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    rara_wcat

    SS進捗や二次短歌の下書きのスクショなどの置き場。絵は殆どないし下手絵だけです。

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    rara_wcat

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    リハビリバミファ
    やくもくクリア後設定
    ミファーの気持ち
    https://poipiku.com/18609/7513599.html
    の続き

    ##SS

    あの子と僕/吹雪[リバミファ]「ミファー……」

     僕の家には僕だけが残された。
     部屋に置いてある何もかもが僕を冷ややかに見てるように思えた。

    「追いかける? いや、でも…」

     あれこれ思案している内に、急に天気が崩れてきてあっという間に吹雪となっていた。

    「あのゾーラの嬢ちゃん、足元覚束ない感じだったが大丈夫なのか?」

    心配した村の連中が僕にそんな事を言ってくる。
     まだそこまで遠くには行ってないはず。

    「仕方がない……」

     ミファーを探す為、吹雪のなか村を飛び出した。


     ◇


     ミファーは村からやや離れた場所で倒れていた。近くの山小屋に連れてきた時、彼女の意識は既になかった。

    「軽めだけど低体温症だ。このままじゃミファーは……」

     悩む時間は残されていない。

    「絶対に死なせない…!」

     鎧と服を脱ぎ、生まれたままの姿で意識の失ったミファーを抱きしめた。山小屋の古いベッドがギシリと鳴る。
     この際このまま振られても良い。だけどどうにかミファーには助かってほしい。
     リト族の体温は他の種族よりもうんと高い。軽めの低体温症ならこれでなんとかなるはずだ。
     全身で触れるお姫様の体はひどく冷たくて、そして柔らかかった。
     ただひたすら、意識が戻ることだけを祈って彼女の頭をかき抱いた。
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