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    陽炎@ポイピク

    ジョジョ5部プロペシメインです。パソコンもペンタブもないので携帯撮り&アナログ絵しかうpしません。
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    POIPOI 486

    陽炎@ポイピク

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    アバ誕なのでひっそりと
    需要も供給もなさそうな同僚×アバ

    「アバッキオ、どうして私を避けるんだ」
    終点の停留所。ナランチャという彼の仲間をそこで待つ事になったのはいいが、アバッキオは何故か私への態度が余所余所しい。
    「あんたは俺を許していないだろ」
    「許す?」
    アバッキオの長い黒コートが風に揺れた。
    「…あんたは…俺を庇う必要なんてなかったんだ。あの時撃たれるべきだったのは俺だった」
    夜明け前のような虹彩に影が落ちる。
    「俺はあの男から賄賂を受け取っていた。だから銃を向けた時も躊躇って引き金を引けなかったんだ……。立派な警察官に憧れていた筈なのによ。そう――あんたのような」
    懺悔室で聞くような独白の声は僅かに震えていた。
    「俺はあんたが死んだ後、警察官を辞めてギャングに堕ちた最低な野郎だ」
    アバッキオはそう言って自身のスタンド能力であるムーディ・ブルースで彼の姿へと変えた。死後の世界というは便利なもので私にもスタンドというものが見える。
    「あんたが命を犠牲にしてまで守った俺はあの時既に正義の心なんざとうに喪っていたんだよ」
    睫毛を伏せて必死に耐えるアバッキオの瞼に手を伸ばした。
    「レオーネ」
    「……ッ、」
    眦を親指で拭い軽く口付けを落とす。
    「おまえが生きてくれて良かった」
    アバッキオの目が見開かれる。
    「後追いするようだったら殴っていたかも知れないが、」
    両腕でしっかり抱き締め背中を撫でた。
    「私がおまえを守った理由?単なるエゴだ。正義感からじゃない。おまえの体に銃弾が貫くなど私には耐えられなかった」
    「――俺、は、」
    アバッキオの掌が迷った様子で空中を彷徨う。
    「分かってるさ。お前が落ち着ける場所はあのブチャラティという男と一緒の時だけなのだろう?」
    アバッキオは肯定も否定もしなかった。
    「もし此処にブチャラティが来る事があれば。その時まででいい。私の傍に居てくれないか、レオーネ」
    彼の手を取り握り締めると。
    「参ったよ。昔からあんたはそうだった。生真面目で頑固。警察官になるべくしてなった男だ」
    振りほどこうともせずアバッキオは泣きそうな顔で笑った。
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