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    SS供養

    過去に書いたSSを一部修正して再掲しています。

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    SS供養

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    140文字SSまとめ②
    腐注意、ほのぼの~シリアスまであるのでご注意ください。

    【風半 ほのぼの】
    「風丸、それどうやってんの?」「これか?カチューシャだよ」前髪をあげて赤いカチューシャを見せる風丸。「すげー!そのカチューシャとってみて!」そう言うと風丸が前髪からカチューシャをとった。「……」「半田?」「あの、やっぱつけたままで……」「?」かっこよすぎて直視できないなんて言えない。

    【風半 ほのぼの】
    『あけましておめでとう』「あけましておめでとう……ふふっ」『何笑ってるんだ?』「年明けた瞬間に風丸から電話きたから今年最初に話したの風丸だなって」『……』「風丸?」『……ごめん、嬉しくてニヤけてた。後で日の出見に行かないか?』「……うん、行く」会ったら俺もニヤけてたよって言ってあげよう。

    【風→半 ほのぼの】
    「……風丸?」漫画を読んでいる半田をじっと見ていたら視線に気づいたらしい。「半田って漫画好きだよな」「まぁなー。風丸って漫画とか読まないの?」「そうだな、あんまり。おすすめの漫画とかあるか?」「沢山あるぞ!まず、……」他愛ない会話。これが放課後に急いで部室に行く理由だったりする。

    【風→半 ほのぼの】
    雨雲が空を覆って辺りは薄暗くザァザァと降る雨はしばらく止みそうにない。「今日傘ない」「俺もだよ」「でも風丸と二人っきりになれたからいいや」「え?」「普段あんま話さないし良い機会じゃん」「……」小さなことだけど嬉しくて。「風丸?なんか顔赤い」突然の雨も悪くはないなって思った。

    【風→半 せつない】
    関係を壊したくないから、この気持ちをずっと隠し続けて。こちらに笑いかけるその姿もただの世間的な人付き合いの類いだと自分に言い聞かせて。なのに、なんで。「風丸……どうして俺のこと避けるんだ?」切なそうな瞳は葛藤する胸の内をギリギリと絞めつけて。痛いんだ、泣きそうなくらいに。

    【風半】
    薄暗い部屋。雨の降る音が閉めた窓の向こう側から聞こえてくる。テーブルに広げられた教科書とノートが二冊ずつ。解いていた問題の答えなんて今はどうでもいい。腕が当たり教科書が床に落ちた。そんなこともどうでもいい。空色の髪に触れるその指に自分の指を絡めた。雨はしばらく止みそうにない。
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