夏祭りネタで台葬(以前の図書館の2人) 今日は僕にとって待ちに待った日だ。といっても約束の時間は夕方十七時半と、まだまだの話なのだけど。朝起床し時計を見て、その時間まであといくらか考えるなんて、自分でも驚くほど期待してると思う。
夏休みも中盤にさしかかっている。正直に言おう。この夏休みが終わらないでいてくれたら、と密かに祈っている。そんな非現実的なことで脳みその容量を使うなんて「非常に馬鹿馬鹿しい」と兄の蔑む顔が目に浮かぶが致し方ない。休み明けにまた学校に行くことになるのが少し憂鬱であることも確かだが、それよりなにより夏休みが楽しすぎるというのが。一介の高校生としては健全であると思うし正常な理由であると思う。
姿見の前で着替えながら、とつとつと心中でぼやく。シャツのボタンをゆっくりはめるたびに思い返すのはほぼ日課になっている図書館へ赴いた時での出来事だ。
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