Recent Search

    kasounokuma

    @kasounokuma

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 15

    kasounokuma

    MAIKINGご都合呪いで後天性にょたすぐとさとるのラブコメ②
    私、女の子になっちゃった!編

    (ついったで呟いていたネタをゆっくり書いていけたらと思ってます)
    (7月原稿始めるのでほんとのほんとにのんびり書きます)
    (そのうちにょたエロになる予定なので苦手な方はご注意ください)
    ラブコメディは突然に2


    「呪われてんな」
    「……やっぱり?」
    家入のひと言に、夏油ははぁ……と盛大な溜息を吐いた。大抵の場合、認めたくないことほどその事実は揺るがないものである。
    趣味特技格闘技と豪語する夏油の日々鍛え上げられ、がっちりとした健康的な骨太のごつごつとした体躯の影は今やどこにもなく、いつも普段着にしている白いTシャツから伸びる腕は細く、シルエットはこじんまりとしていて、子どもが大人の服を着ているのかというぐらい、ぶかぶかでまるでサイズが合っていない。だが出るところは出て、とても柔らかで、そしてまろやかな曲線を描いている。
    何ヶ月ぶりに五条と夏油が珍しくコンビを組んでの任務があり、まるでスキップでもするかのように軽やかに出かけていったのは数時間前。駅もコンビニもないぐらいのド田舎の山奥で、出現条件が特殊らしい一級相当の呪霊がいるらしいという窓からの穴だらけの情報のせいで、人手不足だというのに特級術師が二人も駆り出されることになった。
    10276

    kasounokuma

    MAIKINGご都合呪いで後天性にょたすぐとさとるのラブコメ①
    一緒の任務でご機嫌編

    (ついったで呟いていたネタをゆっくり書いていけたらと思ってます)
    (7月原稿始めるのでほんとのほんとにのんびり書きます)
    (そのうちにょたエロになる予定なので苦手な方はご注意ください)
    ラブコメディは突然に1


    容赦のない日差しは眩し過ぎて、頬を撫でていった風はいつの間にかむわっとむせ返るような温い匂いを孕んでいる。あぁ、夏がやって来ているな、と学生服の下がいつの間にかしっとりと汗をかいて、シャツが濡れて張り付く感触で実感する。木陰を選んで携帯電話を確認していると、傑、と耳によく馴染んだ声に名前を呼ばれた。
    「遅いよ、悟」
    「オマエが置いていくからだろ」
    「武具を取りに先に行くねって言ったじゃないか。そんな私より後から来るってどういうことなの」
    「大して遅れてないんだからガミガミ言うなよ」
    待ち合わせ時間は少し前に過ぎたというのに相変わらず悪びれた様子もなく飄々としている五条に「私だって小言を言いたい訳じゃない」とはっきり言うとまた話がややこしくなって長くなる、というのはこの二年間でよくよく学んだ夏油は、今から任務だと思うとはぁ、と小さく溜息を吐いただけで済ませることにした。まぁ、そうなるだろうと思って補助監督が指定してきた時間より十分早い時間を伝えてあるので問題はないのだけれど。
    10789

    kasounokuma

    PROGRESS12月のイベント申し込みました。
    さしすのような同居五夏本を予定しています。
    冒頭サンプル(尻たたき)です。
    五条悟 家を買う(テーマ)▼Attention
    卒業生 さしす(教師)
    四年生 灰七
    三年生 秤キララ
    二年生 真希パンダ棘乙骨
    一年生 虎杖伏黒釘崎
    という年齢操作密集設定になっています。



    昔は入学式を彩る花だった筈の桜は、最近では三月の終わり頃に満開を迎える。関東以南では新入生の訪れを待って、花を綻ばせて迎えてくれる情緒のある桜なんてとんと見かけなくなってしまった。今年もどうやら生き急ぐ現代人のようにとんと駆け足の桜は満開を迎えていた。毎年のように早まっている気がするのだが、こればかりは最強の呪術師であってもいかんともしがたい。
    古の都の神社仏閣を模した校舎の至るところに桜が植えられているのはとても風流であったが、ほとんどがブラフの張りぼてだと知っている者からすれば、その桜並木が作るあたり一面の桃色でさえもただ恣意的に作られたジオラマの一部のように思われた。感動もへったくれもないが、教室の窓から春色に染まった眼下を真っ黒な不透過のサングラス越しに見下ろしながら、五条は誘われるように溜息を零した。
    24009