冥土へようこそ マトリフは青い巨体を見上げた。ガンガディアが身に纏っている服から目が離せないからだ。ガンガディアが身につけているのは黒を基調としたワンピースと白いエプロンで、いわゆるメイド服と呼ばれるものだった。
「どうかな?」
どうかなじゃねえよ、とマトリフは叫びそうになったものの、なんとか押し留めた。そして何と言うべきか悩んだ。何故こんなことになってしまったのか、皆目見当がつかない。
ガンガディアの鍛え上げられた肉体は窮屈そうにメイド服に包まれている。黒のワンピースはミニスカートで、胸元も大きく開いている。エプロンにはフリルやリボンがふんだんにあしらわれていて、服だけ見れば可愛らしい作りだった。
「……君がこういうものを好むと聞いたのだが」
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