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    sangatu_tt5

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    sangatu_tt5

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    傭占/ファラ月

    #傭占
    commissioner

    王様になった🤕
    そろそろ世継ぎを……と言われて結婚をせがまれる。まだ正妃もいなければハーレムもない。執務はまだ溜まりに溜まっており、やるべき事は山積みだった。
    正直結婚などめんどくさい。そう考えた🤕は適当に結婚相手を選んだ。姿絵なども見ずに、一番利益になりそうな家門から輩出されたものと結婚する。
    嫁が来る日など忘れて、仕事をしていれば、側近が「早く来てください!貴方とお嫁さんがいらしてるんですよ」と迎えに来る。
    流石に嫁ぎにきた初日から放っておけば、不仲だと直ぐに噂が回ってしまう。それでは意味が無いと仕方がないと迎えに行く。
    真っ白のベールを被り、俯いたままの嫁になるはずの相手は随分と大きかった。自分より上背が高いとは思わず、驚いていれば、嫁になるはずの女は男だった。
    青い宝石が真ん中に埋め込まれた金の仮面がシャラっと鳴る。
    「これでは世継ぎが産めないではないか!!」と言えば嫁の家門の者が「産めます」と叫んだ。
    侍女にでも産ませるのかと腹が立つがこのまま帰らせる訳にも行かない。
    目の前の男もどうせ家の者に命令できたのだろう。男だったとはいえ、嫁いでその日のうちに帰らされたとなれば醜聞となる。
    嫁だけを残し、あとの者は全員帰らせた。
    王を騙した罰も与えねばとこめかみを押える。
    今日は初夜となるがどうするかと頭を抱えた。男を抱く趣味はないが、部屋に行かない訳にもいかない。
    話も聞きたいと嫁としてきた🔮の部屋へと向かえば、🔮はベッドの上で頭を垂れた。
    🤕「別に抱くつもりは無い」
    安心しろというつもりで言葉を落とせば、🔮は困ったようにこちらを見上げてきた。仮面越しで表情は分からないが、雰囲気がありありと不安を伝えてくる。
    🔮「役不足だと思いますが、何卒抱いてください」
    🤕「……男を抱く趣味はないし、お前だって嫌だろう。家のためにそんなに頑張る必要は無い」
    ですが……と震える唇を動かして言う🔮を無視して、🤕はベッドに入る。
    🤕「嘘をついた罰は与えるが、殺すつもりもない。お前も一年ぐらいすれば解放する」
    そう言って眠りにつこうとすれば、どうすればいいか分からないと言ったように動く気配がする。
    布団を少し上げて、入れと促せば、🔮が控えめに布団に入ってきた。
    抱くことはしないが、🤕は毎日🔮の元に通う。嫁として来たが、🤕からすれば🔮は良い友人となった。
    ただ、疑問があるとすれば🔮は絶対に新月の夜だけは姿を見せない。
    部屋に行っても、必ず体調が悪いと部屋に入れてくれなかった。疑問に思いながらも、これで無理やり入ろうとすれば、🔮は命令されたと思い、従うだろう。
    それは🤕にとって好ましくはなかった。
    静かにその様子を受け入れて入れていれば、ある新月の夜に髪の長い女がいた。真っ白な衣に金糸の刺繍。白い肌に青空のように輝く瞳。🤕と🔮、そして数少ない使用人しか、入れない庭園で彼女は静かに佇んでいた。
    誰だと腕を掴めば、細い腕は折れてしまいそうで恐怖を感じる。少しだけ下にある目線がこちらを見上げてきた。その瞳は不安そうに揺れる。顔を隠すように掴まれていない左手を顔の前に掲げた。
    🤕「誰だ?どこから入った?」
    質問に対する返事はない。
    腹が立ち、無理やり顎を掴み顔を上げさせる。
    震える唇があの日の🔮にそっくりだった。それを思い出して、劣情がわく。どうせこの城の中にあるものは全て自分のものなのだと酔いの回った頭が都合よく解釈する。今更になって🔮のことを抱けないのだ。仕方がない。もうしばらくして彼が出ていくなら、彼の面影が少しある女を抱きたい。
    できるだけ丁寧に抱いたが女は終始泣いていた。指を噛んで声を出さないようにしながら女は嗚咽を漏らす。申し訳なくなったがもう止まれない。腹の中に白を出せば、女はごめんなさいと呟いた。🔮の口癖と全く一緒だった。
    目を覚ませば隣に女は居ない。
    🔮に会うのは気まずかった。朝食を共にしようと🔮の元に行けば、会いたくないと拒否されてしまう。
    まるで昨日のことを知っているようで背筋が凍った。それから毎日🔮が好きだった菓子や花を持って、彼の部屋に出向く。それでも🔮は部屋から出てきてくれることも、声を聞かせてくれることもなかった。
    しばらくすると🔮の部屋に医者が出入りするようになった。どこか病気でもしたのかと嫌われることも拒否されることも覚悟の上で、🔮の部屋に無理や入る。
    中にいたのは🔮ではなく、あの抱いた女だった。
    腕を捻りあげ、🔮はどこにいると聞けば、また「ごめんなさい」と彼女は零した。
    そんなことを聞きたいのではない。俺が聞きたいのは🔮の居場所だと思いながら、女を見下ろせば、女の腹が膨らんでいた。
    空いた手で腹を守るように抱きしめる。腕を離せば、女はベッドの上で土下座をした。初夜の日に🔮が待っていた時と同じ格好。
    またこの女と🔮が被るのだ。
    「ごめんなさい……ごめんなさい。私が🔮なんだ……。出ていくから腹の子だけは許して欲しい」
    そう女の口から漏れ出る。どう見ても🔮とは違い、女の身体だ。たわわのような胸も、柔らかい肢体も、たおやかな髪も、全てが違う。だが、既視感をずっと持っていたのも事実。
    🔮「本当だよ、🤕」
    🔮にしか教えていない名前を呼ばれる。🤕は動揺のあまり立ちくらみがおきてしまう。
    🤕「……その腹は?」
    🔮「君とあの日、身体を繋げたから……」
    🔮は月の加護を強く受けるからか、陰の気が強くなる新月の日だけ女になる。その日に身を繋げれば必ず孕むという特異な体質だった。気持ち悪くてごめんと泣く🔮に対して、🤕はどうすればいいのかが分からない。
    🔮が子を産んでくれるなら嬉しいが、🤕は知らぬ間に男の🔮と女の🔮の間で浮気をしたのだ。かける言葉が見当たらない。
    🔮「この子だけは産みたい……」と泣く🔮の声だけが響いた。
    月の女神の加護を強く受ける🔮は陰の気が強まると女になる。孕めば子を産むまで女の身体で定着し、子を産むと段々と男の体に戻っていく。
    🤕が子供を早く産みたいと、言ったため孕みやすい体質の🔮が嫁に連れてこられた。
    🔮は昔🤕に助けられて🤕のことが好き。
    この後、右往左往あったけど仲良しイチャラブハッピーになって、孕ませっせたくさんの子沢山ハッピーエンド🥳🎉🎊
    男🔮で母乳が出るよ!!!!
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    kawauso_gtgt

    PASTSS再掲。優しい探占。ゆらゆらと頼りなく揺れていた蝋燭の明かりが今まさに消えようしていた夜更け過ぎのことだ。
    今日も今日とて試合に引っ張りだこで疲れ切っているというのにも関わらず、暫く前から部屋の前で立ち尽くす気配にノートンは堪らず声を掛けた。
    「誰」
    「……ノートン」
    「……イライさん?」
    苛立ちを露わにした声に返ってきたのはなんとも弱々しい呼び声で。その声に毒気の抜かれたノートンは、チェアから腰を上げると扉の向こうをじっと見つめる。いまだに開けることを躊躇っているのか。それでも開かれる気配のない扉に、ノートンは先程よりも幾らか柔らかい口調で声を掛ける。
    「いいよ、入って」
    その声を受けてがちゃりと開かれた扉の先にいたのはイライだった。自室へと置いてきたのだろうか、いつもの定位置であろう場所に相棒の姿はなく、どうやら身一つで此処へとやってきたようだ。
    (それにしても、なんというか)
    明かりもすっかり消えてしまって月明かりしか照らすものがないとはいえ、その顔色は酷く頼りない。ふらりふらりと部屋へ踏み入るその足取りさえも思わず心配になるほどに覚束なかった。堪らずこちらに辿り着く前にその腕を引いてすっぽりと身体 1918

    kawauso_gtgt

    PROGRESS下書き。書き初め探占。hmhjmないで初詣に行くゆらゆら、とぷん。
    薄暗い水底に沈んでいた意識がゆっくりと引き上げられる。うっすらと重たい目蓋を開けるとぼやけた視界に己を起こそうと躍起になっている同居人の姿が映った。
    嗚呼、どうやら自分は炬燵で眠ってしまっていたようだ。
    寝落ち特有の気怠さからノートンはもう一度卓に頭を突っ伏す。少しだけ首を動かし腕の隙間から覗いた先には几帳面に積み上げられたみかんの山と、その隣に転がる中途半端に皮の剥かれたはぐれものが一つ。
    その隣に並んだ度数の割に飲みやすい! とCMで最近よく見かける缶チューハイの空き缶を眺めながら、ノートンは自身が寝落ちる前の記憶を思い返していた。
    そういえば、寝落ちる前に食べようとしたんだっけ。
    ぼんやりと右往左往していると思考を引き戻すように、同居人──兼恋人であるイライ・クラークは再度ノートンの腕を掴んで小さく身体を揺すった。
    「ノートン、ノートン。起きて」
    「……眠いから嫌」
    「炬燵で寝るのは身体に良くないよ。それに外を見て、雪だよ。ほら」
    「うわ、最悪……」
    思わず本音が溢れてしまったのは仕方のないことだろう。
    イライが指差した窓の外ではしんしんと降り積もる白い雪。眠 2534