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    月代華表

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    月代華表

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    久しぶりのななぞぞです!書くのは何年振りでしょうか? このアカ、当時のアカウントではないので、覚えている人はいないのですが……発売から10周年。記念すべき日に上げさせてください。月代13班、シルク班です。

    始まりの時「もうあんな失敗はしません。僕は悔しいです。貴方に守られあまつさえ負けるなんて」
    「おいおい……素直に甘えとけよって言いてぇところだが、悔しいってのは同感だな。俺たちは負けた」
    「いつまで引きずってるのさ……過ぎたことを考えててもしょうがないでしょ? さっさと準備して」
     真っ白な包帯を巻いた身体の上からインナーを着る。ある者はシャツを、ある者は裾の長いパーカーを羽織って、装備を次々と痛々しい身体に巻きつけて準備を整える。
    「ふふっ、シルクは冷静ですね。どんな時でも」
    「嫌味かい? ルーク」
     白髪の短髪に、学ラン姿のルークと呼ばれた青年はにこやかな笑みを浮かべて、白髪で長髪のパーカー姿の少年、シルクを揶揄う。煩わしいのか振り払うような仕草をとるシルクとルークの間に、白髪に肩までの長さの髪を結った、黄色いスーツの男、ロイが声をかけた。
    「お前ら、皮肉はそこまでにしろ」
    「皮肉ではなく称賛なのですが……」
    「別に、ルークと話してただけだけど」
    「あんま、年上揶揄うなよ……」
    「ロイの脳筋」
    「ロイは脳筋ですからねぇ」
    「一発づつ殴るか?」
     拳を作るロイを見て二人は首を横に振る。ロイの拳などまともに受けたら骨が折れる。下手をすれば死ぬ。ドラゴンをも素手で殴りつけ殺す手段を持つ彼と殺りあいたくなどない。
    「暴力ではなく、稽古でしたら僕がお相手になりますよ。ロイ」
     腰に刺した刀にそっと触れたルークが口角を上げて目を細める。そんな二人にため息を吐いて、シルクは手を二回叩いた。
    「稽古でも喧嘩でもなんでもいいけど、今は任務に集中。都庁にいる自衛隊にパッケージを届けなきゃならないんだから。そろそろ出るよ」
    「はい、了解です。リーダー」
    「はいよ、よろしく頼むぜ。リーダー」
    「勝手にリーダーにした癖に……調子のいい時ばっか」
     シルクのボソリと言った言葉には顔を背け逃げるずるいロイとルークに頭を抱えるが、シルクにとっては彼らが武器であり、最強の仲間であることに違いはなかった。
    「全力でサポートする。オレも負けたの悔しいからね」
     密かに燃やす闘志を胸に、ロッカールームを出る。そこには自衛隊やムラクモの人間たちが忙しなく走り移動していた。シルクはひとつ息を吸い込み吐く。
     ここはもう、戦場だ。昨日までの一市民であった自分はもういない。自分は異能力者。S級の才能を持ったムラクモの構成員である。
    「行こう。傷は平気かい?」
    「完治しているとまではいきませんが、戦えますよ」
    「俺もいける。仕事柄怪我も多かったし、これくらい余裕だっての!」
    「そう、ならよかった」
     不敵な笑顔を浮かべて、シルクは先頭を切って歩き出す。
     さぁ、全ての竜を狩り尽くそう。
     途方もない計画だが、二人とならやり遂げられると信じている。
     
     
     
     セブンスドラゴン2020うちの13班 設定
     
    リーダー
     折野シルク(18歳/職業、ハッカー/外見、サイキック男/VC神谷さん)
     13班最年少リーダー。サポート一択のハッカーで、自らは戦わない。常に後ろから冷静に物事を判断している。武器を取って戦えないことがちょっとだけ悔しいが、自分の役割がわかっているので、我儘は言わない。肩下くらいの長髪の髪を流すようにしている。普段からフード被っていて素顔を見られることを嫌っている。素顔は超がつくほどの美人で中性的。オッドアイなのを気にしている。
     
     桜庭ルーク(21歳/職業、サムライ/外見、サムライ男/VC櫻井さん)
     13班きっての特攻隊長。抜刀術を得意とし、間合いに入ったものは全て斬り伏せる。かなりのイケメンで優男(に見える。実際はゴリラ)だが、天然腹黒ドS。料理は毒物。なのに、可愛いものが大好き。シルクが好きで忠誠を誓っている。
     
     ロイ・アスタ・ライデン(28歳/職業、デストロイヤー/外見、トリックスター男/CV小野さん)
     13班のおかん。ルークが特攻隊長ならば、ロイは守りの要。一定距離に入った者を迎撃するスタンス。仏頂面で口も悪いが、面倒見が良く料理も上手い。ルークの幼馴染。この班きってのツッコミ役。
     
    思い出
     我が班の編成は素人向きではなかったらしく……ルークが特攻、ロイが守り、シルクがサポートの戦闘スタイルを確立させたのは物語の後半でした。というか、かっこいい〜という気持ちだけで選んだ、ハッカーという職業がそもそも難しかった。RPGはドラクエくらいしかやったことのない人間にはキツかった。しかも、スタンダードモードを最初に選択したせいで、何度もコンティニューになった。スキル振り直すことも出来なかったから、途中から私のバカァぁぁって気持ちでやってた。今ではいい思い出。どうやったら楽に戦えるかを学んだ後の、2021は随分攻略が楽だったのを思い出します。3と無印は地獄だったけど……今でもクリアできてないダンジョンがあったりします。3は特になぁ〜
     私の地獄な世界感好きの根底はこのゲームなことは間違いないです。救いがない。後味が悪いことに関しては最強だと思う。とにかく、外見も、職業も、CVも全て自分で決められるのでかなり自由度が高く、最高のゲームです。発売から10年。おめでとうございます。リメイク待ってます!!
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    Replies from the creator

    月代華表

    DONEウィルシャロwebオンリー2「WiSh for…②」開催おめでとうございます!!
    久しぶりのウィルシャロです。一度はやってみたい「兄さんと弟に朝チュン見られちゃった!!どうしよう!?」系の全年齢スケベ。ちょっとウィさんがポンコツ。
    ふふっと笑ってもらえたら嬉しいです!
    【WS】Good morning shock 昨日の事だ。ウィリアムからこう言われた。
    「今日はね、皆任務で貿易社を空けるんだ。アルバート兄さんも別件で君のお兄さんに呼び出されていない」
     少し頬を赤らめ、こてんと小首を傾げ言われた。その意味がわからないほどシャーロックは愚かではない。
     三年の間で友達から恋人にまで発展してしまったウィリアムとの関係を秘密にしたままロンドンでの生活を再開させた。皆に言うか未だに迷っている。そのため、なにかと理由をつけて外泊するのも大変なのだ。自分は衆人環視の的でもあったため、ロンドン内のホテルにでも入ろうものなら大変な事になる。逢引場所は唯一、自分達の関係を知っているビリーに手配してもらった市内の中心地から外れた一軒家である。逢引場所は一応ピンカートン側の建物という事になっているらしい。ビリーには感謝だ。しかし、外泊の言い訳をするのも、場所へ向かうのも、意外と重労働なのだ。それに、ロンドンのウィリアムの部屋を見てみたい気持ちもあった。好奇心には勝てない。
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