兵部京介は実のところ好奇心旺盛な人間である。
興味深ければ深く知りたいと思う。知的好奇心というお利口な文言で表すにはあまりに悪辣で向こう見ず、そして自滅的な行為を厭わない、そんな好奇心を持ち合わせている。
特に人間を知るのが好きだ。古今東西の思想は勿論、余暇には著名な文学を読み漁り、あるものには馬鹿らしく幼稚であると嘲笑し、あるものには素直に感心する。
人間関係もその延長で、多少の不快感を覚えても満足するまでは泳がせる。そんな悪癖があった。

その悪癖は自罰的な思考と相俟って自分の犠牲を厭わない。
試金石という言葉があるが、兵部にとってそれは自分自身に他ならない。

ゆえに、出来そうな人間がいればセックスをした。
知り合って親しくなった男と、気に食わない取引相手と、その日会った男と、旧交を温めた壮年と。
そこに女が殆どいなかったのは彼なりの価値観、倫理観として女性との性行は相手に望まぬ妊娠のリスクを負わせるためという線引きがありーー彼にとって女性がある種神聖な存在だったからである。

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でも真木とはしない。子供なので。
大人になってから拾ったパンドラの仲間とは関係してたりする。
マッスルとは彼が愛を求めたのでしなかった。
そういう線引きはある。

皆本とはした。悪くなかった。
賢木とは挿入れなかったけどした。あまりよくはなかった。

ヒノミヤとはどうしようかを考えあぐねている。