途中までだけどグリちゃんの1周年パソスト読んでかきたかったやつです「子分!早くシャッターを押すんだぞ!」
グリムの声ではっと我に返る。
目の前には友達が、不思議そうな顔で並んでいた。
「やっぱり監督生も一緒に写りたくなっちゃった?」
ニヤリとエースが声をあげれば、堰を切ったように盛り上がる。
中には本気で心配してるヤツもいる訳だけど。
「ごめんごめん、ちょっとぼーっとしちゃって!」
なんだよ〜だとか、心配させんなとか口々に言う彼らの顔は、初めてあった頃よりも少し凛々しい気がした。
「じゃあとるよ、はい…いや、Say!cheese!」
「Cheese!」
5人の声が重なると同時に、カシャリ、と耳馴染みのある音が聞こえた。
それと同時にちくんと突き刺す言葉が過ぎった。
あれはそう、初めてこのカメラを手に取った日の話だ。
「記録係として、このカメラであらゆる事を記録してください」
そう言って手渡された鉄の塊は、冷たく重たいものだった。