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    sangatu_tt5

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    無占/一番くじ🦊

    #無占
    noOccupancy

    高校生🔮の両親が他界し、ほとんど会ったことのない叔父に引き取られる。
    同じ家に住んでいるが時間が合わず会うことの無い叔父に、馴染みにくい閉鎖的な村。
    🔮は孤独感を感じながら過ごしていると学校帰りに毎日狐に会う。
    その狐は二匹おり、白い毛並みの狐とと黒い毛並みの狐がいた。
    日替わりで交互に出会う狐のことを🔮は「しろ、くろ」と呼び可愛がった。
    狐の信仰が盛んなこの村では、狐の石像などが多く存在している。
    民俗学を嗜んでいるらしい叔父はこの村の資料を沢山持っていた。🔮は暇つぶしがわりにそれをよく読んだ。
    🔮、18歳の誕生日。
    いつもはどちらか一匹のみが現れるのだが、その日は白と黒どちらの狐も🔮の前に現れた。
    珍しいなと思い、二匹の頭を撫でながら、「君達が一緒に現れるなんて驚いたよ。喧嘩もしないし、兄弟なのかい?仲良しだね……。羨ましいよ」と呟く。
    🔮の身体に狐は身体を擦り付けマーキングまがいのことをしてくる。それを🔮がくすくすと笑っていると、黄昏時のコンクリートの道が夕焼けで真っ赤に染った。
    もうこんな時間かと、赤い太陽を見つめていれば、遠くで祭囃子が聞こえる。
    今日はお祭りだったのかと、瞬きをすると🔮の目の前に鳥居が現れた。
    狐たちが導くようにいくつも並ぶ鳥居の道を歩き出し、時折🔮を振り返る。
    先程までなかった鳥居に驚きながら、どんどん大きくなっていく祭囃子の中、🔮は狐たちの背中を追いかけた。
    狐たちは🌂ズで、🔮はそのまま嫁に入れられてしまう。
    鳥居を抜けた先にあった大きな日本屋敷に閉じ込められた🔮。
    🌂二人に狐をお面を渡される。
    白「このお面を取ると人間だとバレてしまうので、決して外してはいけませんよ」
    黒「欲しいものがあれば全部用意してやるから、鳥居を抜けるなよ」
    と言われ、「匂いで人間だとバレてしまうかもしれないから」と、毎日のように二人に腹の中からマーキングされる。
    叔父は📷。
    はらぼてせっせされた後にひょっこり現れて、「お前たちは堪え性がないのか」って🌂に言う。
    📷は鬼。🔮の親戚でもなんでもない。🔮を🌂二人が嫁に貰うまで保護していた。
    🔮が失踪したことは誰も記憶にないし、誰も🔮がいた事を覚えていない。
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