南水のようなもの。ねえ、肥前くん、この感情はどうしたらいいんだろうね。好かれて嫌な相手はいないと思うけど僕がこの感情を抱いているのは…
その日肥前忠広は自分とほぼ同時期に顕現した南海太郎朝尊と話をしていた。話と言ってもただの雑談だ。初対面は可も不可もなかったが肥前の出自を知ると南海はそこに興味をそそられたのか肥前の性格や元主のことについて聞きたがった。最初はなんだこいつだったが一緒に過ごすにつれ少し変わったやつという認識に落ち着いた。
最近の南海の話は先日顕現したばかりの南海の師匠である水心子の話ばかりだ。ちなみに初対面はとても最悪だった。仕事が一段落していたら政府職員に南海を捕まえてくるように言われてそして彼らと引き合わされた。
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