高いです。というか走ればいいので中古でいいです」
    「新車は譲らない。他人の手垢がついたものなんて使わせられない」
    案外潔癖症な男だなあと思った。その割に同居をするだなんて、線引きがよくわからないが。そしてお互いに妥協に妥協を重ねてたどり着いたのはCX-8。妥協の末などというとひどい言い方だが、価値観の殴り合いの結果勝ち残ったチャンピオンと言ってやりたい。ディーラーに男ふたり、しかも現ナマ一括払いで速攻契約。店員の視線が痛かった。
    「やっぱりNSXのほうがよくないか?」
    「買ったあとに何言ってるので? あとマンション買える値段の車は嫌です」
    「二台目とか」
    「買ったら本当に怒りますよ」
     ちえ、と拗ねた子供のような顔をしているがやっていることはえげつないので笑えなかった。
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    recommended works

    nicola731

    TRAINING晴道の練習。明るくポップな話とか、優しくて可愛い話とか思い付けたら、良いなって思ったんですよホント・・・。

    こあら「球体関節人形!ちょっと難しいけどまともな晴明さんを練習したいから考えてみるぞ!」
    企画こあら「はいネタ」
    脚本こあら「はい書いた」
    こあら「なんでだよ!なんでこんな感じなんだよ!」
    晴明はついうっかり道満を殺してしまったので作り直すことにした。術比べで事故死してしまった道満の残骸を集め、自宅に持ち帰った晴明は自分で組んだ人形にそれを納めた。名を三度呼び、魂を吹き込めば血が通う。
     出来上がったのは完璧な人形だった。可愛い弟子の生き写し。寸分違わぬ麗しい拵え。晴明は暫く自画自賛していた。だが現在進行形の問題は、それでは解決しない。
    「うーん、余った」
     何故か部品が余った。腑が幾らか、肉が幾らか、皮が幾らか、髪が幾らか余った。はみ出た分を切り取ったら余った。骨は全て外して綺麗に取ってある。腹が減ったら舐める用に。
     仕方が無いので人形を作成する際に出た端材を使い、七歳程度の大きさでまた別に人形を拵えた。足りていない部品は輝石を削り出して充てがった。
     出来上がったのは輝くばかりの美童だった。
    「うーん、端材だけで傑作が出来てしまった。さすが私」
     子供の顔は現在固定している自分の顔に寄せてみた。絹のような肌に映える濡羽色の髪。所々に月白の色が混じっていて雲母のようだった。魂を調達するのは面倒なので自分の尾を一本を裂いて入れてみた。己の中では比較的素直で大人しい側面な 1652

    nicola731

    DOODLEhttps://twitter.com/nicola731/status/1374684085319168000?s=21
    晴道ハッピーゆるゆる結婚生活だよ。ホントだよ。
    ふと、書き付けを捲る道満の指が止まる。自分が書き留めたはずの術式がまるで目新しく見えた。自分の屋敷から運ばせた書物の内に紛れていた一片の書き付けを、道満は思い出すことができない。なぜ自分が書き留め、なぜこのように術を構築したのか。道満は考え込んでしまう。
     晴明の屋敷の奥、その御帳に囲われている道満は外へ出ることもできないため、自邸から自身の蔵書を運ばせた。一度死んでしまい、晴明の手によって人形の体に魂を移し替えられてしまった道満にはできることが少なかった。与えられる衣服が小袖のみなので人前に出ることもできない。仕方なく畳の上に座って自分を囲む書を読むか、不本意ながら夜伽の真似をするか、まことに不本意ながら子の世話をするぐらいしかない。
    「ンン、ンンンンン? なぜこのように……いや、効果的ではあるが、こちらではむしろ、ンンン、検証済であるか…………」
     紙片を前に悩む道満の背に勢いの付いた何かがぶつかる。道満が振り返ると七歳ぐらいに見える、夜の海に幾つもの白波が立っているような、白髪の混じる黒髪の子供がいた。
    「おや吾子、腹でも空いたか?」
    「かかちゃまー縺ェ縺ォ繧偵@縺ヲ繧九」
    1822

    スズメ虫

    DOODLEカルデア時空の晴道。ついに晴明が召喚された!…と思ったら子供時代の霊基だった、というネタのツリーをまとめてざっくり整えました。わーい!
    低レア召喚どうじまるくん。 某日カルデア。今日もまた、新しく一騎のサーヴァントが召喚された。

    「ししょー!」
    「ねぇねぇししょー遊ぼ!」

     そしてその後、そんな鳴き声を出す狐の耳と尻尾をつけ狩衣を着た物体を腰に下げてカルデア内を移動する道満の姿が散見される様になる。

     デアの首脳陣に拠れば、耳と尻尾の付いた物体ことショタ晴明は真っ当な別側面。小ギルくんやアレキサンダーと同系統の召喚だ。本人に問いただすと、やはり長じて死ぬまでの記録はあるようだが、別人のものの様にしか思えないと。
     故に、己が生前殺した相手を師匠と呼び慕い付きまとう事に一切の遠慮がなかった。
     始めは道満も追いかけてくる晴明こと童子丸に対して無視やら雲隠れやら激しい拒絶を示し、いつ戦闘になるかと周りは戦々恐々としていた。が、いつの間にか大人しく2人並ん…静かに道満とその腰巻と化している童子丸の光景が普通になった。そして童子丸は「どうまん」と名前で呼びかけ、師匠呼びすることもなくなっていた。
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