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    幻水再燃してお絵かきも再開。お腐れ様。
    4主最推し総攻め左固定。4主×坊っちゃんを描きます。ルカ×2主、ルック×ササライ好き。公式ノマカプも好きです。軽率に女体化したりコスプレさせます。4坊以外の坊受けは書きません。
    ほとんどはこちらのpixivに掲載してます。→https://www.pixiv.net/users/1690561

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    4坊お題小話。

    #幻水
    illusionWater
    #4坊
    #4様
    fourfold
    #坊っちゃん

    構ってほしいラスが一仕事終えて部屋に戻ると、読書をしているリオンの姿があった。ただいまと声をかけると、リオンは顔を上げておかえりと言ってまた視線を本に戻す。ピシッと背筋を伸ばして本をめくる姿も美しい。
    リオンが夢中になって読んでいる本は、薔薇の剣士。それもラスが書かれている巻だ。特にラスと薔薇の剣士が剣を交え友となるシーンがお気に入りらしく、何度もページを戻して読み返している。自分が書かれているところを読んでくれるのは嬉しいが、リオンの美しい朱色の瞳がこちらを向かないのは面白くない。構ってほしい。
    「リオン。」
    「ん?」
    リオンの隣に腰掛け、チラリとこちらを向いたタイミングで眉をハの字にして寂しそうな顔をする。
    「本の中の俺の方がいいのかい?」
    あえて上目遣いに見えるように下から覗き込むと、リオンはビシッと固まってボッと頬を赤く染めた。手を離した本がサリと音を立てて床に落ちる。
    「か……、」
    「か?」
    「顔がいいぃ~……」
    最愛の旦那であり最推しであるラスの寂しそうな顔を直視したリオンは両手で顔を覆って天井を仰ぎ、足をバタつかせて悶絶した。小動物みたい、何その可愛い顔、そんな顔もするの、普段カッコいいのにその顔ずるい、と呟いている。ラスの顔も大好きなリオンが、普段の余裕な顔とのギャップに萌え悶えるのは予想通り。
    「で?本の中の俺と現実の俺、どっちがいい?」
    身体を起こしニヤリと笑みを浮かべながら天井を仰いだままのリオンの耳元で囁くと、ビクッと身体を震わせてから一呼吸置いて、いきなりラスの顔をぐわしっと掴み唇にチュッと口付けた。
    「っ!」
    突然の行動に驚いているラスから唇を離したリオンの顔は真っ赤に染まったまま、口をへの字に曲げていた。
    「……そんなの、現実のラスの方がいいに決まってる。」
    むくれるリオンが可愛いくて、ラスはたまらず目の前の愛しい妻をぎゅっと抱きしめた。
    「?どうしたんだ?ラス?」
    「君が本の俺に夢中になっていたから、……構ってほしくなった。」
    「ふふ。ラスも子供みたいなところあるんだな。」
    「こんな感情久しぶりだよ。構ってほしくてちょっかい出すなんて。」
    「じゃあ今は私だけの特権だな。カッコいいラスも可愛いラスも、全部私の。」
    ふわりと微笑んで、ラスの背中に腕を回しぎゅうっと抱きしめ返す。ビクトールのような大の男を片手で投げられる力持ちのリオンの力のこもった抱擁は痛いが、その痛みすらも愛おしい。
    「ああ。全部君のものだ。」
    目の前の額にチュッと唇を落とすとリオンがラスの首筋に頭を預け甘えるように頬擦りして。そうしてお互いの存在を再確認した二人は甘い時間を過ごしていったのだった。




    終わり
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    DONE思い付きで書いたハロウィンの話をしようとして来たけどそれどころじゃなくなってしまったハロウィン?ルク坊小話
    1022
    1023→pixivに移動済み
    本拠地のルックの部屋にて

    清々しい朝早くからトントンと扉を叩く奴がいた。この僕にそのようなことが出来るのは二人だけ。可愛くて愛しい恋人か。もしくはあのクソ猿か。この叩き方は……あいつではなくあの子だ。
    僕はそう確信し「開いている」とだけ伝えると、あの子が……ティルが入ってきた。いつものように太陽のように輝く笑顔……ではなく珍しいことに目を輝かせかなり興奮した様子で。
    とりあえず……落ち着かせよう。

    「ねえ! ハロウィンだって! ハロウィンするんだって! 僕、聞いたことはあるけど、体験したことないからとってもーー」
    「うん、わかった。わかったから。落ち着いて話しなよ」
    「……あ、ごめんなさい。僕ってばはしゃぎ過ぎちゃってたね」
    「猿共だったら八つ裂きにするけど、君ならまぁいいよ」

    八つ裂きって……とティルは上品に口元を隠しながら苦笑する。大方あの猿が僕にボロ雑巾にされる姿を思い浮かべているのだろう。想像とはいえ気にくわないな。あんな奴のこと考えるくらいなら、僕のこと考えてよティル。僕、君の恋人だよ?
    僕の顔が苛立ち騒つく心と同調したのか、どんどん険しいものになっていく。今、自分の顔 1093