痣の宿命って。痣が寿命の前借りというのは頭ではわかってるんです。
そもそも全集中の呼吸が体中の血流を早くして心拍を上げて体温を上げるものですもんね。さらに常中となると、所謂火事場の馬鹿力状態をずっと続けてる時点で一般人よりは細胞寿命が短くなってて当然です。さらに心拍数を上げて、体温を上げて痣を出すなんてもっと細胞の寿命は...。
私は痣による寿命って老衰死だと思ってます。内臓機能が低下して急に痩せてくる。脳機能が低下してぼんやりした日が増えて寝る時間が多くなる。それも細胞分裂が限界を迎えるタイミングで突然急激に全ての機能が低下していく。
ただそのタイミングも人によって違うと思いますが。全集中の呼吸を習得した時期、さらに常中の習得の時期、痣を発現させ戦った期間とかで細胞の寿命って決まるんじゃないかなーって。もともとその人の持ってる細胞の寿命から前借りした分を引いて残りがその人の残された時間...。
ここでちょっと炭十郎さんを思い出してください。炭十郎さんはヒノカミ神楽として日の呼吸を使ってたじゃないですか。それにうっすら痣があったって炭治郎も言ってた。炭十郎さん、継承してきただけで子孫じゃないんだからよりいちチートはないでしょうし、病弱で早逝したのは呼吸による細胞寿命の前借りがあったからじゃないですか？でも流石に25歳なんて年齢で亡くなったわけじゃないですもんね！？ほら、一律じゃないんですよっ！前借りにも程度があるんだと私は主張したい！
さらにですよ？医療の進歩に伴って寿命って長くなったじゃないですか！だから古の剣士たちはMAX25歳だったとしても炭治郎たちもそうとは限らないと思うんです。
ほら、炭治郎たちを支える医療はバックに産屋敷家を持ち、珠代さんしのぶさんが残し愈史郎さんヲちゃんアオイさんたちが引き継いだ当時の(斜め上な)最先端医療ですからね！(という希望を強引に含め)
そんな医療を受けてきた炭治郎たちの引き算前の寿命は当時の一般人より多かったはず！そりゃ長寿だったとは思わないです、でも絶対に25歳なんてことは無かった。だって子孫もいるんですよ？中身がそこまでのおじいちゃん状態だったら子孫なんているわけない。炭治郎はまだしも、義勇さんたちなんてあと数年...なんて段階で子作りする機能と体力と気力...ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ。
ただこの三人、五体満足というわけじゃない。戦いで諸々失ったりしてるのもあるのでやっぱりどこかの時点で急速に(中身の)老化が進み一般的には早かったと残念に思われる年齢ではあったんじゃないかな、とも。
お別れは悲しい気持ちだけじゃなかったと思います。炭治郎たちは25歳までだと思ってたでしょうから早逝するとわかってるのに嫁をもらって子供を作るって決めるのは覚悟が必要だったでしょう。それでもそう決めたのは諦めずにその時がくるまで足掻いて生き抜くと決心したからでしょうし、その通りに全力で限られた命を大切に皆で支え合って生きていったんだと思います。
そしてその時が来たら。
きっとまわりは涙を流しながらも笑顔で「お疲れさま」と「ありがとう」と「ゆっくり眠ってね」って言って送るんだと思います。
痣の寿命による早逝は辛すぎて受け入れられないと思ってましたが、これは幸せに生きて天寿をまっとうしたのと同じですからハッピーエンドですよね。
これで自分の中では痣の宿命を納得した...かな？っていう長めの独り言でした。
こんなとりとめのない駄文の独り言をここまで読んでくださった貴方様、私の都合のいい解釈に付き合ってくださってありがとうございました！