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    nameko135

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    nameko135

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    ひとり無占週間します。
    麒麟とノワの飯テロでちょっぴり不穏なお話。
    毎日更新で完結まで駆け抜けます。

    #麒ノワ
    #無占
    noOccupancy

    まいにち無占(なのかめ) ◆◆◆

    「……」
    「ノワール、まだ体調がすぐれませんか?」
    「……いや、」
    「随分元気になったと思ったんだがな」
     謝七と范八は心配気にノワールを見ている。
     食べたくない、とか、体調が悪い、とかそういうわけではない。
     ノワールは目の前に用意された皿いっぱいに盛られた赤い料理に頬をひくりとひきつらせた。
     赤い。とにかく赤い。
     つんと鼻をつく刺激的な香りは決して不快な臭いではなかった。
     むしろ香味野菜の焦げた香ばしい匂いがして食欲をそそる。
     ただ、赤いのだ。
     大量の真っ赤な唐辛子と鶏肉、だろうか、それらが一緒に炒められている。それだけならまだ理解できるのだが、なんとこれは料理の八割を唐辛子が占めているのだ。
     料理名を聞いても理解できない。そもそもこれは料理として成立するのだろうか。
     困惑するノワールが謝七と范八を見上げるも、二人はノワールがそうしている理由が分からないらしい。
     フォークを握りしめているノワールに首を傾げている。
     たちの悪いいたずらでもないようだ。
     ──意外と、食べればそうでもないのかもしれない。
     ええいままよ。ノワールはフォークで唐辛子と鶏肉を刺して口に放り込んだ。
     瞬間、口中に広がる尋常ではない辛み──いっそ痛みである──にノワールは悶絶した。
    「~~~~!」
    「ノワール!」
    「大丈夫か?」
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    Haruto9000

    DONE2017年から書いていた「クー・フーリンが女性だったら」妄想をこっちにも載せます。いずれオル槍に至る予定。
    ※FGO第1部のみの情報で書いていたので、設定ズレなどはご容赦ください。

    【あらすじ】
    マスター(ぐだ子)は、ランサークラスの英霊召喚を試みる。
    現れたのは、ケルトの英雄クー・フーリン。
    ところが、カルデアにいるクー・フーリンたちと違い、新たにやってきた英雄は"女性"で…!?
    ミラーリング #1(カルデア編) じゃら、とマスターの手に抱えられた聖晶石が音を立てる。
    「じゃあ、いくよ、マシュ」
    「はい、先輩!」
     そばでは、祈るように両手を組んだマシュが固唾を飲んで見守っている。
    「今度こそ……今度こそ麻婆豆腐以外のものを召喚するからね」
    「はい、先輩!」
    「毎日毎日フリクエを回って……長かった……ようやくここまで……」
    「はい、先輩! 今度こそ、きっと大丈夫です! 英霊のどなたかが、先輩の呼びかけに応えてくれますよ!」
    「やっと集めたこの血と汗と涙の結晶……頼むよ! おりゃ!」
     マスターは、虹色にきらめく石を召喚サークルに投げ入れた。

     くあ、とオルタナティブのクー・フーリンはあくびをした。
     血走った目で「石を集める」と言ったマスターに付き添い、数時間前までレイシフト先でひたすら獲物を狩っていたのだ。帰ってきてからはずっと寝ていたのだが、まだ眠い。
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