「藍湛のLIMEって素っ気ないよな」
何気ない魏嬰の言葉に藍湛は激しく動揺した。
素っ気ない、それはどう捉えても悪い意味だ。
魏嬰に悪い意味合いの言葉を投げられた、ということは
「私に・・・飽きたのか・・・?」
「は?」
「言ってくれ。どこを直せばいい?どうすれば君は私の傍から離れずにいてくれる?」
「藍湛?藍湛?」
「私には君しかいない。君しかいらない。魏嬰、どうか愚かな私にもう一度だけチャンスを」
「お前はさっきから何勘違いしてるんだ!別れ話をしてるんじゃないんだぞ!」
「・・・・・・違うのか?」
「違う!ちょっとした世間話をしてただけ!」
藍湛はゆるゆると肩を下ろすと、ほっと息を吐いた。
「君に嫌われたのかと」
「俺がお前を嫌いになるわけないだろ!」
2020