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    sangatu_tt5

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    バレンタイン傭占

    #傭占
    commissioner

    💍からチョコを貰うのが当たり前になっていて、🤕と付き合うようになっても、なにか用意するという発想がなかった🔮
    🤖や👒がぱたぱたと作ったチョコクッキーを配っている姿を見ながら、「そんな時期なんだ〜! かわいいね」と🔮が笑う。
    その横で共にお茶を飲んでいた🤕は👒🤖特製のクッキーを一つ口に入れながら、🔮に「婚約者からはどんな菓子を貰っていたんだ?」と問う。
    🔮「💍からは真っ黒なクッキーだったよ。いつもは既製品とか家の人とかが作った美味しいスコーンとかを持ってきてくれたんだけど、その日だけは真っ黒に焦げたクッキーだったんだ。
    美味しくないかもって何度も渋りながら渡してくれたそれは、正直美味しくはなかったけど、幸せだったなぁ〜」
    🤕「そうか……じゃあ、婚約者殿には叶わないと思うが、俺からも貰ってくれ」
    幸せそうに笑う🔮を、眩しそうに目を細めて見つめた🤕は小さな袋を取り出す。
    ピンクの可愛らしいリボンで飾られたそれに、🔮は目を白黒させる。
    包みと🤕の間で目を行ったり来たりさせ、大きく口を開けた。
    🔮「……ぁ、ごめん。私は用意をしてなくて、その……」
    🤕「俺が勝手に用意したんだから気にするな……。どうぞ、ダーリン食べてくれ」
    🔮「お返し、用意するね」
    🤕「来月を楽しみにしてるよ。どうだ、二番目に美味いか?」
    🔮「……そうだね、美味しいよ。比べることは出来ないけど」
    🤕「そりゃあ、そうだな……。冗談だよ、気にするな。美味ければそれでいいさ」
    口の中でさくさくと音を立てて、形を崩していくクッキーは🤕が好まないくらいに甘くて、🔮の好みの味だった。
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