北へ復活、多分ないだろう、けど思わず
ただの願望です
***
「泣いてる?」
ーやば、幻聴か、妄想か、
「泣いて悪いか」
もう居ない相手に、今更意地を張る必要もないか
「何で泣いてるの?」
泣いてる女に理由聞くな
性格悪
まあ、私の妄想なら仕方ない
「ったく、誰のせいだと」
「僕」
顔を上げた先で
青い目と視線が交わる
「何で?ほんとに?生きて?」
「僕が居なくなって、泣いてたんだ」
あり得ない
思わず男に手を伸ばした
切り離された身体は、確かに繋がっている
心臓も動いている
体温も感じる
頬をつねる
「こぉ〜ゆぅ時って、自分のほぉ〜を
つねるんじゃないの?」
「うっせぇ馬鹿!クズ!心配かけやがって!」
つねっている頬も
その手に重ねられた手にも
熱を感じる
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