🔮💍の子どもを育てることになった🧲
子ども苦手だけど、放っておけるほど非道にもなれなくて、最低限より少しいいかなってぐらいで育ててたけど、次第に🔮に似てくるし、愛着も湧いて可愛がり始める。
子どもも割となつくんだけど、大きくなるとやっぱり髪色とかから自分は🧲の子どもじゃないって気がついて、🧲に「わたしのパパとママはだれ?」って聞く。
🧲は本当に困るけど、「友人だよ」って答えて、娘が聞いてくるから🔮の話をする。
娘は🧲に「ママは? 🧲くん、ママのこと好きだったの?」って言われて、「君のママは知らない。いい人だったと思うよ。……僕が好きだったのは君のパパだよ」っていう話。
🔮💍の子どもがまだ赤ちゃんのころ、乳幼児なんて見たことも触ったこともなかった🧲は未知すぎて気持ち悪いし、壊れそうで触るのすら嫌だった。
行きずりの女に預けたりしては、女が自分の子どもじゃないから娘への扱いが雑になったころに別の女のところに行く。
しばらくそんな暮らしをしていたけど、娘が大きくなりだすとやっぱり🔮の面影があって、🔮そっくりな目が自分を映しながら、🔮そっくりな笑みを浮かべたときに🧲はひっそりと泣く。
その後、女の家を転々するのをやめて、アパートを借りた🧲は子どもと二人暮しを始める。
子どもに対して、ずっと距離がある🧲。
子どもも懐いてはいるけど、わがままを言わない大人しい子に育つ。楽だけど……子どもってこんなでいいのかなって不安になってるころに、娘から「わたしのパパママってどんな人?」と聞かれる。
🧲はそれに答えるんだけど、わがままを言わなかった子どもはその両親の話だけは駄々をこねて毎日聞きたがった。
「🧲くんはママのことが好きだったの?」と聞かれて、🧲は「君のパパが好きだっだんだよ」と答えるけど、その声は甘ったるくてやさしくて、子どもはびっくりする。
それ以降、🧲に🔮の話を聞くと、🧲は吹っ切れたように優しい声で思い出を喋るから子どもはさらに話を聞きたがる。
ああ、🧲くんはパパのこと大好きだったんだなって思うたびに幸せになる子ども。
「大きくなったら🧲くんみたいな恋をするね」って12ぐらいになった子どもが言い出すから、🧲は「だめだよ、僕みたいな恋をしたら報われない」って毎日言うけど、娘はやさしくて平凡な男のもとに嫁ぐことになる。
ちゃんと恋愛をして、素朴だけどやさしい男と小さな結婚式を挙げる娘の姿を見て、🧲は「親不孝者め」って小さく言いながら、涙を流す。
結婚式の後、子どもは🧲の手を離れて、家庭を築き、🧲は今まで一度も行ってなかった🔮の墓に行って、数時間子どもの話をしながら、姿を消した。