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    sangatu_tt5

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    傭占/鷹梟

    #傭占
    commissioner

    発情期がきて動けなくなっていた白🦅を介抱していたらなし崩しで抱かれてしまったヤコ🔮
    元々長命種だった🔮は子供ができる訳でもないためあまり気にせず、犬にでも噛まれたつもりで、体調が戻った🤕に「犬に噛まれたと思って、群れへとおかえり」と伝える。
    それに対して🤕は「責任を取る」の一点張り。
    🔮は断固として断っていたが流されるように🤕が通い女房と化すのを許してしまった。
    3日に1度ほど🔮の住む森に通う🤕。
    狩りをしてから来る🤕は夜行性の🔮が目覚める頃には食事を用意し、寝起きでぽやぽやしている🔮に口移しで食事を与える。
    「雛鳥ではない」と🔮が言えば、「求愛給餌だから受け入れろ」と🤕が返す。
    元々種族としてメスの面倒をオスが見る鷹は世話焼きで、甲斐甲斐しく🔮の面倒を見た。
    長く生きている🔮は既に生きれればいい程度の生活しかしていなかったため、少しずつ🤕が面倒を見てくれる生活に慣れていく。
    1年ほどそんな生活が続くと、🤕が獣人の旅団の護衛をするからしばらく来れないと2ヶ月ほど姿を消した。
    別に今まで1羽で暮らしてきたのだから問題ないと🔮は気にしていなかったが、どこに何があるとか、備蓄がいつ切れるなどを全て🤕が管理していたため🔮は全く生活が成り立たなかった。
    長く1羽で生きてきた中で、🤕の存在が大きくなっていることに動揺した🔮だったが、ついに久しく訪れていなかった発情期が来てしまう。
    久々の発情期はあまりにも辛く、ベッドで布団を被って必死に耐えていた🔮は帰ってきた🤕に飛びつき、飢えを癒してもらおうとする。
    そのまま、自分1羽では生きていけない事が分かった🔮は🤕と番になることを了承する。
    ただ、白🦅の一族の中でも優秀な🤕は次期族長と決まっていた。有能な雄を奪ってしまうことを申し訳なくなった🔮は🤕と一緒に白🦅の群れへと挨拶しに行く。
    昼行性の🦅と夜行性の🦉が相入れることは難しく、🤕の協力の元必死に時間を合わせ昼から夕方の間に挨拶に行けば、宴を開かれて歓迎された。緊張していた🔮が動揺して、立ち尽くすと🤕が「だから大丈夫だって言っただろ?」と手を引く。獣人たちが虐げられる世界の中で、長く生き延びたヤコの一族の生き残りである🔮は伝説に近い。白🦅の一族たちは列をなして、🔮にサインを求めたり、握手を求めたりとする。
    宴が始まり、周りを雌で囲まれた🔮は雌達から「どういう風に🤕と結ばれたのか」「どういうプロポーズをされたのか」と質問攻めにあう。
    なし崩しで体の関係から……とは言えずに口ごもっていれば、若い雄達が話を聞かせてくれと近寄ってきて🔮をたくさんの者たちが囲んだ。
    しばらく🔮が彼らと話していれば🤕が「族長が呼んでいる」と🔮を連れ出した。
    族長がいるテントとは逆側に連れていく🤕に動揺して、「どうしたんだい?」と🔮が聞けば、🤕が正面から🔮を抱きしめる。
    匂いを付けるように体を擦りつけてくる🤕に驚く🔮。
    「あんたが俺の仲間たちに馴染んでくれたのは嬉しいが、他の奴らに触られるのは気分が良くない。少しだけ、マーキングさせてくれ」と🤕が眉を下げながら言ってくる。5分にも満たない時間抱きしめあった後、🤕は🔮の手を繋ぎながら、族長のテントへと案内する。
    テントに辿り着くと妙齢の雄の🦅が「🤕は控えろ」と命令する。
    反発しようとする🤕を宥め、🔮が長の前に座る。
    無言のまま差し出された果実酒を受け取り、無言のまま口をつける。
    カップの中身が半分ぐらいになった頃に🔮が先に音を上げた。
    🔮「有望な雄を私が奪ってしまい申し訳ございません」
    🔮が深深と頭を下げながら伝えれば、深く深呼吸をした族長が同じように頭を下げた。
    長「あんな馬鹿を貰ってくれてありがとうございます。アイツは有望だが抱えすぎる。昔は悪童でイタズラばかりだったが、父を親を亡くし、母と弟妹達と暮らすことになってからは自分を殺して、わがままも言わずに生きてきた。
    貴方は久しく我儘を言っていなかった🤕が言った我儘なんだ。貴方と番になりたいとアイツは何度も俺や母親に頭を下げていた。そんな風にはアイツが大切だと言えるものになってくれてありがとう」
    族長は涙を流しながら何度も何度も頭を下げた。
    宴も終わりごろ🦅の一族たちの目がとろんと眠気を催している。1人また1人と眠っていく中で、🤕と🔮は🤕の両親の墓石に手を合わせ、挨拶をした。
    共に🤕の家に行けば、待ってましたと弟妹たちが迎え入れてくれた。
    眠たそうにしながらも、🔮と話すことを楽しみにしていた様子の弟妹たちが矢継ぎ早に言葉を発していく。🔮が丁寧にそれに受け答えしていけば弟妹たちは安心したように笑って、「🤕をよろしくね」と部屋に戻っていた。
    🤕と同じ部屋で寝ることになった🔮は冴え渡る目の中、眠たそうに船を漕ぐ🤕に寄りかかる。
    🤕「……どうかしたのか?」
    🔮「いや?君は愛されているな……と思ってね」
    🤕「そうか?小言を貰ってばかりだよ」
    🔮「………本当に君は僕と一緒になるのかい?」
    🤕「まだ言うのか?俺は俺の意思で、お前と一緒になりたいし、一緒に暮らしたい。お前が長くあの森を離れられないなら俺が行く方が妥当だろ」
    🔮「そうかもしれないけど……、君なら素敵なメスを貰って、たくさんの有能な子供たちも出来る」
    🤕「別にいらない。たまにここに帰ってきて、お袋や親父に挨拶して、チビ共が元気な姿を見れれば十分だ」
    🔮「そう……そうか……うん。僕は君を幸せにできる自信はないよ?」
    🤕「お前がいるだけで幸せだから大丈夫だよ」
    同じ布団に横になり、手を握りあって、額をくっつける。目を閉じて、手に感じる熱に意識を持っていく。
    🔮「それじゃあ仕方がないね……、仕方がないから我儘な君を貰ってあげるよ」
    小ネタ
    🤕は🔮の事を名前+さんで呼んでるけど、🔮は🤕のことを白🦅って呼んでるから宴中に🤕のことを「白🦅!」って呼んだら一斉にみんながこっちを見たから俯きながら、耳を真っ赤にして「なわーぶ……」って呼ぶ。
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