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    ShakuShaku0x0

    芍(@ShakuShaku0x0 )の倉庫です。
    ワンドロ様に提出したものや、企画に参加したもの、突発で書いた小話などがあります😇
    pixivにまとめるまでの雑多な保管倉庫だと思ってください。支部にまとめたらこちらからは削除します。


    素敵なアイコンは大好きフォロワーさんのぽこさん(@tirigamipoko )さんより頂きました…!!感謝…!!🙏💕


    🔞文章と書きかけだけは恥ずかしいのでフォロ限にさせてください💦

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    POIPOI 24

    ShakuShaku0x0

    DONE拙作『夏の花』に多くの印刷報告をありがとうございました…!感謝の気持ちで、書き下ろしの二人が行き着く先について書きましたので、宜しければどうぞ!
    ⚠︎今更ですが死ネタです
    ⚠︎捏造過多

    追記(2021/10/18)
    支部に全文公開したため、こちらのパスは外させていただき、記念に残したままにしておきます。沢山の印刷報告、本当にありがとうございました!!
    手を取り合うことの幸福を、これからも。 ――瞼を通して光を感じる。
     その眩しさに脹相はゆるりと目を開いた。眠りから覚醒へと至る思考の停滞を感じながら、意味もなく視線を動かして己の部屋を見る。
     シンプルな――他人から言わせるとシンプルすぎる――部屋。最低限の生活を送れるだけのものしかない、生活感の皆無な室内に目を走らせる。殆ど使用しないデスクと、数点の衣服がかけられたクローゼット。開け放たれた窓からは、むわりと湿度を含んだ暑さと、五月蝿すぎる蝉の声が聞こえてくる。顔に滲んだ汗を洋服の肩口で乱雑に拭いながら脹相は上体を起こした。

     ガリガリと頭を掻いて見据えるのは、ベッドの真正面の壁に飾られているカレンダーだ。毎日毎日、飽きもせず持ち主によって過ぎ去った日にバツ印をつけられている月めくりタイプの冊子。開かれているページに大きく描かれた八の数字と、半分ほどバツ印によって埋められた日付を確認して脹相はそっと目を細めた。
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